ENEOS 12月のベンゼンACPは前月比90ドル安

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2021年12月2日

 ENEOSは1日、12月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を915ドル/tで決着したと発表した。11月のアジアベンゼン市況は、原油価格の変動に連動した値動きが続く中、月末の原油価格急落の影響を受けて下落した。こうした市場環境を反映し、12月ACPは前月比90ドル/t安で決着した。

 なお国内価格換算想定値は、109.4円/kgとなる。

東レ PPS樹脂を再値上げ、原料価格などの上昇に対応

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2021年12月1日

 東レは30日、PPS樹脂「トレリナ」について、12月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、コンパウンドグレードが「60円/kg」、ベースポリマーが「90円/kg」。なお、同樹脂の価格改定は5月以来となる。

 現在、PPS樹脂の原燃料価格および海上運賃の上昇が継続しており、主原料価格の高止まりの状況が続いている。同社は、あらゆる角度から継続的なコスト削減と合理化に努めてきたが、これらの自助努力で吸収できる水準を超える極めて厳しい状況にある。こうした環境下、安定した品質での製品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制を維持・推進するため、再度の値上げの実施を決定した。

三井化学 ポリウレタン樹脂を再値上げ、安定供給を維持

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2021年12月1日

 三井化学は30日、同社の「タケラック」や「タケネート」などのポリウレタン樹脂について、12月6日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「80円/kg以上」。5月に続く価格改定の実施となる。

 石油化学製品の需給バランスひっ迫に伴い、原料市況価格の高騰が続く中、ポリウレタン樹脂用原料価格が大幅に上昇し、加えて物流費など諸費用も上昇している。コスト上昇分の吸収に継続的な自助努力を重ねてきたが、今後も安定供給と品質維持に努めていくためには、今回、価格改定せざるを得ないと判断した。

トクヤマ 来年1月から乾式シリカなどを再値上げ

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2021年12月1日

 トクヤマは30日、乾式シリカ、微小球状シリカ、四塩化ケイ素について、2022年1月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。

 対象製品と改定幅は、乾式シリカでは、「レオロシール」の親水品が「仕切り価格35%以上」、疎水品が「同30%以上」、「エクセリカ」が「同20%以上」。微小球状シリカでは「シルフィル」が「同20%以上」、「サンシール」が「同10%以上」。四塩化ケイ素は「同50%以上」となっている。

 原料価格の急騰により採算性が著しく悪化している。同社は、これらを前回(10月1日出荷分から)の価格修正や自社の合理化努力のみで解消することは困難と判断し、今回、再値上げを決定した。

デンカ カセイソーダを値上げ、燃料価格急騰に対応

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2021年12月1日

 デンカは30日、カセイソーダについて12月10日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」(固形分換算)。

 燃料価格の急騰による電力価格の上昇、物流費の上昇によって採算が急激に悪化している。また海外では、カセイソーダの需給がタイト化し市況が急騰している。

 こうした中、同社は、徹底したコスト削減に取り組んでいるものの、コスト上昇分を自助努力では吸収できない状況にあることから、国内への安定供給維持のために、値上げせざるを得ないと判断した。

積水ポリマテック シリコーン製品を値上げ、12月から

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2021年11月30日

 積水化学工業の連結子会社である積水ポリマテックは29日、シリコーン製品について、12月1日受注分から値上げすると発表した。対象商品と改定幅は、入力製品群(スイッチ向け部品など)が「30%以上」、機能製品群(放熱素材など)が「10%以上」となっている。

 原材料費および輸送費の高騰により、主要原料であるシリコーンゴムの価格が急激に上昇している。また、製造にかかる光熱費、物流費も上昇しており、この状況は今後も一定期間継続することが予想される。

 同社は、これらの要因により現状価格の維持が困難な状況にあることから、今後の安定供給を図るため、今回の値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレン1200ドル台を記録

2021年11月30日

ブタジエンは9週ぶりに反転、芳香族は弱含みに

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週比30ドル高の1200ドル/tでの取引となった。2018年9月以来、3年1カ月ぶりに1200ドル台を記録している。原油・ナフサ価格が上昇基調となる中、ポリエチレンなどの誘導品の需要が盛り上がったことが、市況を押し上げる要因となった。 ナフサとのスプレッドも、

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大陽日酸 液化ガスローリー製品値上げ、電気料金高騰で

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2021年11月30日

 大陽日酸は29日、酸素、窒素、アルゴンの液化ガスローリー製品について、2022年2月出荷分から電気代上昇分を上乗せする形で値上げすると発表した。改定幅は「現行価格に対して平均10%以上」の値上げとなる。

 液化ガスローリー製品コストの大部分を占める電力は、昨今の原油・LNGなどのエネルギー市況高騰や再生可能エネルギー賦課金の増額により大幅に上昇している。

 このような状況下、同社は従来から生産性向上や配送効率化などあらゆる策を講じてきたが、高止まりする物流費や鋼材価格上昇に伴うローリー車・液化ガス貯槽のコスト上昇の中、電力コスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、液化ガスの価格改定を決定した。併せて、物流条件や納入条件など個別の取引条件に基づく価格改定についても顧客との交渉を進めていく考えだ。