アジア石化市況 エチレン前週並みの790ドル

2020年8月18日

ベンゼンは米国トラブルで急騰、SMは弱含み

 アジア地域の7月第5週の石化市況では、エチレンは下値ステイ、上値20ドル安の790~810ドル/tでの取引となった。下値は2週連続で800ドル/tを割り込んでおり、ここにきてタイト感がなくなりつつある。その背景として、ポリエステル市場が低調に推移する中、原料エチレングリコールなど誘導品の需要が弱含んでいることが挙げられる。

 ナフサとのスプレッドも、

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旭化成 PE製品値上げ、来月から10円以上/kg

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2020年8月7日

 旭化成は6日、ポリエチレン(PE)「サンテック」「クレオレックス」の全製品を9月1日出荷分から「10円以上/kg」値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」と「クレオレックス」の4製品。

 原油・ナフサ価格の上昇により、今年第3四半期(7-9月期)以降はさらなるコスト上昇が予想される。こうした厳しい経営環境の下、同社ではコストダウンに取り組んできたが、コスト上昇分を自社で吸収するのは極めて困難だとし、今回の価格改定を決定した。

日本ゼオン 合成ゴムの値上げを決定、採算是正を図る

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2020年8月4日

 日本ゼオンは3日、合成ゴムを8月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「11~22円/kg」。

 同社の合成ゴム事業は、数十年にわたり生産を続けている。顧客への製品の安定供給と品質維持向上の期待に応えるため、製造設備老朽化に対する各種設備の更新、修繕を定期的に実施している。

 過去数年の環境・安全への世の中の要求が高まる中、同社はこうしたコストを自助努力で吸収する努力をしてきたが、昨今の経済環境の厳しさも重なり、全てを賄いきれないと判断した。

アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに

2020年8月4日

ブタジエンが上昇基調を継続、芳香族は弱含み

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは、下値、上値とも前週並みの800~830ドル/tでの取引となった。5月以降、中国経済の回復に伴い上昇基調を強めてきたが、誘導品の需要が弱含んでおり、7月に入ってからは需要が一服している。センター各社の定修が終わったことや、また域外品の流入も続いていることから、この先、需給バランスがやや緩んでくるとの見方も出ている。

 スプレッドは、ナフサ市況が下落したことで “アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに” の続きを読む