クラレは26日、人工皮革「クラリーノ」について、4月1日出荷分から国内向けおよび海外向け価格を値上げすると発表した。対象製品は、人工皮革「クラリーノ」全製品(ランドセル、靴、ボール、手袋、インテリア、産業資材などの全用途)で、改定幅は「10~25%アップ」となっている。
安定生産・供給を図るための設備維持、更新費用などが高騰。これにより製造コストが上昇しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、同社は、安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。
2021年3月30日
2021年3月30日
DICは26日、可塑剤製品について4月10日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「34円/kg以上」、エポキシ系可塑剤が「28円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「31円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤(TOTM)が「33円/kg」、その他特殊可塑剤が「30~100円/kg」となっている。
原油・ナフサ価格の上昇や需給のひっ迫により、可塑剤の主原料である各種酸、グリコール類、アルコール類の価格が急騰。さらに、物流業界の慢性的な人手不足を背景に物流コストも上昇している。こうした中、同社は自助努力を続けてきたものの、これ以上のコスト上昇分を自社内で吸収することは極めて困難であることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、今回の値上げを決定した。
2021年3月30日
2021年3月30日
三井化学SKCポリウレタンは29日、ポリウレタン原料を4月1日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリマーポリオール(POP)類、レジンプレミックス類。
PPGとPOP類については、同製品の主原料である国産ナフサ価格の高騰を理由に今月半ばからの値上げ「30円/kg以上」を打ち出しているが、今回は国産ナフサ価格変動分以外の要因による値上げとなる。ポリウレタン原材料価格は、同社の予想をはるかに超えるレベルで上昇しており、原材料価格以外にも、物流費、製造設備維持のための補修費なども増加している。
こうした厳しい経済環境下、同社では全社一丸となりあらゆるコストダウンに取り組んできたが、これらコストの増加は、自助努力での吸収が極めて困難な水準に達しているため、国産ナフサ価格変動分以外で価格改定せざるを得ないと判断した。なお、あらゆる費用抑制を継続していくものの、主原料価格がさらに高騰する場合には、追加改定の可能性もあるとしている。
2021年3月30日
2021年3月30日
2021年3月30日
2021年3月26日
2021年3月26日
2021年3月25日