米国のポリエチレン輸出 5月は前年比55%増加

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2019年7月22日

ベトナム・マレーシア向けが大幅伸長、中国も増加に

 貿易統計によると、米国の5月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比55.4%増の76万5000tと大幅な伸びとなった。

 2017~18年5月までは月間30万~40万t台の輸出量で推移していたが、18年6月以降は50万t台となり、10月以降は60万t台と出荷ペースが加速。今年に入ってからも勢いは衰えず、3月以降は70万t台となりさらに増加傾向を強めている状況だ。

 シェール由来の大型エタンクラッカーやPE設備が相次いで立ち上がり、世界各地に向けて輸出が本格化していることが背景にある。

 5月の主な輸出先は、1位が

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三井化学 PET樹脂値上げ、物流費や修繕費の高騰で

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2019年7月19日

 三井化学は18日、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を8月15日納入分から6円/kg値上げすると発表した。

 PET樹脂については、近年の物流費や修繕費などの高騰から、コストアップが顕著となっている。

 同社では、これまで合理化などのコストダウンに注力してきたが、自助努力で吸収できる範囲を超えており、今後の安定供給継続のため、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

宇部興産 CPLの7月の契約価格は前月並みで決着

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2019年7月18日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、7月の韓国・台湾大手向け契約価格を前月並みの1520ドル/tで決着した。

 米中貿易摩擦の深刻化により6月価格は前月比270ドル安と大幅下落となっていたが、CPLメーカー各社の減産により在庫が減少。底打ち感が出てきたことで、価格下落に歯止めがかかっている。

ただベンゼンとのスプレッドは、

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アジア石化市況 エチレンは続落の760ドル/t

2019年7月16日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの6月第3週は前週比20ドル安となり、760~790ドル/tでの取引となった。上値も800ドル/t割れとなり低水準な状況が続いている。

 誘導品の需要が低迷する中、定修で停止しているクラッカーの再開が予定され、供給増加によりさらに需給バランスが崩れるとの懸念が広がり、需要家の買い控えにつながった。

 ナフサが原油に連動し上昇傾向となったことで、スプレッドは

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