アジア石化市況 エチレン需給バランス悪化で続落

2024年6月25日

ブタジエン1400ドル割れ、芳香族は前週並み

 アジア地域の5月第3週の石化市況では、エチレンは前週比18ドル安の840ドル/tで取引された。4月第2週以降6週連続の下落となっている。川下の需要が引き続き低調に推移していることに加え、域外品の流入が続いていることもあり、

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クラレ 人工皮革「クラリーノ」値上げ、7月1日から

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2024年6月25日

 クラレは24日、人工皮革「クラリーノ」について、7月1日出荷分より価格改定すると発表した。対象製品は人工皮革「クラリーノ」の国内向け製品で、改定幅は「10%のアップ」。

 主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、自助努力によるコスト吸収の範囲を超える状況にあり、安定供給を維持するために価格改定を実施することにした。

KHネオケム 酢酸ブチル3製品値上げ、7月1日から

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2024年6月24日

 KHネオケムは21日、酢酸ブチル3製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、酢酸ブチル、酢酸ブチル‐P、酢酸ブチル‐Sで、改定幅は「30円/kg以上」。

 原燃料価格と製品市況が上昇する中、製品の安定した供給体制を維持していくため、価格改定に踏み切らざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス ポリエステル系可塑剤を値上げ

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2024年6月20日

 ジェイ・プラスは18日、ポリエステル系可塑剤を6月25日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅は「57円/kg以上」。

 対象製品については、原油などの上昇や円安の進行により、原材料費が高騰している。加えて、原材料および可塑剤製造設備の老朽化に伴う修繕費をはじめ、人件費や用役費、輸送費も上昇が続く。こうしたコストの上昇は同社の自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後とも安定的な供給を維持していくためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東ソー ペースト塩ビ樹脂を値上げ、コスト増で来月から

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2024年6月20日

 東ソーは19日、ペースト塩ビ樹脂全品種を7月16日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「17円/kg以上」。

 同社はこれまで、徹底したコスト削減と製品の安定供給に努めてきたが、昨今、プラントの維持・メンテナンス費用および物流費は上昇を続け、原燃料価格も高止まりしており、自助努力のみでは吸収しきれない水準となっている。こうした状況下、今後の事業と安定供給継続のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

三菱エンプラ PC樹脂値上げ、各種コストが上昇

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2024年6月20日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは20日、ポリカーボネート(PC)樹脂「ユーピロン」、「ノバレックス」の全商品について、7月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は国内向けのみ「40円/kg以上」。

 原燃料の基礎となる原油や天然ガスは高止まりの様相を呈しており、工場稼働も採算面で厳しい状況に直面する。PC樹脂の主原料であるビスフェノールAは、数年前の高騰からは相場が落ち着いているものの、急激な円安がコスト上昇要因となり、副原料も円安で調達コストが上がっている。化学業界における日本生産の構造的なマイナス要因も加わり、苦しい事業運営を強いられている。

 同社は、継続的なコスト削減に努めてきたものの、自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。