旭化成 ポリアミド66樹脂を値上げ、各種コストが上昇

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2024年3月27日

 旭化成は26日、ポリアミド66樹脂「レオナ」全品種について、4月1日出荷分から値上げを順次実施すると発表した。改定幅は「20円/kg」。

 物流業界の「2024年問題」により、輸送費などに関する価格改定の要請を受けている。また、国内物価上昇に伴う賃金アップにより、労務費や業務委託費の増加も見込まれる。

 同社は、可能な限りのコスト削減を継続しているものの、自助努力だけで吸収できる範囲を超えていることから、生産・販売・開発体制を維持し、安定した品質の製品を供給していくため、今回、価格改定を決定した。

アジア石化市況 エチレンは春節休暇で前週並み

2024年3月26日

芳香族は上昇、ベンゼンは米トラブルで強含みに

 アジア地域の2月第3週の石化市況では、エチレンは前週並みの965ドル/tで取引された。中国が春節休暇に入ったことから、市場で大きな取引が見られず、ステイとなった。ナフサとのスプレッドは

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サンディック OPSを値上げ、PS価格の上昇を受け

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2024年3月26日

 サンディックは25日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サンディックシート」について、4月22日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 OPSの主原料であるPS樹脂は、ナフサやベンゼンの高騰に加え、安定供給と事業継続のため、価格改定が打ち出されている。同社は、引き続き合理化に努めているものの、配送費や労務費の継続的な値上がりが見込まれる中、これらのコスト上昇を自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあると判断した。

 

旭化成 変性PPE樹脂値上げ、シンガの製造コスト上昇

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2024年3月26日

 旭化成は25日、変性PPE樹脂「ザイロン」全品種について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「30円/kg」、海外が「200USドル/t」。

 ポリマー生産工場の位置するシンガポールは、炭素税の導入や用役費用の高騰により、事業継続に必要な製造コストが急激に上昇している。同社は可能な限りのコスト削減努力を継続しているものの、自助努力にて吸収できる範囲を超えていることから、事業継続のために、価格改定が不可避と判断した。

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト上昇に対応

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2024年3月22日

 DICは21日、共押出多層フィルム「DIFAREN」の全銘柄について、4月15日納入分より値上げすると発表した。改定幅は「1連(500㎡)あたり400円」(厚み20㎡換算)。

 昨今、原料ナフサの価格上昇および副資材、製造コストの増加を理由に、原料メーカーからの価格改定が相次ぐ。加えて、運賃や保管料など物流にかかるコストも増加している。同社は、経費削減などの自助努力を続けてきたが、これらのコスト増加を自社で吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の製品の安定供給のために価格改定が避けられないと判断した。

東レ 合繊糸と綿を4月から値上げ、物流費が上昇

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2024年3月22日

 東レは21日、各種合繊糸と綿について、4月出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ナイロン6長繊維(衣料用・産業用)、ナイロン66長繊維(衣料用・産業用)、ナイロン6およびナイロン66短繊維、ナイロンBCF糸、ポリエステル長繊維(衣料用・産業用)、ポリエステル短繊維、アクリル短繊維で、改定幅は「5~10円/kg」。

 「物流・運送業界の2024年問題」に伴い、人手不足による人件費の慢性的な増加が見込まれる。加えて、燃料価格高騰の影響もあり、国内物流コストは大幅上昇する見通しとなっている。

 こうした中、同社は、徹底的な削減と効率化による自助努力を続け、国内物流費に関しても、モーダルシフトや他社との共同輸送、DXによる可視化などを検討しているが、国内物流コスト上昇は、これらの努力で吸収できる範囲を超えていることから、運送トラック確保や安定した製品供給のため、値上げを決定した。

JNC オキソ誘導品を値上げ、固定費や物流費など上昇

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2024年3月22日

 JNCは21日、オキソ誘導品について4月1日出荷分より値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS‐12、CS‐16、オクチル酸で、改定幅は「15円/kg以上」。なお、物流費増加分については個別に相談をする。

 オキソ製品は、近年の人手不足や資材の高騰による設備修繕費などの大幅な上昇もあり、固定費が大幅に上昇。また、2024年問題が拍車をかけ、物流費や荷造費の上昇も続いている。こうした状況を踏まえ、同社は、需要家への安定供給体制を維持するためには、価格改定が避けられないと判断した。

 

三井化学 ポリウレタン原料値上げ、4月から実施

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2024年3月22日

 三井化学は21日、各種ポリウレタン原料を4月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、トルエンジイソシアネート(TDI)類、ポリプロピレングリコール(PPG)類およびポリマーポリオール(POP)類。改定幅はいずれも「25円/kg以上」。

 同社はあらゆるコストダウンに取り組んできたが、コスト高騰は自助努力で吸収できる水準を超えていることから、採算是正と安定供給維持のため価格改定せざるを得ないと判断した。