アジア石化市況 エチレンは海外市況下落で一段安

2022年11月8日

芳香族3製品は原油高で上昇、SM四週ぶり下落

 アジア地域の9月第4週の石化市況では、エチレンは前週比50ドル安の915ドル/tで取引された。海外のエチレン市況が急落したことで、アジア市場に輸入玉が増加するとの見方が強まり、一段安となっている。ナフサとのスプレッドも59ドル縮小の239ドルに悪化した。センター各社の定修が明けてくることもあり、市場に先安感も出てきている。

 プロピレンは

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塩ビ樹脂 11月のインド向け輸出価格、前月比百ドル安

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2022年11月4日

安価な米国品の流入が影響、中国品在庫も重荷に

 塩ビ樹脂(PVC)の11月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比100ドル安の850ドル/t、中国その他向けが同30ドル安の780ドル/tで決着した。インド向けが800ドル台、中国向けが700ドル台になるのは、2020年7月以来となる。10月は、輸出環境の悪化から両地域とも大幅に輸出価格が下がっていたが、その流れが止まらず、11月もさらに一段安の結果となった。

 台湾大手メーカーも、

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三菱ケミカルグループ フィルム製品を値上げ、原料価格が高騰

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2022年11月4日

 三菱ケミカルグループは2日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」「ソフトクリア」について、11月21日納品分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 昨今、原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、原材料であるPS樹脂は高騰を続けており、事業収益を大きく圧迫している。同社は、継続的なコスト削減に努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難であると判断した。

 なお、今回の値上げは、6月に表明した値上げ幅「47円/kg以上」に追加するかたちとなる。

 

積水化学工業 強化プラ複合管など値上げ、運送費などが高騰

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2022年11月2日

 積水化学工業は1日、強化プラスチック複合管および関連製品について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、強化プラスチック複合管が「10%以上」、継手などの関連製品が「15%以上」。

 原油・エネルギー価格や輸送費の高騰に加え円安の影響もあり、当該製品の生産やデリバリーに関わるコストが上昇を続けている。同社は今年5月に価格改定を実施しているため、さらなる価格改定は市場への影響が大きいと考え、仕入先との交渉やコスト削減を重ね、慎重に検討してきた。しかし、現在の状況は自助努力で対処できる水準を超えていると判断し、販売価格改定の実施を決定した。