アクリロニトリル アジア市況は高止まりで推移

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2021年6月14日

需給タイトが継続、定修に加え域外品の流入減少

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、足元のアジア市況が2500ドル前後と高値で推移している。大手メーカーの旭化成は、今年度上期の前提条件をAN2200ドル、原料プロピレンとのスプレッド1200ドルとしているが、足元では市況、スプレッドとも想定を上回っている状況だ。その背景として、寒波影響で米国メーカーがフォースマジュール(FM)を宣言して以降、世界的に需給バランスがタイト化していることが挙げられる。

 ANは、

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アジア石化市況 エチレンは定修要因で一段高に

2021年6月8日

ベンゼンは1000ドル超え、米国市況の急騰が要因

 アジア地域の5月第1週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の1125ドル/tでの取引となった。これで、4月第1週から6週連続で上昇基調となっている。石油・ナフサ価格が徐々に下値を切り上げてくる中、アジア地域では各エチレンセンターが定修入りしたことや、域外品の流入が抑えられていることが背景にある。

 ナフサとのスプレッドは

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ポリスチレン 7月の価格改定も大幅値上げに

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2021年6月7日

ベンゼン価格が高騰、早期決着で収益改善図る

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原燃料高に対応した値上げが出揃い、7月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PSジャパン、東洋スチレン、DICとも「27円/kg以上」(東洋スチレンは難燃グレードを「42円/kg以上」)で打ち出した。PS各社は、ベンゼン高を背景に、4月から「28円/kg以上」の値上げを実施していたが、2四半期連続での大幅な値上げとなっている。

 PS価格は、

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塩ビ樹脂 6月のインド向け輸出、大幅安の決着に

2021年6月2日

前月までの高騰の反動、コロナ影響で稼働低下も

 塩ビ樹脂(PVC)の6月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比220~240ドル安のCFR1580~1600ドル/t、中国その他向けは同200ドル安の1340ドル/tで決着した。インド向けは3カ月ぶりに、中国は13カ月ぶりの値下げとなっている。

 世界のPVC市場は、

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ENEOS 6月のベンゼンACPは前月比25ドル安

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2021年6月2日

 ENEOSは1日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を970ドル/tで決着したと発表した。5月のアジアベンゼン市況は、原油価格の上昇はあったものの、後半にかけての欧米ベンゼン価格の下落影響を受けて軟調に推移した。こうした市場環境を反映し、6月ACPは前月比25ドル/t安で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、111.8円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレン上昇基調で1100ドル台

2021年6月1日

ベンゼンは上昇基調を継続も、SMは調整局面に

 アジア地域の4月第5週の石化市況では、エチレンは前週比17ドル高の1110ドル/tでの取引となった。これで5週連続上昇となり、3月2週以来となる1100ドル台を回復した。アジア地域では各エチレンセンターの定修により、需給のタイト感から上昇基調が続いている。ナフサとのスプレッドも、

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アジア石化市況 エチレンは定修要因で高値維持

2021年5月25日

ベンゼンは騰勢が継続、SMも1200ドル台に

 アジア地域の4月第4週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル高の1093ドル/tでの取引となった。これで4週連続の上昇となり高値を維持している。その背景として、アジア地域において定修が重なり、需給が引き締まっていることが挙げられる。ナフサとのスプレッドも、

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宇部興産 CPL5月の契約価格、前月比120ドル高

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2021年5月20日

原料ベンゼン価格高騰を反映、需給タイトも継続

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、5月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比120ドル高の2070ドル/tで決着した。主要な輸出先である台湾市場は、大手メーカーの生産トラブルや定修に加え、域外品の流入も少ないことから、需給タイトが継続している。

 こうした中、5月のベンゼンACPは

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アジア石化市況 エチレン強含みで3週連続上昇

2021年5月18日

ベンゼン900ドル台に、スチレンモノマーも反転

 アジア地域の4月第3週の石化市況では、エチレンは前週比18ドル高の1088ドル/tでの取引となった。アジア地域における各クラッカーの定修で市場に引き締まり感が出ていることもあり3週連続で上昇している。スプレッドについては、

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塩ビ樹脂 5月のインド向け輸出は20ドル高で決着

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2021年5月12日

 需給タイト継続、製品への転嫁が進まず天井感も

 塩ビ樹脂(PVC)の5月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比20ドル高のCFR1820ドル/t、中国その他向けは同30ドル高の1540ドル/tで決着した。4月の輸出価格は、米国寒波影響で世界的に需給がひっ迫し、インド向けも中国向けも300ドル程度急騰していたが、その流れが続いたことで、5月の契約価格も一段高となっている。

 台湾大手メーカーも、インド向け

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