ENEOS 5月のベンゼンACPは前月比160ドル高

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2021年5月7日

 ENEOSはこのほど、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を995ドル/tで決着したと発表した。4月のアジアベンゼン市況は、旺盛な域内誘導品需要と欧米ベンゼン価格の急騰影響を受けて上昇した。こうした市場環境を反映し、5月ACPは前月比トン160ドル高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、113.5円/kgとなる。

アジア石化市況 各社の定修でエチレンは小幅上昇

2021年4月27日

ベンゼンは海外市況の高騰が波及、SMも強含み

 アジア地域の4月第1週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル高の1055ドル/tでの取引となった。新規設備が立ち上がっているものの、アジア地域ではクラッカーが定修期を迎えたこともあり、小幅の上昇となっている。スポット・ナフサ価格がほぼ前週並みとなったため、スプレッドも

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宇部興産 CPLの4月契約価格は前月比50ドル高

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2021年4月23日

需給タイトが継続、定修やトラブル発生が背景に

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、4月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比50ドル高の1950ドル/tで決着した。同社は、2月には設備トラブル、3月にはアンモニア不足といった要因で安定供給が困難となり、台湾の指標価格での取引が続いていた。今回、こうした要因が解消し生産体制が正常化したことで、3カ月ぶりに契約価格が成立している。

 主要な輸出先である台湾市場は、同国内で生産トラブルが続いたことに加え、原料ベンゼンをはじめとする原料価格の高騰や物流費の上昇などが反映され、3月は300ドル以上も急騰した。これに加え、台湾大手メーカーが定修を予定していたこともあり、4月の契約価格は一段高となっている。スプレッドは、 “宇部興産 CPLの4月契約価格は前月比50ドル高” の続きを読む

アジア石化市況 エチレン先安観で2週連続下落

2021年4月20日

ベンゼンは800ドルを回復、SMも4週ぶり上昇

 アジア地域の3月第4週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル安の1045ドル/tでの取引となり2週連続で下落した。前週に引き続き、誘導品需要が弱含んでいることや、新規設備が立ち上がったこともあり市場に先安観が出ている。ナフサとのスプレッドも

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アクリロニトリル アジア市況は高止まりを継続

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2021年4月19日

米国寒波で生産トラブル、世界的に需給がひっ迫

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、アジア市況が高騰している。足元のAN市況は2600ドル前後となり、2月初めの1700ドル程度から約900ドルも上昇している状況だ。

 自動車や家電用途のABS樹脂や、医療用手袋用途のニトリルゴム(NBR)といったANの誘導品需要が強まっているのに対し、米国寒波の影響により海外大手メーカーがフォースマジュール(FM)を宣言するなど供給トラブルが発生したことが要因。需給バランスが正常化に戻るまでには時間が掛かるとの見方が強く、

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アジア石化市況 エチレン100ドル安の1090ドル/t

2021年4月13日

芳香族は3製品とも下落、SMは軟化基調を継続

 アジア地域の3月第3週の石化市況では、エチレンは前週比98ドル安の1090ドル/tでの取引となった。前週まで市場にタイト感が出ていたことから上昇基調を強めていたが、誘導品需要が弱含んだことや、新規設備が稼働を開始したこともあり、5週ぶりの下落となった。ナフサとのスプレッドも

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わが国エチレン輸出 昨年は71万t台と高水準

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2021年4月12日

定修集中で生産減も、内需低迷で輸出割合が増加

 わが国の2020年のエチレン輸出は71万900tとなり、エチレン生産に占める割合は12.0%と2019年度並み(11.9%)の高水準となった。

 昨年の国内エチレン生産は592万5100tと、1993年以来27年ぶりに600万tを割り込だ。その要因として、センター各社の定修が集中したことや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により石化需要が低迷したことが挙げられる。通常であれば、定修が多い年は国内向けを優先するため輸出割合が低下する傾向にある。同様に定修が多かった2018年は

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アジア石化市況 エチレンは前週並みの高値を維持

2021年4月6日

 ベンゼンは軟化傾向、スチレンモノマーも弱含み

 アジア地域の3月第2週の石化市況では、エチレンは前週比3ドル高の1188ドル/tでの取引となった。米国寒波の影響などにより、スポット玉の調達が難しくなったことから前週並みの高値を維持している。スプレッドは、

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塩ビ 4月のインド向け輸出は、1800ドル/tに急騰

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2021年4月5日

米国の寒波影響が波及、世界的に供給不足が継続

 塩ビ樹脂(PVC)の4月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比320ドル高のCFR1800ドル/t、中国その他向けは同300ドル高の1510ドル/tで決着した。3月の輸出価格は、昨年発生したトラブル要因が解消され天井感が出ていたことから、インド向けは120ドル安、中国向けは20ドル高となっていた。

 そうした中、2月中旬に、石油・石化設備の集積地である米国テキサス州に寒波が襲来。その影響で停電が発生したり、配管が凍結したりしたため、各社のプラントが稼働停止を余儀なくされた。PVCも、大手メーカーが相次いでフォースマジュール(FM)を宣言したことに加え、港湾からの出荷が停滞したこともあり一気に需給がタイト化。市場に出回る玉が蒸発したことで、両地域とも輸出価格が300ドルも急騰する結果となっている。

 台湾大手メーカーも、インド向け

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ENEOS 4月のベンゼンACPは前月比20ドル安

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2021年4月2日

 ENEOSは1日、4月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を835ドル/tで決着したと発表した。3月のアジアベンゼン市況は、中後半にかけて発生した原油・誘導品市況の変動影響を受けて乱高下する展開が続いた。こうした市場環境を反映し、4月ACPは前月比20ドル/t安で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、97.8円/kgとなる。