宇部興産 CPL5月の契約価格、前月比120ドル高

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2021年5月20日

原料ベンゼン価格高騰を反映、需給タイトも継続

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、5月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比120ドル高の2070ドル/tで決着した。主要な輸出先である台湾市場は、大手メーカーの生産トラブルや定修に加え、域外品の流入も少ないことから、需給タイトが継続している。

 こうした中、5月のベンゼンACPは

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アジア石化市況 エチレン強含みで3週連続上昇

2021年5月18日

ベンゼン900ドル台に、スチレンモノマーも反転

 アジア地域の4月第3週の石化市況では、エチレンは前週比18ドル高の1088ドル/tでの取引となった。アジア地域における各クラッカーの定修で市場に引き締まり感が出ていることもあり3週連続で上昇している。スプレッドについては、

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塩ビ樹脂 5月のインド向け輸出は20ドル高で決着

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2021年5月12日

 需給タイト継続、製品への転嫁が進まず天井感も

 塩ビ樹脂(PVC)の5月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比20ドル高のCFR1820ドル/t、中国その他向けは同30ドル高の1540ドル/tで決着した。4月の輸出価格は、米国寒波影響で世界的に需給がひっ迫し、インド向けも中国向けも300ドル程度急騰していたが、その流れが続いたことで、5月の契約価格も一段高となっている。

 台湾大手メーカーも、インド向け

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アジア石化市況 エチレンはスプレッド500ドル台

2021年5月11日

ベンゼン再び上昇基調、スチレンモノマーは反落

 アジア地域の4月第2週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の1070ドル/tでの取引となった。アジア地域で各クラッカーが定修に入ることもあり、先高観から2週連続の上昇となっている。スプレッドについても、

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ポリスチレン 需要は昨年の下期から回復基調に

2021年5月10日

家電向けなど好調、ベンゼン高で収益悪化が懸念

 ポリスチレン(PS)は、新型コロナウイルスで落ち込んだ需要が、昨年下期以降から回復基調を強めている。巣ごもり需要が拡大したことで、スーパーなどの食品包材が堅調に推移していることに加え、販売が好調なエアコンや冷蔵庫といった電機・工業用途も大きく伸長しており、3月の内需は6万5100tと2019年4月以来となる6万t台に回復している状況だ。

 しかし、PS各社にとって原料価格が上昇したことによる収益悪化が懸念材料。コロナ影響で落ち込んだベンゼンやナフサ価格は、昨年4-6月期を底に回復し年後半には騰勢を強めた。特にベンゼンACPは昨年11月まで400ドル台で推移していたが、

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ENEOS 5月のベンゼンACPは前月比160ドル高

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2021年5月7日

 ENEOSはこのほど、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を995ドル/tで決着したと発表した。4月のアジアベンゼン市況は、旺盛な域内誘導品需要と欧米ベンゼン価格の急騰影響を受けて上昇した。こうした市場環境を反映し、5月ACPは前月比トン160ドル高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、113.5円/kgとなる。

アジア石化市況 各社の定修でエチレンは小幅上昇

2021年4月27日

ベンゼンは海外市況の高騰が波及、SMも強含み

 アジア地域の4月第1週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル高の1055ドル/tでの取引となった。新規設備が立ち上がっているものの、アジア地域ではクラッカーが定修期を迎えたこともあり、小幅の上昇となっている。スポット・ナフサ価格がほぼ前週並みとなったため、スプレッドも

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宇部興産 CPLの4月契約価格は前月比50ドル高

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2021年4月23日

需給タイトが継続、定修やトラブル発生が背景に

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、4月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比50ドル高の1950ドル/tで決着した。同社は、2月には設備トラブル、3月にはアンモニア不足といった要因で安定供給が困難となり、台湾の指標価格での取引が続いていた。今回、こうした要因が解消し生産体制が正常化したことで、3カ月ぶりに契約価格が成立している。

 主要な輸出先である台湾市場は、同国内で生産トラブルが続いたことに加え、原料ベンゼンをはじめとする原料価格の高騰や物流費の上昇などが反映され、3月は300ドル以上も急騰した。これに加え、台湾大手メーカーが定修を予定していたこともあり、4月の契約価格は一段高となっている。スプレッドは、 “宇部興産 CPLの4月契約価格は前月比50ドル高” の続きを読む

アジア石化市況 エチレン先安観で2週連続下落

2021年4月20日

ベンゼンは800ドルを回復、SMも4週ぶり上昇

 アジア地域の3月第4週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル安の1045ドル/tでの取引となり2週連続で下落した。前週に引き続き、誘導品需要が弱含んでいることや、新規設備が立ち上がったこともあり市場に先安観が出ている。ナフサとのスプレッドも

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アクリロニトリル アジア市況は高止まりを継続

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2021年4月19日

米国寒波で生産トラブル、世界的に需給がひっ迫

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、アジア市況が高騰している。足元のAN市況は2600ドル前後となり、2月初めの1700ドル程度から約900ドルも上昇している状況だ。

 自動車や家電用途のABS樹脂や、医療用手袋用途のニトリルゴム(NBR)といったANの誘導品需要が強まっているのに対し、米国寒波の影響により海外大手メーカーがフォースマジュール(FM)を宣言するなど供給トラブルが発生したことが要因。需給バランスが正常化に戻るまでには時間が掛かるとの見方が強く、

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