アジア石化市況 エチレン前週比40ドル下落

2020年8月25日

ブタジエン6週連続上昇、ベンゼンは弱含みに

 アジア地域の8月第1週の石化市況では、エチレンは下値40ドル安、上値50ドル安の750~760ドル/tでの取引となった。上値、下値とも800ドル台を下回ったのは、6月第1週以来9週ぶりとなる。

 7月は800~900ドル/tで推移していたが、川下の誘導品需要が低迷していることから弱含みの展開となってきた。ナフサが弱含んだにもかかわらずスプレッドは

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アジア石化市況 エチレン前週並みの790ドル

2020年8月18日

ベンゼンは米国トラブルで急騰、SMは弱含み

 アジア地域の7月第5週の石化市況では、エチレンは下値ステイ、上値20ドル安の790~810ドル/tでの取引となった。下値は2週連続で800ドル/tを割り込んでおり、ここにきてタイト感がなくなりつつある。その背景として、ポリエステル市場が低調に推移する中、原料エチレングリコールなど誘導品の需要が弱含んでいることが挙げられる。

 ナフサとのスプレッドも、

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アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに

2020年8月4日

ブタジエンが上昇基調を継続、芳香族は弱含み

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは、下値、上値とも前週並みの800~830ドル/tでの取引となった。5月以降、中国経済の回復に伴い上昇基調を強めてきたが、誘導品の需要が弱含んでおり、7月に入ってからは需要が一服している。センター各社の定修が終わったことや、また域外品の流入も続いていることから、この先、需給バランスがやや緩んでくるとの見方も出ている。

 スプレッドは、ナフサ市況が下落したことで “アジア石化市況 エチレン需要一服で前週並みに” の続きを読む

ENEOS 8月のベンゼンACPは前月比15ドル高

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2020年8月3日

 ENEOSは31日、8月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を440ドル/tで決着したと発表した。7月のアジアベンゼン市況は、米国向け輸出の停滞継続に伴うアジア需給の緩和懸念から前半は低調に推移した。しかし後半は、米国誘導品稼働の回復基調を受けた輸出再開の期待が高まったことにより上昇となった。

 なお、国内価格換算想定値は51.7円/kgになる。

塩ビ樹脂 8月のインド向け輸出、910ドル/tで決着

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2020年7月30日

経済活動が再開、モンスーン期入りも需要が増加

 塩ビ樹脂(PVC)の8月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比30ドル高のCFR910ドル/t、中国その他向けも同30ドル高の810ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け

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アジア石化市況 エチレン上値安で価格幅が縮小

2020年7月28日

芳香族は3製品とも弱含み、SM市況は前週並み

 アジア地域の7月第2週の石化市況では、エチレンは、下値が前週並み、上値が前週比70ドル安の800~830ドル/tでの取引となった。5週連続で800ドル/t台を維持したが、上値は11週ぶりに下落している。需要は堅調に推移しているものの、誘導品価格が低迷しており、川下メーカーの採算が悪化。需要家の引き合いが弱まったことで、先週は100ドルに広がっていた価格幅が大幅に縮小した。

 また、スプレッドも

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アジア石化市況 エチレンは下値800ドル/tに下落

2020年7月21日

芳香族はほぼ前週並み、SM市況は3週連続上昇

 アジア地域の7月第1週の石化市況では、エチレンは、下値20ドル安、上値ステイの800~900ドル/tでの取引となった。下値が下落したのは、底値(320ドル)を記録した4月第4週以来10週間ぶりとなる。前週同様、堅調な需要が続いているものの、誘導品の価格転嫁が遅れていることから、需給バランスが緩むとの見方が出ており、価格レンジがさらに広がった。

 スプレッドも

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宇部興産 CPLの7月契約価格は前月比60ドル高

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2020年7月20日

中国経済の急回復が要因も、足元では調整局面に

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、7月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比60ドル高の1150ドル/tで決着した。4月の950ドル/tを底に、3カ月で200ドルも上昇したことになる。スプレッドも、原料ベンゼン価格が小幅上昇だったことから、 “宇部興産 CPLの7月契約価格は前月比60ドル高” の続きを読む

アジア石化市況 エチレンは上値900ドル/tに上昇

2020年7月14日

 

芳香族はスプレッド悪化、SM市況は回復基調に

 アジア地域の6月第4週の石化市況では、エチレンは、下値ステイ、上値50ドル高の820~900ドル/tでの取引となった。上値が900ドル台となったのは、昨年9月第3週以来約9カ月ぶりとなる。一部顧客でエチレンの引き合いが強まった影響で価格レンジが広がったようだ。ただ、各センターの定修が明け供給が増加してくることから、これまでの騰勢が弱まるとの見方も出ている。スプレッドも

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ブタジエン市況 4月以降は300~400ドルで推移

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2020年7月13日

中国の自動車生産回復も、需給悪化が解消されず

 ブタジエン(BD)のアジア市況は、足元330~400ドル程度で取引されている。スポット・ナフサの市況が300ドル後半にまで上昇しているため、事業環境は一段と厳しさを増している状況だ。

 BD市況は、昨年12月に米中貿易交渉が一部合意されたことを受け、2月の初めまでは900ドルを維持していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の後退に加え、原油価格が急落したこともあり2月中旬以降は一気に下げ足を速めた。4月第5週の下値280ドルを底にやや持ち直したが、その後は300~400ドルで膠着状態となっている。

 BD市況が低迷している背景として、アジア地域ではもともと供給過剰が続いていたことに加え、中東や欧州などから域外品の流入が強まったことや、域内では大型の石化設備も立ち上がってきたことが挙げられる。こうした中、コロナ禍からいち早く脱した中国市場では、汎用品の需要が強まりエチレンやプロピレンの市況が高騰。収益確保のため各社のクラッカーが高稼働となっているため、必然的にBDの供給量を増やす結果となった。需要家も先安観から買いに動かず、様子見状態を続けているようだ。

 一方、需要は盛り上がりを欠く。BD需要の約7割を占める合成ゴムは、自動車向けが中心となるが、自動車生産が落ち込みタイヤ用途などは引き合いが弱い。ロックダウン(都市封鎖)が解除された中国では、自動車の生産・販売が、4月以降は前年同月比プラスで推移するなど回復傾向を強めてきたが、部材までにはまだ波及していないもようだ。

 それに対し、ABS樹脂向けは、政府が景気刺激策を打ったことで家電向けなどの需要が戻りつつある。とはいえ、合成ゴムをカーバーするほどではなく、全体的に見れば力強さがない。供給増加が止まらない中、需要低迷が続くことで、BD市況はしばらく低水準で推移するとの見方が強まっている。