クラレ エラストマー製品を値上げ、12月から実施へ

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2020年10月30日

 クラレは29日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、およびブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格を、12月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は「0・22USドル/kg」。

 ナフサなどの主要原材料市況は今春以降、上昇を継続しており、対象製品のユーティリティ・物流費用などを含めた総コストの上昇は自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。このような状況下、同社は安定供給の維持と採算改善を図るため、今回の価格改定の実施を決定した。

 

 

三菱ケミカル アクリル酸エチルを値上げ 物流費などが上昇

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2020年10月27日

 三菱ケミカルは26日、アクリル酸エチルについて価格改定を実施することとし取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は「10円/kg以上」で、改定時期は11月2日出荷分からとなっている。

 同製品の供給に関連する物流費などの販売関連費用が上昇している。こうした中、同社は継続的なコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難と判断し、今回の価格改定を決定した。

 

東海カーボン 11月1日からカーボンブラックを値上げ

2020年10月20日

 東海カーボンは19日、カーボンブラックについて、11月1日納入分から価格改定を実施すると発表した。改定幅はカーボンブラック全品種(輸出を含む国内工場出荷)とも「11円/kg」。

 カーボンブラックの原料油の価格上昇に伴い、大幅にコストが増加している。こうした中、同社は、自助努力によるコスト削減だけでは吸収することが困難であり、品質向上と安定供給継続のためには価格改定が避けられないと判断した。

デンカ スチレン系シート2製品を11月1日から値上げ

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2020年10月13日

 デンカは12日、スチレン系シート2製品を11月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、「食品包材用スチレン系シート」「デンカサーモシートBOPS」ともに「10円/kg以上」。

 スチレン系シートの原料であるポリスチレンは、ベンゼン、ナフサ価格に連動し価格が高騰している。同社はこれまで各種の合理化努力を実施しこれらのコスト吸収に努めてきたが、原料価格や副資材、物流費の上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るために今回の値上げを決定した。

ダウ・ケミカル日本 プロピレン系グリコールエーテルを値上げ

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2020年10月8日

 ダウ・ケミカル日本は7日、プロピレン系グリコールエーテルを今月21日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は「30円/kg」となっている。

 プロピレングリコール類は原料の高騰により事業採算が悪化しており、改善が急務となっている。同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。プロピレン系グリコールエーテルは、主な用途である塗料や電子機器向け洗浄剤のほか、家庭用洗浄剤やシンナーなど幅広い用途で欠くことのできない溶剤として利用されている。

三井化学SKC TDI類を値上げ、40円/kg以上で実施

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2020年10月8日

 三井化学SKCポリウレタンは7日、ポリウレタン原料のトルエンジイソシアネート(TDI)類を今月15日納入分から「40円/kg以上」値上げすると発表した。

 TDI類は、一昨年末より市況の低下を続け、同社はコストダウンや合理化を懸命に進めてきたが、すでに企業努力の限界を越えた状況にある。一方では海外市況が今年8月初旬からの急騰に伴い2600ドル/tを超えるレベルに達しており、国内と輸出との販売価格差が拡大。海外市況の高騰とグローバルな供給のタイト感は当面続くと見られている。

 また、諸原料価格の高騰、原料調達先メーカーの製造設備停止に伴う代替品調達体制の整備、自然災害発生時の安定供給体制構築などによるコスト増も背景にある。こうした厳しい事業環境の中、国内での安定供給を確保するために、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル OPSなどフィルム3製品を値上げ

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2020年10月8日

 三菱ケミカルは7日、フィルム製品を11月1日納入分から「10円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、2軸延伸ポリスチレンシート(OPS)、「サントクリア」「ソフトクリア」の3製品。

 原油・ナフサ価格の上昇などに伴い、原料樹脂価格の上昇が製造コストを押し上げ、事業採算を圧迫している。同社は継続的なコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難と判断し、今回の価格改定を決定した。

 

東海カーボン 人造黒鉛電極値上げ、来年上期納入分

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2020年10月6日

 東海カーボンは5日、人造黒鉛電極について2021年1-6月期納入分を値上げすると発表した。改定幅は「現行価格対比プラス10~20%」となっている。

 同社は、顧客に満足してもらえる品質、長期安定生産、安定供給を最優先にした結果、採算是正のための価格改定を決定した。

三井化学 12月1日からEPT全銘柄を値上げ

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2020年10月1日

 三井化学は30日、自動車部品や電線ケーブル、その他の工業部品などに用いられるEPT(エチレン・プロピレン・ターポリマー)「三井EPT」の全銘柄を12月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「20円/kg以上」、海外が「200USドル/t以上」。同製品の著しく増大する、生産設備の保全・修繕費、環境・安全対策費などの是正を図る。

 同社では、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、自助努力で吸収できる水準を超えている状況にある。同製品を継続的に安全・安定生産し、安定供給するため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。