ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤を値上げ、10月から

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2023年9月19日

 ジェイ・プラスは15日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP)について、10月1日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「34円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強めており、第4四半期(10―12月期)の国産ナフサ価格は7万6000円/klを超える水準が見込まれている。また、主原料であるフタル酸は、粗原料である混合キシレンの市況高騰や、フタル酸製造に関わるユーティリティ、設備修繕費といった加工費上昇に伴い価格が大幅に上昇していることに加え、物流費の上昇も、収益を圧迫している。

 こうした状況下、同社は、今後も原料を確保し現状の供給を維持していくためには、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

 

旭化成 ポリエチレン全製品を値上げ、ナフサ高に対応

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2023年9月12日

 旭化成は11日、ポリエチレン全製品について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」および「クレオレックス」で、改定幅はいずれも「20円/kg以上」となっている。

 原油価格の上昇や円安の影響もあり、国産ナフサ価格のさらなる上昇が見込まれている。こうした厳しい経済環境下において、同社は、あらゆるコストダウン、合理化に取り組んでいるものの、主原料価格の上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPP値上げ、原料高で来月から

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2023年9月6日

 プライムポリマーは5日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を、10月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 OPECプラスの協調減産、サウジアラビアなどの自主減産に伴う原油価格上昇に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響もあり、国産ナフサ価格は7万2000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。

 同社は厳しい経済環境の下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

三井化学 フェノール、アセトンなど関連七製品を値上げ

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2023年9月5日

 三井化学は4日、フェノールやアセトンとその誘導品など全7製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、フェノール、アセトン、α‐メチルスチレン、IPA(イソプロピルアルコール)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、ビスフェノールA、エポキシ樹脂「エポミック」。改定幅は「15~165円/kg」。

 対象製品については、近年の修繕費上昇に伴う固定費の上昇、C重油やLNGなど燃料油上昇による用役コストの上昇、さらにはドライバー不足による物流費の上昇を受け、サプライチェーン全体のコストが大幅に上昇している。

 同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものとするためには、価格是正を含め、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

日本ポリプロ PP全製品値上げ、ナフサ価格上昇に対応

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2023年8月24日

 日本ポリプロは23日、ポリプロピレン(PP)全製品について、9月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。OPECプラスの協調減産継続に伴う原油価格上昇や、日米の金利差を背景とした円安の影響もあり、国産ナフサ価格は7万円/kl超の水準まで上昇する見通し。同社は、厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めているものの、今回のコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。

日本ポリエチレン PE全製品値上げ、ナフサ価格が上昇

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2023年8月24日

 日本ポリエチレンは23日、ポリエチレン(PE)全製品について、9月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。OPECプラスの協調減産継続に伴う原油価格上昇や、日米の金利差を背景とした円安の影響もあり、国産ナフサ価格は7万円/kl超の水準まで上昇する見通し。同社は、厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めているが、今回のコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないとの判断に至った。

ジェイ・プラス アジピン酸系可塑剤など今月値上げ

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2023年8月2日

 ジェイ・プラスは31日、アジピン酸系可塑剤(DOA、DINA、D610A)とポリエステル系可塑剤を、8月16日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅は、アジピン酸系が「8円/kg以上」、ポリエステル系が「14円/kg以上」。

 原燃料や電気などの用役費に加え、人件費を含む固定費が上昇する中、原料であるアジピン酸のコストも上昇を続けている。こうした状況下、今後も安定供給を継続するために、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

KHネオケム コスト増でアセトン、MIBKなど値上げ

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2023年8月2日

 KHネオケムは1日、8月8日納入分からアセトン(2‐プロパノン)を1㎏当たり12円以上、MIBKとダイアセトンアルコール(4‐ヒドロキシ‐4‐メチル‐2‐ペンタノン)を同35円以上値上げすると発表した。

 エネルギー価格急騰に伴い生産にかかる電気・蒸気などの用役費が上昇し、生産設備の高経年化や人手不足により設備費・修繕費も上昇しており、国内安定供給を維持していくために価格改定に踏み切らざるを得ないと判断した。