東レ ポリエステル合成繊維を値上げ、原料価格が上昇

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2023年10月19日

 東レはこのほど、ポリエステル糸(長繊維)・綿(短繊維)およびポリエステル長繊維不織布について、11月出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、「20~40円/kg」。

 ポリエステル用粗原料の1つである高純度テレフタル酸(PTA)の国際相場は、原油価格の上昇に伴い再び上昇に転じている。加えて、円安が継続しており、国内で購入する粗原料価格が大幅に上昇しつつある。

 こうした中、同社は、固定費および比例費のあらゆる項目について、徹底的な削減と効率化による自助努力を続けてきたものの、各種コスト上昇は、これらの努力で吸収できる範囲を超えていることから、安定した品質での商品供給や、高付加価値品の開発といった国内生産基盤の維持のために、価格改定を決定した。

プライムポリマー PEとPP再値上げ、来月から実施

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2023年10月17日

 プライムポリマーは16日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 OPECプラスの協調減産、サウジアラビアなどの自主減産継続、地政学リスクの高まりに伴う原油価格高騰に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響もあり、国産ナフサ価格は7万7000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。同社は厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、10月の値上げに続き、再度価格改定せざるを得ないと判断した。

  なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

東洋紡エムシー 光機能材料製品を値上げ、来年1月から

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2023年10月16日

 東洋紡エムシーはこのほど、光機能材料製品「プリンタイト」全銘柄を2024年1月1日納品分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から15%」。

 対象製品については、原油価格の高止まりを背景にした原材料と梱包資材の度重なる値上げや、製造時のユーティリティコストの上昇が続いている。こうした状況下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を決めた。

ダイセル 溶剤製品を値上げ、原料や市場価格が上昇

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2023年10月16日

 ダイセルは13日、溶剤製品について今月16日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定額は、酢酸エチル(AE)と酢酸ブチル(BA)が「25円/kg」、酢酸ノルマルプロピル(NPAC)とノルマルプロパノール(NPR)が「15円/kg」。

 昨今、アジア全域において原料、市場価格が上昇している。こうした状況を受け、同社は価格改定の実施を決定した。

 

クラレ PVAなど4製品値上げ、国内向け20円/kg

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2023年10月3日

 クラレは2日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、国内向け価格を10月10日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「20円/kg」。

 対象製品の各種コストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした事業環境下、採算改善を行い、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

デンカ ポリビニルアルコール値上げ、各種コストが上昇

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2023年9月29日

 デンカは28日、ポリビニルアルコール(PVA)「デンカポバール」について、10月16日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「35円/kg」。

 PVAは酢酸ビニルモノマーなどの各種原材料のコストが上昇していることに加え、ユーティリティや物流費などもコスト上昇が進行している。こうした中、同社は、市場への安定供給を維持するため、価格改定が必要と判断した。