東ソー ペースト塩ビ樹脂を値上げ、安定供給を維持

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2022年3月22日

 東ソーは18日、ペースト塩ビ樹脂を4月1日納入分から「50円/kg以上」値上げすると発表した。

 ウクライナ情勢の悪化に伴い、原油・ナフサ・石炭価格の鋭角的な急騰が続く中、原燃料価格が大幅に上昇し収益を大きく圧迫している。

 同社は昨年、3度の価格改定を実施し自助努力も続けてきたが、足元のコスト増大はこれまでの改定後の水準を遥かに超越しており、事業採算の確保が不可能な状況にある。こうした環境下、コスト削減を継続するものの、安定供給継続のためには価格改定せざるを得ないと判断した。

大洋塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、原燃料急騰に対応

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2022年3月22日

 大洋塩ビは18日、塩化ビニル樹脂を4月1日納入分から「33円/kg以上」値上げすると発表した。

 同社はこれまで日本国内の顧客に安定的な供給を果たすため、生産設備・人員の合理化などあらゆる施策を講じてきた。昨年来、原燃料価格の高騰などを背景に3度の価格修正を実施してきたが、昨今の原油・ナフサ価格の急騰は、原燃料価格はもとより副原料など諸経費の高騰を招き、事業収益を大きく圧迫している。自助努力だけでは操業継続に支障をきたしかねない危機的な状況にあることから、今後とも日本国内での安定供給を継続するため、今回、価格改定の実施を決定した。

デンカ ポリビニルアルコールを値上げ、安定供給を維持

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2022年3月22日

 デンカは18日、ポリビニルアルコール(PVA)「デンカポバール」について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「90円/kg」。

 PVAは需給バランスがさらにタイトとなり、製品供給も一層ひっ迫している状況。こうした中、同社は、市場への安定供給を維持するために、値上げが必要と判断した。

三菱ケミカル ビスフェノールAを値上げ、ベンゼン高に対応

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2022年3月22日

 三菱ケミカルは18日、ビスフェノールA(BPA)について4月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始したと発表した。改定幅は「59円/kg以上」。

 国産ナフサ基準価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めており、原料となるベンゼンの価格も同様に上昇している。さらに、製造にかかる用役費・副原料費などの諸経費も上昇を避けられない状況にある。 

 同社は、こうした原燃料価格などの上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカル フェノールを値上げ、コスト高に対応

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2022年3月22日

 三菱ケミカルは18日、フェノールについて4月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始したと発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 国産ナフサ基準価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めており、製造にかかる用役費・副原料費、物流費どの諸経費も上昇を避けられない状況にある。

 同社は、原燃料価格などの上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカル アセトン、MIBK、DAA値上げ、4月から

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2022年3月22日

 三菱ケミカルは18日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について4月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始したと発表した。改定幅は、アセトンが「67円/kg以上」、MIBKとDAAが「84円/kg以上」。

 国産ナフサ基準価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めている。さらに、当該製品の製造にかかる用役費・副原料費などの諸経費も上昇を避けられない事態となっている。

 同社は、こうした大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、価格改定の実施を決定した。

カネカ 塩化ビニル樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年3月18日

 カネカはこのほど、塩化ビニル樹脂(塩ビ)について、4月1日から値上げすると発表した。対象は汎用塩ビのほか、塩ビペーストを含む特殊塩ビのすべての品種で、改定幅は「30円/kg以上」。

 昨年、3度にわたり値上げを実施したが、その後も続く石化燃料価格の上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化に伴い、石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格が急騰。また、これらの影響を受け、ユーティリティ費用や物流費用の上昇も続いている。

 同社は、コスト圧縮など事業収益の改善に努めてきたが、自助努力では限界に達していることから、価格改定が必要であると判断した。なお、不透明な国際情勢につき、ナフサ価格が急騰を続けた場合は、追加の値上げの実施も検討するとしている。

ランクセス 1,6‐ヘキサンジオールを今月から値上げ

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2022年3月18日

 ランクセスは16日、1,6‐ヘキサンジオール(HDO)について世界的に値上げすると発表した。改定幅は「1200ユーロ/t」で即日から適用される。

 1,6‐ヘキサンジオールは、高性能コーティング、繊維、接着剤、ポリウレタン、ポリカーボネートジオールの重要な前駆体であり、エポキシ樹脂の反応性希釈剤としても使用されている。

サン・トックス ポリオレフィンフィルムを値上げ

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2022年3月18日

 サン・トックス(レンゴー66%、トクヤマ34%)は17日、OPPフィルムおよびCPPフィルムの全製品について、4月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「500㎡当たり450円以上(厚み20㎛相当品)」。

 これまで4回の価格改定を行ってきたが、購入しているポリオレフィン樹脂価格はさらに上昇を続けている。併せて副資材価格、物流費の上昇に加えエネルギーコストが大幅に上昇している。同社は、こうしたコストの上昇が自助努力の範囲をはるかに超えていることから、顧客へ安定して製品を供給するため、追加の値上げを決定した。

東洋紡 包装用フィルム追加値上げ、OPP・CPPなど

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2022年3月18日

 東洋紡は17日、包装用フィルム製品を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅(連:500㎡)は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L-LDPE)が「連450円(20㎛換算)」、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)「連300円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)「連300円(15㎛換算)」、熱収縮ポリエステルフィルム(シュリンクPET)「連750円(30㎛換算)」。なお、PETとONYには透明蒸着フィルム「エコシアール」を含む。

 同社は先月にも、原燃料費や物流費などの高騰により価格改定を発表したが、足元の原油・ナフサ価格急騰を受け追加で値上げを実施する。