デンカ アルミナ繊維および関連製品値上げ、4月から

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2022年3月11日

 デンカは10日、アルミナ繊維「デンカアルセン」と関連製品「デンカアルフィックス」「デンカキャスト」について4月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、「デンカアルセンバルク」が「キロ200円以上」、「デンカアルセンブランケット」「デンカアルセンボード」「デンカアルセンペーパー」「デンカアルセンフェルト」「デンカアルセンフェルトブロック」が「10%以上」、関連製品「デンカアルフィックス」と「デンカキャスト」が「10%以上」となっている。

 アルミナ繊維の世界市場は好調な需要を背景に需給バランスがひっ迫しており、需要に応えられない状況が続いている。同社は、製品の安定供給ならびに事業継続のため、今回、価格改定せざるを得ないと判断した。

東ソー PE樹脂全製品を値上げ、ナフサ高騰に対応

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2022年3月11日

 東ソーは10日、ポリエチレン(PE)樹脂全製品を4月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は、低密度PE「ペトロセン」、直鎖状低密度PE「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度PE「LUMITAC」、高密度PE「ニポロンハード」「ニポテック」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力PE「TOSOH‐HMS」で、改定幅は「キロ40円以上」となっている。

 PE樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、ウクライナ情勢悪化に伴う供給懸念の高まりを背景とした原油価格の上昇に加え、アジア域内の堅調な需要を受けて騰勢を強めており、8万5000円/klを超える水準にまで上昇している。同社は徹底したコスト削減に努めているが、こうした急激なコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給を図る上でも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

KHネオケム ブチセル系製品を値上げ、海外市況が高騰

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2022年3月11日

 KHネオケムは9日、ブチセル系製品について、今月22日納入分から値上げすると発表した。対象製品は「ブチセル」「ブチセノール20」「ブチセノール20‐P」「ブチセノール20‐S」で、改定幅はいずれも「30円/kg以上」。

 原燃料価格が上昇し、ブチセル系製品の海外市況が高騰している。同社は、製品の安定供給体制を維持・確保するため、値上げせざるを得ないと判断した。

 

ポリスチレン各社 4月から値上げ、2四半期ぶり

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2022年3月10日

ナフサ・ベンゼンが騰勢を継続、採算是正を図る

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原料高に対応した2四半期ぶりの値上げが出揃い、4月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、

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三菱ケミカル MMA、MAAなど値上げ、今年2月以来

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2022年3月9日

 三菱ケミカルと三菱ケミカルメタクリレーツは8日、MMA(メタクリル酸メチル)、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、4月1日出荷分からの値上げを決め、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅はMMA、MAA、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)とも「25円/kg以上」。

 同社は、主要原料の1つであるナフサ価格の上昇などを背景に、今年2月1日出荷分から当該製品の価格改定を行った。しかしその後も国産ナフサ価格は高騰し、7万円/klを超える水準まで達している。加えて、アンモニア価格の上昇、原油高や天然ガス価格高騰によるユーティリティコストの上昇、物流費、その他副原料の上昇で、MMAとその誘導品の製造コストはさらに上昇している。

 同社は、今後も国内顧客へ良品質の製品を安定的に供給していくために、値上げせざるを得ないと判断した。

JNC オキソ誘導品を値上げ、安定供給体制を維持

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2022年3月9日

 JNCは8日、オキソ誘導品について今月22日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS‐12、CS‐16、オクチル酸、酢酸イソブチルで、改定幅はいずれも「45円/kg以上」。

 同社は、国産ナフサ価格が第2四半期(4-6月期)には7万円/klを超える想定の下、先月から国内各需要家に対し値上げ交渉を行ってきた。しかし、直近の国産ナフサ価格の騰勢は8万円/klを超える想定に達している。また、荷造費や燃料高騰による物流費の上昇も続いており、自助努力によるコスト上昇の吸収は極めて困難な状況にある。

 こうした状況を鑑みて、同社は、需要家への安定供給体制を維持するために、さらなる値上げが避けられないと判断し、今回、改定幅の修正を決定した。

昭和電工 液体塩素を値上げ、安定供給体制を維持

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2022年3月9日

 昭和電工は8日、液体塩素について4月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 液体塩素は、塩素化合物の原料として用いられる基礎化学品。化学製品や電子部品の製造工程に用いられるほか、医薬・農薬の原料およびその製造工程など、様々な分野で広く使用されている。液体塩素を取り巻く事業環境は、昨今の世界的なインフレによる電力コストや輸送費などの上昇に伴い、厳しい状況が続いている。

 こうした中、同社は、これまで製造原価の低減や物流の効率化などによるコストダウンに努めてきたが、製品の安定供給体制を維持するために値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル PMMAレジンとアクリルシートを値上げ

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2022年3月8日

 三菱ケミカルおよび三菱ケミカルメタクリレーツは7日、PMMAレジン「アクリペット」とアクリルシート「アクリライト」の国内価格について、4月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅はいずれも「20%」。

 当該製品の国内需要は、コロナ禍において導光板などの巣ごもり需要が堅調に推移し、その他一般用途の需要も回復傾向が続いている。一方で、原料のMMAモノマーは、原燃料価格の高騰などにより製造コストが大幅な上昇を継続。また、国内外における物流費の高騰により、添加剤や梱包副資材などの価格も引き続き上昇していることに加え、工場のメンテナンス費用などのコストも上昇している。

 こうした中、同社は、コスト上昇分を吸収するためこれまで自助努力を続けてきたが、これ以上の負担は極めて困難な状況にあることから、今後も国内顧客へ良質の製品を安定的に供給していくためには、値上げせざるを得ないとの判断に至った。

三井化学 アセトンなど4製品値上げ、原料・用役費高で

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2022年3月8日

 三井化学は7日、アセトン(AC)、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、MIBK類を、3月14日出荷分から値上げすると発表した。

 改定幅は、ACが「39円/kg」(ナフサ上昇分:36円+用役・副原料上昇分:3円)、MIBKとMIBK類は「53円/kg」(同47円+6円)、IPAは「35円/kg」(同29円+6円)。対象製品の主原料であるナフサ価格は、今年1Q(1-3月期)は6万5000円/klを超える勢いで上昇しており、2Q(4-6月期)には8万円/klを上回る価格が見込まれている。また、重油や液化天然ガス(LNG)の価格上昇により、同社の用役費や副原料価格も大幅に上昇している。

 こうしたコストの高騰は自助努力の範囲を超えるものであることから、安定供給体制の維持を図るためにも、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ水準が変動する場合は、さらなる価格改定もあるとしている。