ユニチカ 産業資材用合成繊維を値上げ、7月から実施

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2024年6月3日

 ユニチカは31日、ポリエステルおよびナイロン製の産業資材用合成繊維(長繊維・短繊維)を7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリエステルおよびナイロン短繊維が「20%程度」、ポリエステル高強力糸は「200円/kg」、ポリエステルおよびナイロン モノフィラメントは「20~40%」。

 原油価格の上昇による合繊原料の高騰だけでなく、エネルギー、物流、副資材、操業維持のためのコスト上昇に対し、同社は様々な合理化策を推進し、企業努力によるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料価格や諸経費の高騰は自助努力のみで対応できる範囲を大きく超えている。こうした状況下、現在の価格体系では顧客への商品やサービスの提供は困難であることから、価格改定が必要と判断した。

三菱ケミカルグループ OPS値上げ、資材価格など高騰

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2024年5月31日

 三菱ケミカルグループは30日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」と「ソフトクリア」を7月1日納品分から値上げすると発表した。改定幅はともに「15円/kg以上」。

 当該事業については、労務費、物流費および資材価格高騰を背景とした生産設備維持費の上昇などが収益を大きく圧迫している。同社グループは継続的なコスト削減に努めてきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、値上げを決めた。

 

 

日本エイアンドエル 合成ゴムラテックス類を値上げ

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2024年5月28日

 日本エイアンドエルは27日、合成ゴムラテックス類を7月1日から値上げすると発表した。対象製品は「紙加工用ラテックス」と「その他ラテックス」。改定幅はいずれも「ドライキロ25円以上」。

 今回の価格改定は、主原料や設備維持費、2024年問題に伴う物流費などのコストアップに対応していくもの。これらのコストアップを自助努力のみで吸収することは困難なことから、安定供給を維持するため価格改定の実施を決めた。

 

三菱ケミカルG 無延伸共押出し多層フィルムなど値上げ

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2024年5月23日

 三菱ケミカルグループは22日、無延伸共押出し多層フィルム「ダイアミロンM」「ダイアミロンMF」、無延伸ナイロンフィルム「ダイアミロンC」を6月21日から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「現行価格に対し8%以上」。

 原材料価格のさらなる高騰に加え、物流費、副資材費などの諸経費も上昇しており、同社グループの事業収益を大きく圧迫している。こうした環境下、継続的なコスト削減に取り組んできたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定の実施を決めた。

 

DIC フェノール樹脂と尿素メラミン樹脂を値上げ

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2024年5月22日

 DICは21日、子会社であるDIC北日本ポリマが、フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、6月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「フェノライト」「プライセット」シリーズで、改定幅は製品ごとに個別で設定し、顧客には個別で案内する。

 当該製品は2022年3月に価格改定を実施したが、その後も原料価格は高値圏で推移し、今春には原料であるフェノールを中心に上昇が続く。加えて「物流2024年問題」に伴い、配送、付帯作業、保管などのコストや、製造に関わる設備修繕費、労務費などのコストも増加している。

 同社は、コスト削減施策を講じ自助努力を続けてきたが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。

クラレ PVA繊維とポリエステル短繊維を値上げ

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2024年5月21日

 クラレは20日、ポリビニルアルコール(PVA)繊維のビニロンと「クラロンK‐Ⅱ」、およびポリエステル短繊維を6月1日出荷分から国内外で値上げすると発表した。改定幅はいずれも「現行価格から10%」。

 対象製品の生産に関わる原燃料や副資材などの各種コストの上昇に加え、国内外の物流費用の高騰が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、同社は採算改善を行い安定供給を維持するため、価格改定を決めた。

 

デンカ ABS樹脂、透明樹脂などキロ20円以上値上げ

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2024年5月21日

 デンカは20日、「ABS樹脂」、「デンカIP」(耐熱付与材)、「透明樹脂」、「クリアレン」(SBC樹脂)について6月17日納入分より「20円/kg以上」値上げすると発表した。

 対象製品は「デンカAS」「デンカABS」「デンカ耐薬ABS(SRシリーズ)」「デンカABSコンパウンド(ガラス繊維強化、摺動、PCアロイなど)」「デンカ耐熱ABS(マレッカ)」「デンカIP」「デンカ透明ABS(TE、CL)」「デンカ透明樹脂(TP、TH、TX各シリーズ)」「クリアレン」。

 国産ナフサ価格と各種原材料価格は上昇を続け、ユーティリティコストと物流費についてもコストアップとなる中、継続してコスト削減に取り組むものの、製品の安定供給と事業の維持継続のために価格改定せざるを得ないと判断した。

DIC アジピン酸系可塑剤など値上げ、主原料など上昇

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2024年5月20日

 DICは17日、可塑剤製品を6月1日納入分から値上げすることを決めたと発表した。対象製品と改定幅は以下の通り。ポリエステル系可塑剤は「70円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤「DOA」と「DINA」は「53円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤は「94~98円/kg以上」、特殊可塑剤は「65~220円/kg以上」となる。

 可塑剤の主原料および包装材料は、粗原料、副資材、製造コストの増加や採算是正を理由とした価格上昇が続いている。加えて、物流業界の2024年問題に伴う物流コストの増加や、製造に関わるユーティリティ、設備修繕費、労務費などのコストも増加し続けている。

 同社は、様々なコスト削減施策を講じ自助努力を進めてきたが、これらのコスト増加分を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断した。