東ソー ポリエチレン全製品を値上げ、ナフサ高に対応

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2021年10月14日

 東ソーは13日、ポリエチレン(PE)樹脂全製品について、11月1日納入分から「16円/kg以上」値上げすると発表した。

 対象製品は、低密度PE「ペトロセン」、直鎖状低密度PE「ニポロン-L」「ニポロン-Z」、超低密度PE「LUMITAC」、高密度PE「ニポロンハード」「ニポテック」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力PE 「TOSOH-HMS」。

 PE樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、コロナ禍からの回復期待を背景にした原油価格の上昇に加え、アジア域内の堅調な需要を受けて騰勢を強めており、6万円/klを超える水準まで上昇している。

 同社は、徹底したコスト削減に努めているが、こうした急激なコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給を図る上でも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

旭化成 ポリエチレンを来月から値上げ、ナフサ高に対応

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2021年10月13日

 旭化成は12日、ポリエチレン「サンテック」「クレオレックス」の全製品を11月1日出荷分から「21円/kg以上」値上げすると発表した。対象となるのは、「サンテック-LD」「サンテック-HD」「サンテック-EVA」「クレオレックス」の4製品。

 ナフサ価格の上昇により、今年第4四半期(10-12月期)以降はさらなるコスト上昇が予想される。厳しい経営環境の下、同社では継続的にコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇分の吸収は極めて困難なことから、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン約4カ月ぶり1000ドル台

2021年10月12日

定修などで先高観、芳香族3製品は小幅な値動き

 アジア地域の9月第1週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル高の1020ドル/tでの取引となった。2週連続での上昇となり、5月以来約4カ月ぶりに1000ドルを回復した。アジア地域において定修やトラブル、また物流の混乱などが重なり、需要家の間で玉を確保する動きが強まっている。スプレッドも

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トクヤマ セメントを値上げ、製造コスト上昇に対応

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2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、セメントおよびセメント系固形材の国内価格について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定価格は「2200円/t以上」。

 石炭をはじめとする原料価格の急騰、設備老朽化に伴う大規模補修・維持更新投資の実施、加えて、環境対策投資も必要となり、製造コストが大幅に上昇している。さらに物流コストの上昇もあり、急激に事業採算が悪化している。

 同社は、今後も自社の合理化、省力化を推進していくものの、企業努力を超える影響を受けており、安定供給の責務を果たしていくため、今回の値上げを決定した。

 

トクヤマ 液体カセイソーダを値上げ、採算是正図る

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2021年10月12日

 トクヤマはこのほど、液体カセイソーダについて、11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、仕切価格(固形換算)で「20円/kg以上」。

 近年、国内市況は軟化傾向にある一方、原燃料価格の高騰により事業採算は大幅に悪化している。また、海外マーケットでは需給バランスはタイト化し、海外市況も上昇傾向でさらなるひっ迫が想定される。

 同社は、今後も安定供給のために電解の安定稼働を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、今回の値上げを決定した。

デンカ 球状シリカを値上げ、製造コスト上昇に対応

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2021年10月12日

 デンカは11日、「デンカ球状シリカ(FB・FBX)」について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、FB、FBXの両グレードとも「現行価格の10~15%」。

 原料の天然珪石の価格高騰により球状シリカの製造コストが上昇している。同社は、生産の合理化や諸経費の削減など、徹底したコスト削減に取り組んできたが、これら製造コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えるものであり、製品の安定供給と事業の維持継続のため、値上げの実施を決定した。

東ソー 重金属処理剤を値上げ、安定供給の継続図る

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2021年10月8日

 東ソーは7日、重金属処理剤の全グレードについて、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から「15円/kg以上」。

 同社は、コスト削減、省力化や合理化などのあらゆる施策を実施し、競争力のある製品の生産・供給に努めている。

 しかし、直近の原料価格ならびに各種ユーティリティ、物流費などのコスト上昇により、現行価格での販売が極めて困難な状況となっている。こうした状況を踏まえ、同社は、今後も安定供給を継続するため、値上げの実施を決定した。

 

昭和電工 次亜塩素酸ソーダを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年10月8日

 昭和電工は7日、次亜塩素酸ソーダについて、今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「6円/kg以上」。

 次亜塩素酸ソーダを取り巻く事業環境は、原材料価格、電力コストの上昇に加え、安全・安定生産のための設備の維持・補修費の高騰を受け、厳しい状況が続いている。さらには、安定供給を維持するための輸送費の上昇も収益悪化の要因となっている。

 同社は、製造原価の低減、経費の削減や物流の効率化など、コスト削減に努めてきたが、安定生産と安定供給を維持するため、値上げせざるを得ないとの結論に達した。

DIC エポキシ系可塑剤を値上げ、植物油原料など高騰

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2021年10月7日

 DICは6日、エポキシ系可塑剤を10月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エポキシ化大豆油(ESBO)が「30~35円/kg」、エポキシ化亜麻仁油(ELSO)が「60~65円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「50円/kg以上」。

 主原料の植物油は、中国などの旺盛な需要や世界的な脱炭素の流れを受けたバイオマス燃料需要の高まりにより、価格の上昇が続いている。加えて、鋼材価格の上昇からドラム・缶の包装材料費も高騰している。

 同社は自助努力による吸収を続けているものの、昨今の原料価格と包装材料コストの上昇を吸収するのは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断した。

ダウ日本 プロピレン系グリコールエーテル溶剤を値上げ

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2021年10月6日

 ダウ日本は5日、プロピレン系グリコールエーテル溶剤について、10月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、工業用グレードが「40円/kg以上」、電子材料グレードが「50円/kg以上」となっている。

 プロピレングリコール類は世界的な需給バランスが引き続き逼迫する一方、原料の酸化プロピレンなど、主原料の価格も継続的に高騰している。

 同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。なお同社が今年、プロピレングリコール類の値上げを発表するのは、1月、3月、4月に続き四度目となる。