ランクセス ヘキサンジオール値上げ、コスト上昇に対応

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2021年9月30日

 ランクセスは28日、1,6-ヘキサンジオール(HDO)について、世界的に値上げすると発表した。改定幅は「300ユーロ/t」で即時に適用される。

 1,6-HDOは、高性能コーティングや繊維、接着剤、ポリウレタン、ポリカーボネートジオールの重要な前駆体であり、エポキシ樹脂の反応性希釈剤としても使用されている。同社は、過去数ヵ月間のエネルギーコストの大幅な上昇に対応するため、今回の値上げを決定した。

DIC 共押出多層フィルム再値上げ、原料高に対応

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2021年9月30日

 DICは29日、共押出多層フィルム「DIFAREN」の全銘柄について、10月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり200円以上」(厚み20㎛換算)。

 同社は7月に値上げを実施したが、原油および国産ナフサ価格はそれ以降も高騰を続け、フィルム製品の原材料価格はさらに上昇している。加えて、物流費、副資材費、設備維持費などのコストも事業収益を圧迫している状況にある。こうした中、同社は自助努力を続けてきたが、これら費用の吸収は極めて困難なことから、今後の安定供給を図るために、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル フィルム製品を値上げ、樹脂価格上昇に対応

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2021年9月30日

 三菱ケミカルは29日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」「ソフトクリア」について、11月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「12円/kg以上」。同社は、8月から同製品の値上げを実施しており、今回の再値上げは3カ月ぶり。

 同製品については、原油およびナフサ市況の上昇に伴って、主原料樹脂の価格が上昇し、事業の採算を圧迫している。同社は、継続的なコスト削減に注力してきたが、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であることから、今後の安定供給体制を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

 

信越化学工業 合成塩酸を値上げ、事業継続と安定供給を図る

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2021年9月30日

 信越化学工業は29日、合成塩酸について10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「6円/kg以上」。

 合成塩酸事業は、製造設備の修繕費や更新費用の増加、物流費の高騰に加え、昨今の電力価格の急激な上昇により事業採算が著しく悪化している。同社は、継続的にあらゆるコスト削減に努めているが、現在の価格水準では採算を確保することは困難な状況にあることから、事業継続と安定的な製品供給を図るため、今回の値上げを決定した。

東亞合成 塩酸を来月から値上げ、安定供給の維持図る

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2021年9月28日

 東亞合成は27日、塩酸を10月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 経年に伴う製造設備・貯槽の維持補修費用の増加や、車両・船舶など輸送コストの上昇が、同製品の利益を圧迫している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に注力してきたが、自助努力による吸収は難しいことから、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。

旭化成 塩酸を値上げ、来月18日から「6円/kg以上」

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2021年9月28日

 旭化成は27日、塩酸を10月18日出荷分から「6円/kg以上」値上げすると発表した。

 用役費や物流費の上昇に加え、製造および貯蔵設備の維持・更新費なども増大するなど、塩酸を取り巻く事業環境の急変に伴い、事業採算性は悪化している。

 こうした環境下、同社は徹底した合理化や効率化に取り組んできたが、自助努力の範囲を大きく超えていることから、今後、国内で安定供給を継続するためには価格改定が不可避と判断した。

KHネオケム 化学製品を値上げ、海外市況高騰に対応

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2021年9月27日

 KHネオケムはこのほど、オキソ系およびブチセル系の化学製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、オキソ系の「オクタノール」「オキソコール900」「ブタノール」「イソブタノール」「デカノール」「オクチル酸」「キョーワノイック-N(イソノナン酸)」「ブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」が「40円/kg以上」、ブチセル系の「ブチセル」「ブチセノール20」「ブチセノール20-P」「ブチセノール20-S」が「30円/kg以上」となっている。

 オキソ系製品は海外メーカーのトラブルによる需給ひっ迫、ブチセル系製品は原燃料価格の上昇により、それぞれ海外市況が上昇している。こうした中、同社は、製品の安定した供給体制を維持・確保するため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

出光興産 エンプラのSPSを値上げ、コスト高騰に対応

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2021年9月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)「ザレック」について、10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、難燃グレードが「50円/kg以上」、一般グレードが「40円/kg以上」となっている。

 SPSは同社が独自に開発したエンジニアリングプラスチックで、電子電機部品、家電部品、自動車部品、建材などに使用されている。各種原材料価格の急騰に伴い、各種副資材の調達価格も急騰している状況にある。

 同社は、厳しい経済環境下、引き続きコスト低減に取り組んでいるものの、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっているため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正を行う場合もあるとしている。

積水化学工業 11月から建築設備配管の関連製品を値上げ

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2021年9月21日

 積水化学工業は17日、同社が製造・販売する建築設備配管の関連製品を11月1日出荷分から値上げすると発表した。主材料の鉄鉱石や原油、銅合金など資材の価格高騰に加え、人件費・物流費の上昇により原価の上昇が続く。同社はコスト削減や効率化を推進してきたが、自助努力の限界に達したことから価格改定に踏み切った。

 対象製品と値上げ幅は以下の通り。

 ▽硬質塩ビライニング鋼管=LP-VA、VBが「10%以上」、DVLP(ラセンDVLP含む)が「15%以上」、HTLP、WHTLPが「7%以上」

 ▽塩ビライニング鋼管用管端防食継手=LX、LX絶縁、LXWが「15%以上」、UX、UX絶縁、UXWが「10%以上」

 ▽単管式排水特殊継手=ADスリム(脚部継手、関連部材含む)が「20%以上」

 ▽架橋ポリエチレン管用ワンタッチ継手=エスロカチット継手全般が「7%以上」

 ▽さや管ヘッダーシステム関連部材=エスロフレックスが「10%以上」、さや管、ヘッダー、付属品類が「20%以上」

 ▽金属強化ポリエチレン管(スーパーエスロメタックス)用継手=エスロンメタキュット(RED含む)が「10%以上」、エスロンメタッチ全品が「10%以上」

 ▽熱膨張耐火材 区画貫通テープ=フィブロックが「15%以上」となっている。