宇部MC過酸化水素は17日、過酸化水素を10月1日以降出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は、ローリーで「12円/kg以上」、その他の荷姿で「17円/kg以上」。製造設備・物流関係設備などの維持更新コスト増や原料価格の高騰、燃料費の高騰による物流費上昇などを受けたもの。
過酸化水素は紙・パルプの漂白や工業用酸化剤、排水処理、土壌改良、半導体製造工程の洗浄剤など、幅広い分野で利用されている。
2021年9月21日
2021年9月21日
東亞合成は17日、「液体カセイカリ」「フレークカセイカリ」「スーパーカリ」の3製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体カセイカリとスーパーカリが「25円/kg以上」(固形換算)、フレークカセイカリが「25円/kg以上」。
同製品の国内需要は安定的に推移し、堅調な推移が想定されている。一方、主原料の塩化カリ価格は高騰しており、今後も継続的な価格上昇が見込まれるほか、電力や物流コストの上昇、生産設備や貯槽の維持更新に伴う固定費負担の増加などが、同社の利益を圧迫している。
同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めているものの、自助努力による吸収はできないと判断。適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要であることから、今回の価格改定を決定した。
2021年9月9日
ランクセスは今月2日付で無機顔料製品の価格を世界的に改定し、同日以降の出荷分から即時に適用すると発表した。対象製品と値上げ幅は、酸化鉄顔料が「200ユーロ/t以上」、酸化クロム顔料が「300ユーロ/t以上」、フェライトが「250ユーロ/t以上」で、ユーロ圏以外では相当する現地通貨での相当額となる。さらに、仕向け地によっては、輸送コストの増加分を補うために、追加手数料がかかる場合があるとしている。
同社の酸化鉄顔料と酸化クロム顔料は、主に「バイフェロックス」および「カラーサーム」の商標名で販売され、建材、塗料・塗装、プラスチックなどの着色剤として幅広く展開。また、高い着色力をもつ同社の無機顔料は、持続可能な厳しいガイドラインに基づいて製造されている。
2021年9月8日
東洋紡は7日、包装用フィルム4製品を10月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅(連:500㎡)は、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)が「連200円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)が「連400円(15㎛換算)」、透明蒸着フィルム「エコシアール」のPETベースが「連200円(12㎛換算)」、ONYベースが「連400円(15㎛換算)」となっている。なお同4製品については、2月にも値上げを公表しており、今年2回目。
昨今の原油・ナフサ価格の上昇などを背景に、包装用フィルム製品の原料価格高騰が続く。加えて、燃料費や電力費、物流経費や設備維持費用などの諸経費の上昇が製造コストを押し上げている。一方で、市場では旺盛な需要を受け、製品の在庫水準はますますひっ迫した状況にある。
こうした中、同社では徹底したコスト削減に取り組んできたが、前回の価格改定以降も原料価格の高騰が続いていることなどから、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難だと判断し、追加の価格改定実施を決めた。
2021年9月8日
2021年9月8日
三菱ケミカルは7日、オキソ製品とアクリル酸製品について、今月15日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。
対象製品は、オキソ製品が「2-エチルヘキサノール」「ノルマルブタノール」「イソブタノール」「ノルマルブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」「イソノニルアルコール」、アクリル酸製品が「アクリル酸」「アクリル酸ブチル」「アクリル酸2エチルヘキシル」「アクリル酸メチル」「アクリル酸イソブチル」で、改定幅は各製品とも「40円/kg以上」となっている。
両製品は、誘導品を含め需要が堅調なことに加え、海外メーカーの度重なるトラブルにより、国内のみならずアジアでも需給がひっ迫している。同社は、今後も安定的な供給を継続するために、価格改定の実施をせざるを得ないと判断した。
2021年9月6日
2021年9月6日
2021年9月6日
2021年9月6日