ユニチカ 5月1日からスパンボンド不織布を値上げ

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2021年4月1日

 ユニチカは31日、スパンボンド不織布について、5月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ポリエステル製スパンボンド不織布、ポリエステル/ポリエチレン製スパンボンド不織布、ナイロン製スパンボンド不織布、ポリ乳酸製スパンボンド不織布で、改定幅は「現行価格から10%アップ」となっている。

 昨今、原油価格の上昇により合繊原料、輸送費、ユーティリティ費用などが上昇している。こうした中、同社は様々な合理化策を推進してきたが、自助努力による範囲を超えるものであり、安定供給を維持するためにも値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル フィルム製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年4月1日

 三菱ケミカルは31日、フィルム製品について5月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」「ソフトクリア」で、改定幅は「28円/kg以上」となっている。

 原油およびナフサ価格の上昇などに伴い、原料樹脂価格が上昇し、同製品の製造コストを押し上げ、事業採算を圧迫している。同社は、継続的なコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難と判断し、今回の値上げを決定した。

三井化学 ビスフェノールAとエポキシ樹脂を値上げ

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2021年3月31日

 三井化学は30日、ビスフェノールA(BPA)とエポキシ樹脂(EX)を4月1日納入分から、いずれも「60円/kg以上」値上げすると発表した。

 BPAの取引価格は、主原料のベンゼン価格の変動をベースに、ナフサ、用役(C重油)などを勘案して協議の上で決定しており、また、EXの国内販売価格の改訂は、主原料のBPA、エピクロロヒドリン(ECH)およびカセイソーダの価格変動をベースに需要家のとの協議の上で実施している。しかし、両製品を取り巻く環境は、足元では原燃料価格上昇により、ベンゼンは96円/kg、ナフサは4万7000円/kl、C重油は5万7000円/klを超える水準となっている。

 こうした厳しい状況の中、同社はあらゆるコストダウンに注力しているものの、このようなコストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、安定供給を持続的なものにするためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

DIC 有機顔料製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月30日

 DICは26日、有機顔料製品について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はアゾ顔料の一部(ジスアゾイエロー、カーミン6B)で、改定幅は「50~100円/kg」となっている。

 昨今、一部の有機顔料の原料について、中国の環境規制強化を背景に、化学品の供給量減少および需要増加などによる需給バランスのひっ迫化を受けた価格高騰が見られている。また、物流費や生産コストの上昇も継続している状況。

 こうした中、同社は自助努力を続けてきたものの、これ以上のコスト上昇分を自社内で吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、今回の値上げを決定した。

クラレ 人工皮革「クラリーノ」製品、国内外で値上げ

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2021年3月30日

 クラレは26日、人工皮革「クラリーノ」について、4月1日出荷分から国内向けおよび海外向け価格を値上げすると発表した。対象製品は、人工皮革「クラリーノ」全製品(ランドセル、靴、ボール、手袋、インテリア、産業資材などの全用途)で、改定幅は「10~25%アップ」となっている。

 安定生産・供給を図るための設備維持、更新費用などが高騰。これにより製造コストが上昇しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、同社は、安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。

 

DIC 可塑剤各製品を値上げ、原料高騰に対応

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2021年3月30日

 DICは26日、可塑剤製品について4月10日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「34円/kg以上」、エポキシ系可塑剤が「28円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「31円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤(TOTM)が「33円/kg」、その他特殊可塑剤が「30~100円/kg」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇や需給のひっ迫により、可塑剤の主原料である各種酸、グリコール類、アルコール類の価格が急騰。さらに、物流業界の慢性的な人手不足を背景に物流コストも上昇している。こうした中、同社は自助努力を続けてきたものの、これ以上のコスト上昇分を自社内で吸収することは極めて困難であることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、今回の値上げを決定した。

三井化学SKCポリウレタン PPGなどポリウレタン原料を値上げ

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2021年3月30日

 三井化学SKCポリウレタンは29日、ポリウレタン原料を4月1日出荷分から「30円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリマーポリオール(POP)類、レジンプレミックス類。

 PPGとPOP類については、同製品の主原料である国産ナフサ価格の高騰を理由に今月半ばからの値上げ「30円/kg以上」を打ち出しているが、今回は国産ナフサ価格変動分以外の要因による値上げとなる。ポリウレタン原材料価格は、同社の予想をはるかに超えるレベルで上昇しており、原材料価格以外にも、物流費、製造設備維持のための補修費なども増加している。

 こうした厳しい経済環境下、同社では全社一丸となりあらゆるコストダウンに取り組んできたが、これらコストの増加は、自助努力での吸収が極めて困難な水準に達しているため、国産ナフサ価格変動分以外で価格改定せざるを得ないと判断した。なお、あらゆる費用抑制を継続していくものの、主原料価格がさらに高騰する場合には、追加改定の可能性もあるとしている。

宇部興産 ナイロン樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月30日

 宇部興産は29日、ナイロン6樹脂およびナイロン12樹脂について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ナイロン6樹脂が「65円/kg」、ナイロン12樹脂が「50円/kg」。

 同社は、主原料価格や副原料、物流費の上昇を製品価格に転嫁し、事業収益の改善を図るため、今回の値上げを決定した。なお、同社が両樹脂の値上げを表明するのは、ナイロン6が2018年10月以来、ナイロン12が2017年4月以来となる。

 

昭和電工 酢酸および酢酸ビニルを4月1日から値上げ

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2021年3月30日

 昭和電工は29日、酢酸および酢酸ビニルについて、国内価格を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は両製品とも「25円/kg」となっている。

 昨今、酢酸市況や国産ナフサ価格などの上昇から、酢酸および酢酸ビニルの事業は厳しい状況が続いている。同社は、これまでも製造・物流の合理化を積み重ね、コストダウンによる採算の改善に努めてきたが、原燃料コストの上昇が続き自助努力での対応は困難な状況にあることから、製品の安定供給体制を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。