クラレ 新社長に川原仁常務が昇格、次期中計を推進

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2020年10月29日

 クラレは28日、取締役会を開催し、次期社長に川原仁取締役・常務執行役員の就任を決議した。伊藤正明社長は取締役会長に就任する。就任予定日は来年1月1日。

川原仁氏、次期社長に就任する
川原仁氏、次期社長に就任する

 同社は、2022年から始まる次期中期経営計画の策定と実行を、同社グループの持続的な成長と企業価値向上により一層推進するために、川原氏を次期社長とする新たな経営体制への移行を決めた。

 川原氏は埼玉県生まれの58歳。1984年3月に早稲田大学政治経済学部を卒業後、同年4月にクラレに入社した。その後、機能樹脂・フィルムカンパニーエバール事業部樹脂販売部長、樹脂カンパニー企画管理部長、ビニルアセテートカンパニーポバールフィルム事業部長などを歴任し、2018年からはビニルアセテート樹脂カンパニー長を務める。

クラレ 人事(10月1日)

2020年10月7日

[クラレ・人事](10月1日)▽技術本部動力統括部主管鶴田勝之▽倉敷事業所動力部長河内雅亮▽西条事業所動力部長三宅信行【クラレエンジニアリング】▽営業本部技術営業部長(岡山駐在)青山哲▽エンジニアリング本部プラント設計部長兼同本部プラント設計部GM/PM専任チームリーダー岡洋一郎。

クラレ きれいな空気をテーマにCM第4弾オンエア

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2020年10月2日

 クラレは企業広告「クラレの真ん中(ハート)を知る時が来た」シリーズの第4弾テレビCMを今月より放映開始した。

新テレビCM「世界に深呼吸を」篇。米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、同僚の「クラレハート」を見つけていく
新テレビCM「世界に深呼吸を」篇。米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、同僚の「クラレハート」を見つけていく

 一昨年から、米国人女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんがクラレ社員役を演じる同シリーズを展開。クラレという会社の真ん中、つまり社員1人ひとりの心(ハート)の中にある「自分たちが生み出した素材のチカラで地球、人間、社会に貢献したい」という熱い思いを、シャーロットさんが他の社員と触れ合いながら見つけていく。

 今回の「世界に深呼吸を」篇では、活性炭による「大気浄化」をテーマに、米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、日本とのリモート会議を通じ片山裕子研究員の「もっときれいな空気を作りたい」という熱い「クラレハート」を知ったことで、2人の距離は離れていても、きれいな空気で思いっきり深呼吸したいという同じ思いでつながっている、というストーリーに仕立てている。同社グループが活性炭事業を通じて環境問題の解決に貢献していることや、社員が素材のチカラで世の中の課題解決につながる仕事へ誇りをもっていることを表現した。

 CMの制作はコロナ禍によるニューノーマルを反映し、日本と米国をリモート会議で接続して行われた。監督は真夜中の日本から指示を出し、シャーロットさんのシーンは滞在先の米国で撮影された。

 CMは、同社キャンペーンサイト(https://mannaka.kuraray.co.jp/)でもネット配信されている。

 

クラレ カルゴン社のベルギー拠点で再生炭設備を増設

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2020年9月24日

 クラレは23日、使用済み活性炭を再生した再生炭の世界的な需要拡大に対応するため、米国子会社カルゴン・カーボン社の欧州拠点の1つであるベルギー・ケムバイロン社のフェルイ工場に生産設備を増設すると発表した。増設分の生産能力は年産1万1000tで、2022年下期の稼働を予定している。

 活性炭は、瀝青炭やヤシ殻などを原材料として加工した、表面に微細孔をもつ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によって、様々な用途に使用されている。

 クラレが2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップメーカーであるカルゴン・カーボン社は、使用済み活性炭を高温熱処理して再び性能を回復させる活性炭の再生事業についても世界有数の地位を占めており、1974年に稼働を開始したベルギー・フェルイ工場は、欧州での再生事業の中核工場となっている。

 活性炭は近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用され、特に欧州では環境規制強化や天然資源の持続的利用、CO2排出量削減などの環境意識の高まりを追い風に、排出ガス処理、排水浄化などの工業用途で再生炭の需要が拡大している。

 同社は今回、ベルギー・フェルイ工場に工業用途向け再生炭生産設備を増設することで、引き続きグローバルに安定した活性炭の供給体制の拡充に取り組み、環境問題へのソリューションを提供していく。

クラレ 自動車関連材料を中心にバーチャル展示会出展

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2020年9月10日

 クラレは18日までオンラインで開催中の、開発促進と市場創出のためのメカトロニクス、エレクトロニクス専門展示会「TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会2020」に出展している。

 コロナ禍での技術交流の場としてバーチャル空間で初開催される今回の展示会では、同社の製品軽量化・高機能化に貢献する複合材料のほか、CASE(コネクテッド/自動運転/シェアリング/電動化)や、それを支えるADAS(先進運転支援システム)に貢献する自動車用材料を紹介している。

 振動減衰制御エラストマー「アーネストン」、ポリアミド9T「ジェネスタ」をマトリックス樹脂とした熱可塑性繊維複合材料、独自繊維を掛け合わせ軽量化プラスアルファの機能をもたせた不織布コンポジットなど、軽量化や高機能化に寄与する複合材料をはじめ、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」、LIB用ハードカーボン負極材「クラノード」、アクリルフィルム「パラピュア」、液晶ポリマーフィルム「ベクスター」を展示。

 「ジェネスタ」では樹脂部品の小型化や金属部品の樹脂化への貢献、「パラピュア」では自動車の塗装代替技術、「ベクスター」では5Gの通信機器やアンテナ、自動車衝突回避用ミリ波レーダーへの提案を行っていく。

 クラレグループは、独自の技術をベースとしたソリューションを提案し、ユーザーとともに新たな時代の価値創造に取り組む考えだ。事前登録制で参加は無料。アクセスは同展示会公式サイト(https://jma-tf.com/virtual/)から。

クラレの上期 コロナ影響が拡大し大幅な減収減益に

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2020年8月18日

 クラレは12日、2020年度上期(1-6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比9%減の2620億円、営業利益30%減の196億円、経常利益29%減の176億円、純利益31%減の92億円となった。

 オンライン会見で伊藤正明社長は「新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた。多くの事業で需要が落ち込み販売が減少したことで、大幅な減収減益となった」と総括した。事業環境については

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クラレ 床面用「ソーシャルディスタンステープ」を発売

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2020年8月17日

 クラレはこのほど、面ファスナー「マジックテープ」などを開発・製造・販売する子会社のクラレファスニングが、ループカーペット用の標識テープ「ソーシャルディスタンステープ」を9月に発売すると発表した。ウイズコロナの新しい生活様式が広がる中、オフィスや商業・公共施設などで床面からソーシャルディスタンスを注意喚起し、密集を防ぐ。

床面から密集を注意喚起。製品は3タイプ
床面から密集を注意喚起。製品は3タイプ

 「マジックテープ」を使用した同新製品は、ループ型の構造が多いオフィスカーペット(タイルカーペット)に、テープのカギ状フックがループに引っかかることでくっつき、脱着も容易。使用場所に応じた長さに切り分けることができる。

 図柄は「距離をとりましょう」(赤色)、「#Keep distance」(青色)、「#ソーシャルディスタンス」(緑色)の3タイプだが、他の標語での受注生産も対応可能とのこと。サイズは幅5cm×長さ5m巻き。初年度の販売目標として、1億円を目指す。

 「マジックテープ」は、裏面に補強用としてウレタンなどのバックコート剤を使用しない環境に優しい製法で製造。素材はポリエステル100%で、優れた耐水性・耐候性をもつ。繊維の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」の認証を取得している。

 『ソーシャルディスタンステープ』使用例
「ソーシャルディスタンステープ」使用例

 新型コロナウイルス感染防止対策に関連し、同社の「マジックテープ」への引き合いや照会が急増。その中でもソーシャルディスタンスを注意喚起する床用標識製品への問い合わせが多く寄せられたことから、世の中に必要とされる同新製品の開発・販売に至った。

クラレ 人事(1日)

2020年8月4日

[クラレ・人事](1日)▽経営企画室経営企画部G―SAP推進チーム主管下山田健二▽新潟事業所ポバール生産・技術開発部長多胡俊二。

 

クラレ 米オンライン展示会に出展、ソリューションを提案

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2020年7月29日

 クラレは、アパレルやスポーツブランドなどと素材サプライヤーをつなぐ米国の見本市「THE DIGITAL MATERIAL SHOW」(7月20日~8月15日:米国時間)に出展。毎年ポートランド(米国)で開催されていた展示会が、今回オンライン形式で開催されているもの。

 同社は、日本にいながら米国での展示会に参加が可能で、世界中のアパレルメーカーやブランドオーナーと商談ができることから、出展を決定した。同社グループのさらなるブランド認知の向上を目指す。

 なお、展示製品は、人工皮革「クラリーノ」、面ファスナー「マジックテープ」「フリーマジック」、熱可塑性エラストマーを使用したメッシュフィルム・不織布、衝撃吸収繊維、スエード調織物、坑ピリング性ポリエステル生地、ポバールフィルム製の環境対応型包装資材など。2D、3Dの写真で製品が閲覧でき、チャット機能などによるオンラインでのソリューション提案を行っている。