クラレ 組織改正(2021年1月1日)

2020年11月30日

[クラレ/組織改正](2021年1月1日)▽ビニルアセテート関連事業の持続的成長と両カンパニーの最適運営を目的として、ビニルアセテート樹脂カンパニー、ビニルアセテートフィルムカンパニーに管掌を置く▽活性炭関連事業のさらなる拡大、および一層のシナジー発現を目指し、炭素材料事業部とカルゴン・カーボン事業部を統合し、環境ソリューション事業部として一元運営する。

クラレ 国際プラスチックフェアのバーチャル展に出展

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2020年11月24日

 クラレは、バーチャル展示会「IPF Japan 2020 国際プラスチックフェア バーチャル展」(今月18日~来年5月21日)に、名古屋大学ナショナルコンポジットセンター・NCC 次世代複合材研究会の共同出展者として出展している。

 クラレグループの高機能樹脂や不織布技術を展開したユニークな炭素繊維複合材料により、自動車をはじめとするモビリティの軽量化・高機能化への貢献を目指す。展示製品は、熱可塑性繊維複合材料マトリックス樹脂、不織布コンポジット、機能性メルトブローン不織布、振動減衰性をもつエラストマーメッシュ/不織布など。

クラレの1-9月期 減収減益も通期予想は上方修正

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2020年11月12日

 クラレは11日、2020年度第3四半期(1-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比8%減の3938億円、営業利益23%減の325億円、経常利益21%減の298億円、純利益22%減の151億円となった。

 セグメント別で見ると、ビニルアセテートは減収減益。ポバール樹脂は世界的な需要低迷で販売量が減少し、生産調整を行った。光学用ポバールフィルムは、大型ディスプレイ向けを中心に需要が回復した。PVBフィルムは建築・自動車向けともに需要が低迷した。水溶性ポバールフィルムは個包装洗剤向けの販売が拡大した。

 イソプレンは減収減益。イソプレン関連製品は、ファインケミカル、熱可塑性エラストマーともに、主に中国とアジアで需要が減速した。耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、電気・電子デバイス用途は堅調だったが、自動車用途は生産台数減少の影響を受けた。

 機能材料は減収減益。メタクリルは飛沫飛散防止用仕切板やディスプレイ向けに販売増となったが、事業全体は原料高と市況悪化で低調だった。メディカルは歯科医院の休業により欧米で苦戦していたが、診療再開により回復基調となっている。カルゴン・カーボンは、コロナ禍でも生活を支える製品として底堅く推移した。

 同日に通期業績予想の修正を発表。ここまでの実績や足元の状況を踏まえ、売上高5200億円(前回予想比100億円増)、営業利益400億円(70億円増)、経常利益350億円(60億円増)、純利益150億円(20億円増)と、前回予想から上振れる見通しだ。

 

クラレ 来年1月に社長交代、川原常務が昇格へ

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2020年11月5日

伊藤社長「次期中期計画の策定と実行は新社長に」

 クラレはこのほど社長交代人事を発表した。来年1月1日付で川原仁取締役・常務執行役員が新社長に就任し、伊藤正明社長は会長となる。28日に本社で開催された記者会見で伊藤社長は、「次期中計の策定と実行を新社長の下で進めるために決断した」と社長交代の理由を述べた。

社長交代(伊藤、川原)
伊藤正明社長(右)、川原仁取締役・常務執行役員

 同社は今年度、中期経営計画「PROUD 2020」(2018~2020年度)が終了するが、コロナ禍を踏まえて次期中計のスタートを2022年に変更した。創業100周年となる2026年に向けて、来年1年かけて策定する予定となっている。川原常務については、

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クラレ エラストマー製品を値上げ、12月から実施へ

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2020年10月30日

 クラレは29日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、およびブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格を、12月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は「0・22USドル/kg」。

 ナフサなどの主要原材料市況は今春以降、上昇を継続しており、対象製品のユーティリティ・物流費用などを含めた総コストの上昇は自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。このような状況下、同社は安定供給の維持と採算改善を図るため、今回の価格改定の実施を決定した。

 

 

クラレ 新社長に川原仁常務が昇格、次期中計を推進

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2020年10月29日

 クラレは28日、取締役会を開催し、次期社長に川原仁取締役・常務執行役員の就任を決議した。伊藤正明社長は取締役会長に就任する。就任予定日は来年1月1日。

川原仁氏、次期社長に就任する
川原仁氏、次期社長に就任する

 同社は、2022年から始まる次期中期経営計画の策定と実行を、同社グループの持続的な成長と企業価値向上により一層推進するために、川原氏を次期社長とする新たな経営体制への移行を決めた。

 川原氏は埼玉県生まれの58歳。1984年3月に早稲田大学政治経済学部を卒業後、同年4月にクラレに入社した。その後、機能樹脂・フィルムカンパニーエバール事業部樹脂販売部長、樹脂カンパニー企画管理部長、ビニルアセテートカンパニーポバールフィルム事業部長などを歴任し、2018年からはビニルアセテート樹脂カンパニー長を務める。

クラレ 人事(10月1日)

2020年10月7日

[クラレ・人事](10月1日)▽技術本部動力統括部主管鶴田勝之▽倉敷事業所動力部長河内雅亮▽西条事業所動力部長三宅信行【クラレエンジニアリング】▽営業本部技術営業部長(岡山駐在)青山哲▽エンジニアリング本部プラント設計部長兼同本部プラント設計部GM/PM専任チームリーダー岡洋一郎。

クラレ きれいな空気をテーマにCM第4弾オンエア

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2020年10月2日

 クラレは企業広告「クラレの真ん中(ハート)を知る時が来た」シリーズの第4弾テレビCMを今月より放映開始した。

新テレビCM「世界に深呼吸を」篇。米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、同僚の「クラレハート」を見つけていく
新テレビCM「世界に深呼吸を」篇。米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、同僚の「クラレハート」を見つけていく

 一昨年から、米国人女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんがクラレ社員役を演じる同シリーズを展開。クラレという会社の真ん中、つまり社員1人ひとりの心(ハート)の中にある「自分たちが生み出した素材のチカラで地球、人間、社会に貢献したい」という熱い思いを、シャーロットさんが他の社員と触れ合いながら見つけていく。

 今回の「世界に深呼吸を」篇では、活性炭による「大気浄化」をテーマに、米国で在宅勤務をするシャーロットさんが、日本とのリモート会議を通じ片山裕子研究員の「もっときれいな空気を作りたい」という熱い「クラレハート」を知ったことで、2人の距離は離れていても、きれいな空気で思いっきり深呼吸したいという同じ思いでつながっている、というストーリーに仕立てている。同社グループが活性炭事業を通じて環境問題の解決に貢献していることや、社員が素材のチカラで世の中の課題解決につながる仕事へ誇りをもっていることを表現した。

 CMの制作はコロナ禍によるニューノーマルを反映し、日本と米国をリモート会議で接続して行われた。監督は真夜中の日本から指示を出し、シャーロットさんのシーンは滞在先の米国で撮影された。

 CMは、同社キャンペーンサイト(https://mannaka.kuraray.co.jp/)でもネット配信されている。

 

クラレ カルゴン社のベルギー拠点で再生炭設備を増設

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2020年9月24日

 クラレは23日、使用済み活性炭を再生した再生炭の世界的な需要拡大に対応するため、米国子会社カルゴン・カーボン社の欧州拠点の1つであるベルギー・ケムバイロン社のフェルイ工場に生産設備を増設すると発表した。増設分の生産能力は年産1万1000tで、2022年下期の稼働を予定している。

 活性炭は、瀝青炭やヤシ殻などを原材料として加工した、表面に微細孔をもつ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によって、様々な用途に使用されている。

 クラレが2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップメーカーであるカルゴン・カーボン社は、使用済み活性炭を高温熱処理して再び性能を回復させる活性炭の再生事業についても世界有数の地位を占めており、1974年に稼働を開始したベルギー・フェルイ工場は、欧州での再生事業の中核工場となっている。

 活性炭は近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用され、特に欧州では環境規制強化や天然資源の持続的利用、CO2排出量削減などの環境意識の高まりを追い風に、排出ガス処理、排水浄化などの工業用途で再生炭の需要が拡大している。

 同社は今回、ベルギー・フェルイ工場に工業用途向け再生炭生産設備を増設することで、引き続きグローバルに安定した活性炭の供給体制の拡充に取り組み、環境問題へのソリューションを提供していく。