トクヤマの4-9月期 原料高で営業減益も進捗は想定通り

,

2018年11月1日

 トクヤマは31日、2019年3月期第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比4%増の1526億円、営業利益は同10%減の170億円、経常利益同1%減の154億円、純利益は特別損益が改善したことで128億円と大幅に増加した。

 同日開催された決算会見で横田浩社長は「カセイソーダの価格是正や半導体関連製品の販売数量増により増収となったが、製造コストが増加し減益となった」と総括した。

 化成品の塩ビ樹脂は、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

トクヤマ 成長戦略を推進、ICT関連製品に注力

, , ,

2018年11月1日

 トクヤマは、パワーデバイスなど熱マネジメントが不可欠となることから放熱材事業に注力。同社の特有技術を軸として製品ラインアップを拡充することで、事業領域の拡大を図る方針だ。上期の決算説明会で横田浩社長が明らかにした。

 同社はICT関連製品として、半導体向けポリシリコン、電子工業用高純度薬品、放熱材を有している。中でも中期経営計画で成長事業に位置づける放熱材は、半導体製造装置部材向けを中心に販売数量が増加し好調に推移。そのため、今年8月には主要製品の高純度窒化アルミニウム粉末の設備の40%増強を発表。2020年4月の稼働を予定している。

 横田社長は「中計では

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

トクヤマ 半導体関連製品事業の拡大へ台湾に研究所開設

,

2018年10月15日

 トクヤマはこのほど、半導体関連製品事業の拡大・競争力向上のための新たな海外拠点として、台湾に研究所を開設したと発表した。

 同研究所は、半導体の微細化・高集積化に伴い半導体メーカーから寄せられるケミカル・マテリアルの高純度化要求に対応するため、新規製品創出に向けた情報収集・マーケティング拠点として運営するとともに、現地の半導体メーカー・研究機関などと共同開発を行う開発拠点としての役割を担う。

 同社は、台湾の研究所と連携することで、つくば研究所・徳山研究所など既存の国内研究拠点についても、いっそう開発力を強化し、スピーディーな新規製品の展開につなげていく考え。

トクヤマ POとIPAの国内価格を10月1日出荷分から値上げ

, , , ,

2018年9月25日

 トクヤマは21日、プロピレンオキサイド(PO)と工業用イソプロピルアルコール(IPA)の国内価格を、10月1日出荷分から値上げすることを決め、商社やユーザーなどとの交渉に入ると発表した。POは同社仕切価格で13円/kg以上、IPAは12円/kg以上。

 製造コスト・物流コストの上昇に加え、POとIPAの主要原料となるナフサ価格が、10―12月に5万4000円/klを越えて、さらに上昇すると予想している。同社としては、この原料高騰を合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、価格改定を実施することにした。

トクヤマ 高純度窒化アルミニウム粉末の設備を増強

, ,

2018年8月31日

 トクヤマはこのほど、高純度窒化アルミニウム粉末の需要増に対応するため、徳山製造所(山口県周南市)で製造設備の増強を決定したと発表した。

 放熱材事業の主要製品の高純度窒化アルミニウム粉末は、伸長著しい放熱市場での需要拡大が見込まれている。同社は放熱材事業を中期経営計画で成長事業として位置づけており、市場のニーズに対応するため、製造設備を増強することで事業拡大を図る。

 高純度窒化アルミニウム粉末の製造設備は徳山製造所徳山工場内に建設し、2020年4月の営業運転開始を予定。今回の増強により、高純度窒化アルミニウム粉末の生産能力は40%増強されることとなる。

 同社はこの増設を通じて、高純度窒化アルミニウム粉末の供給体制をより一層拡充し、さらなる安定供給を図るとともに、幅広い用途展開を推進していく考えだ。