循環経済の実現に向け、プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めるプライムポリマーは30日、同社製品包装用の樹脂袋の水平リサイクルを推進すると発表した。樹脂袋の水平リサイクルを、プラスチックのマテリアルリサイクル(MR)の具体策の1つとして、年内を目標に実施・展開していく。
具体的には、
2022年7月1日
2022年6月23日
2022年4月19日
2022年3月15日
プライムポリマーは、今月3日付で発表したポリエチレン(HDPE、L―LDPE)とポリプロピレン(PP)の価格改定について、想定したナフサ基準価格が大きく変動していることから、改定幅の修正を打ち出した。改定幅はいずれも現行価格から「60円/kg以上」で、3日付発表分と比較し「25円/kg」の上乗せとなる。実施時期は前回発表と同じ3月22日納入分から。
コロナ禍からの景気回復により原油需要が高まる一方で、ロシアのウクライナへの侵攻を背景に原油価格の高騰が続く。国産ナフサ価格は、原油価格上昇に加えアジア域内の堅調な需要を受け、9万2000円/klを超える水準で推移すると見込まれる(前回の想定は8万円/kl超)。また、ユーティリティなどの諸費用も上昇している。
同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えているため、追加の価格改定が必要と判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は再度の修正もあるとしている。
2022年3月4日
2022年3月4日
プライムポリマーは3日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)とポリプロピレン(PP)を3月22日納入分から「35円/kg以上」値上げすると発表した。
コロナ禍からの景気回復により原油需要が高まる一方、ロシアによるウクライナへの侵攻を契機に原油価格は大きく上昇。国産ナフサ価格は、原油価格の上昇に加えアジア域内の堅調な需要を背景に、8万円/klを超える水準が見込まれるほか、ユーティリティなどの諸費用も大きく上昇している。
同社は厳しい環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。
なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は改定幅の修正もあるとしている。
2022年3月1日
2022年2月24日
2022年1月25日
2021年11月29日
2050年のカーボンニュートラル達成に向けて取り組みを加速する三井化学は、来月、そのバイオマス戦略の一環として大阪工場のナフサクラッカーでバイオマスナフサの投入を開始する。25日に同社が開催した経営概況説明会で、橋本修社長が明らかにした。当初は10月に計画されていたバイオマスナフサ投入だが、船便混乱の影響により11月の到着を予定するも、結果的に12月にずれ込む形となった。
バイオマスナフサを原料とする誘導品・製品群は、マスバランス(物質収支)方式により任意のバイオマス度を割り当てるが、それにはISCC(国際持続可能性カーボン認証)が展開する国際的なISCC PLUS認証が必要となる。
同社は子会社のプライムポリマーとともに両社大阪工場での同認証を取得。また将来のバイオマスナフサ導入に向け、市原工場や三井化学東セロについても同認証取得の準備を進めている。第1ロットとなる12月のバイオマスナフサの投入は3000tを予定。投入前だが顧客からの誘導品などへの引き合いは多く、第2ロット分の発注も終えている。
今回使用するのは、フィンランドのバイオマス燃料製造会社、ネステ社のバイオマスナフサ。植物油廃棄物や残渣油を原料に製造されており、石油由来原料を使用しない100%バイオマス由来のナフサになる。石油由来品に比べれば割高感のあるバイオマスナフサ由来品のコスト吸収や、今後投入量が増えれば原料調達の課題も抱えるが、まずは日本初のバイオマスナフサ導入により、三井化学は製品提供を通じたグリーンケミストリーを推し進めていく。