三井化学 障害者活躍を推進する国際イニシアチブに加盟

, ,

2019年11月14日

 三井化学は、障害者の活躍推進に取り組むイニシアチブ「The Valuable 500」の活動や考え方に賛同し、先月29日、加盟文書に署名した。

三井バリュアブル加盟写真 加盟文書を手にする淡輪社長(左)と、The Valuable 500 日本担当 岸田奈美氏
加盟文書を手にする淡輪社長(左)と、The Valuable 500 日本担当 岸田奈美氏

 同イニシアチブは、今年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の中で発足。障害のあるなしにかかわらず共に働き「インクルーシブ(包括的)なビジネスは、インクルーシブな社会を創る」という考えの下、ビジネスリーダーによる、障害者がビジネスや社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できる仕組みづくりや改革を目的に立ち上げられた。

 三井化学グループは、「多様性を積極的に生かし、社員一人ひとりが生き生きと働ける会社」を実現するため、Diversity(多様性)とInclusion(包含・協働)の取り組みを積極的に展開しており、障害者の活躍や働き甲斐は特に重要であると捉えている。

 今回の加盟に伴い、①障害のある社員の全従業員に対する比率を全社目標とする②障害や病気をもつ社員が組織の一員としての実感をもちつつ、個々の能力を発揮できる職場風土の醸成に取り組む③事業活動を通じ、人々が健康的で自立した生活を送るための社会課題の解決を目指す④SNSなどを活用し、取り組みを積極的に発信する、の4つの具体的なアクションを定めた。

 11月13日現在、「The Valuable 500」への参加を表明している企業は320社(うち日本企業は3社)。来年1月のダボス会議までに500社以上の参加を目指す。

 発起人は、アイルランド出身の視覚障害者、カロライン・ケイシー氏。世界経済会議のヤング・グローバル・リーダーズの1人として選出された社会起業家。

 

三井化学 新規PU材がエレコムのスマホケースに採用

, ,

2019年11月13日

 三井化学はこのほど、新規熱可塑性ポリウレタン「FORTIMO(フォルティモ)」が、エレコムの最新スマートフォンケース「極み」シリーズに採用されたと発表した。

 採用されたのは、iPhone11、Xperia5、Xperia8、Galaxy A20、AQUOS sense3、AQUOS sense3 lite、AQUOS sense3 basic、Android One S7のスマホケース。経年劣化による黄変を防ぎ、美しい透明感を持続させる特性が高く評価され、今回の製品群への採用となった。

 「フォルティモ」は、従来、技術的に難しいとされ実現できなかった「無黄変性」と「高弾性・高耐熱性」を両立し、「耐久性」にも優れる、三井化学が世界で初めて開発したポリウレタンエラストマー。「熱可塑性ポリウレタン」や「熱硬化・注型ポリウレタン」として、自動車用材料や衣料材料、スポーツ用品、高耐久性工業部材などの幅広い用途がある。

 同社は今後も、「フォルティモ」を用いて広く社会に貢献する、モビリティやヘルスケア、フード&パッケージングの分野を中心に、用途開発を加速していく。

三井化学 「がんアライ宣言・アワード」金賞を2年連続で受賞

,

2019年11月11日

 三井化学はこのほど、第2回「がんアライ宣言・アワード」の金賞(ゴールド)を受賞し、10月29日に開催された表彰式で同賞を授与された。昨年に続く2度目。がんアライ宣言・アワードは、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」(代表発起人:岩瀬大輔、功能聡子)が、創設した新たな表彰制度。

 がん罹(り)患者の味方「アライ(ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言した上で、具体的な取り組み内容を添えて応募した企業の中から優れた取り組みを表彰するもの。社会でノウハウを共有することで、がん罹患者が治療を受けながら生き生きと働くことができる社会を目指している。

 今回の金賞受賞は、半日単位で特別休暇を取得できるように制度を拡充し、通院によるがん治療をしやすくしたことや、既存の在宅制度をリニューアルし、治療と仕事の両立目的でも取得を可能にしたテレワーク制度の導入が高く評価された。同社は今後も、「社員一人ひとりが生き生きと働ける会社」を目指し、Diversity(多様性)とInclusion(包含・協働)の推進に積極的に取り組んでいく。

【バイオプラ特集・インタビュー】三井化学

, ,

2019年11月8日

理事・ESG推進室長  右田健氏 / 研究開発本部 研究開発企画管理部長 伊藤潔氏

経営にESG要素を組み込むプラスチック戦略

━環境意識が高まる中、いち早くESG推進室を設置されました。

 右田 ESGやSDGsといった様々な動きがある中で、まずは企業としてサステナブルな成長や発展を目指していく必要がある。社会課題から事業を考え、企業の方向性を決めていくことがESG推進室新設の本来の目的だ。

右田室長
右田理事・ESG推進室長

 われわれ素材メーカーは、プロダクトアウトになりがちだが、そうではなく、長期的に何が課題で、そのためにどんな技術や事業が必要になるかをきちっと考えていかなければならない。今のままのポートフォリオが、20年、30年経てば通用しなくなる可能性もある。ESGを利益も追求できる形で捉え、経営そのものとして進めていく考えだ。

 ただ、その後、海洋プラスチックごみなどの廃プラ問題が俄かにクローズアップされ、ESG推進室の役割が大きくなってきたというのが現状だ。

━その中で、プラごみ問題をどう捉えていますか。

 右田 グローバルな課題として重要な気候変動問題とプラスチックごみ問題については、表裏一体のものと捉えている。これらの課題への対応を通じて循環経済の実現に貢献していく考えだ。

 例えば、リサイクルは気候変動問題とプラごみ問題双方にとって重要な対策である。化学メーカーとして追求していくため、当社はリサイクル戦略とバイオマス戦略の両面からのアプローチを、プラスチック戦略の基本方針と位置づけた。CO2削減につながるバイオマスプラを拡充することで気候変動に対応し、資源循環へも貢献していく。

 一方では、回収しやすい材料研究、モノマテリアル化の提案、リサイクル技術開発といった戦略で循環経済への貢献を図る。つまり、今までは原料・素材生産から消費までの、一方通行の動脈系でしかやってこなかったが、それに加え、静脈系である回収・分別・リサイクルというところにも、新たなビジネス機会を見つけていくということだ。バリューチェーン全体を視野に入れた循環経済モデルの構築を推進していく。

━製品ポートフォリオも変わってくる。

 右田 足元の製品構成は主に

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

三井化学 台風15号・19号による被災地・被災者支援

, ,

2019年11月7日

 三井化学は5日、台風15号と19号による被災地や被災者支援のため、日本赤十字社を通じ義援金500万円を寄付する、と発表した。また、CSRの一環として行う社内の寄付基金積み立て活動「ちびっとワンコイン」からも同団体に寄付する。

 三井化学グループでは、今回の義援金のほか、市原市と緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ)」の要請により、同社関連製品のブルーシート349枚(台風15号=199枚、19号=150枚)を提供した。

 同社はこのたびの台風被害ついて、「亡くなられた方々とご遺族に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます」とコメントしている。

三井化学の4-9月期 全セグメントで減収減益

,

2019年11月7日

 三井化学は6日、2019年度上期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比6%減の6749億円、営業利益同31%減の345億円、経常利益同44%減の326億円、純利益72%減の118億円だった。

 決算会見で久保雅晴代表取締役副社長は「成長3領域は厳しい事業環境下でも、ほぼ前期並みの利益を確保することができた。一方、基盤セグメントは、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

三井化学 眼球手術訓練シミュレーターがグッドデザイン賞に

, , , ,

2019年11月6日

 三井化学と名古屋大学はこのほど、ヒトの眼に近い眼球モデルを搭載した眼球手術訓練シミュレーター「Bionic‐EyE」が、2019年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞したと発表した。高い技術に加え、医療従事者の技術向上や、将来的な医療用ロボットの性能向上への貢献が高く評価された。

 同シミュレーターは、東京大学と共に行った、内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)によるオープンイノベーションで開発。三井化学の材料技術と、名古屋大学未来社会創造機構・新井史人教授と小俣誠二特任助教の精密工学技術に、東京大学眼科教室・相原一教授の医学的知見や、東京大学工学研究科・光石衛教授と原田香奈子准教授の医療ロボット技術を組み合わせた。

 ヒトの眼球の特性を研究し、材料を層状に構成することで、数ミクロンの非常に繊細な組織である白目の感触を忠実に再現。難易度の高い緑内障の手術スキルを画期的に向上させることに貢献している。

 緑内障は失明原因の第1位。患者が増加する中、緑内障手術時の白目の薄切りと縫合という難易度の高い手術には、若手医師の早期育成が喫緊の課題となっている。従来の訓練では、ヒトの眼球より硬いブタの眼球を使用するなど、訓練の有効性や衛生面、動物愛護の観点からも問題があった。

三井化学 小児感染症学会に細菌迅速同定用試薬など出展

, , ,

2019年10月24日

 三井化学は23日、星野リゾートOMO7旭川(北海道旭川市、旧旭川グランドホテル)で開催される「第51回日本小児感染症学会 総会・学術集会」に出展すると発表した。

 同社は富山大学とともに、血液中に細菌が感染する全身感染症である敗血症の原因菌を迅速に同定する、新たな検査法(Tm mapping法)の製品化に着手しており、今回、研究用試薬として「細菌迅速同定用PCR試薬キット」を展示する。

 近年、がん治療や臓器移植などの医療の高度化に伴い、重篤な感染症のリスクが増えている。入院患者の主な死因は敗血症などの重篤な全身感染症であり、敗血症による死亡率は非常に高く、重篤な感染症患者を救命するためには、患者体内の感染症の起炎菌を迅速に検出・同定することが臨床上重要となっている。

 現在行われている検査法では、検体提出から起炎菌の同定まで通常2~3日を要しているのが現状だ。同キットは、採血から5時間程度で未知の起炎菌を同定する新たな遺伝子検査法のため、感染症早期に同定結果に基づいた適切な抗菌薬選択が可能となる。

 同展示では、「細菌DNA抽出キット」「Yeast‐made Taq Polymeraseキット」といった周辺の試薬など、ユニークな技術や製品も併せて紹介する。展示会期は今月26~27日。

三井化学 アンリアレイジとコラボ、アートフェスに参加

, , ,

2019年10月23日

 三井化学のオープンラボラトリー活動・素材の魅力ラボ「MOLp」(モル)は、ファッションブランドANREALAGE(アンリアレイジ)と共同で、デザイン&アートのフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナート・トーキョー)2019」に参加し、東京・青山にある複合文化施設スパイラル・エスプラナードで展示を行っている。

 青山・原宿・六本木など、東京の主要11エリア、100カ所以上を舞台に街全体がミュージアムになるイベント。アンリアレイジと三井化学のフォトクロミック(調光)レンズ材料「SunSensors」(サンセンサーズ)のコラボレーションから生まれた、太陽の光を受けて色が変わる服「フォトクロミック・ガーメント」などを展示。今年9月にアンリアレイジがファイナリストに選出された世界的コンテスト「LVMH Prize」で発表し、高い評価を受けた。

 今回、パリでの発表以降初めての展示となる。三井化学グループは「MOLp」を2015年に設立。〝Fusion of Intuition and Science〟(直感と科学の融合)の考えの下、様々な素材の中に眠っている機能的価値や感性的な魅力を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく活動を進めている。27日まで開催(午前11時~午後8時)。入場無料・予約不要。

三井化学 ディスクロージャー優良企業に4年連続で選定

, , ,

2019年10月18日

 三井化学は、日本証券アナリスト協会による、2019年度(第25回)「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」の化学・繊維部門で、第1位の優良企業に選定された。2016年度以来の、4年連続、4回目の受賞。

 同選定は企業情報開示の向上を目的に、1995年度から毎年開催されている表彰制度。同協会が設置するディスクロージャー研究会が①経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス②説明会、インタビュー、説明資料などでの開示③フェア・ディスクロージャー④コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示⑤各業種の状況に即した自主的な情報開示の5つの項目に沿って企業のディスクロージャーの質・量・タイミングなどを評価する。

 三井化学グループは、株主や投資家など、同社グループを取り巻く様々なステークホルダーとの信頼関係を維持・発展させるため、公正で透明性の高い情報を適時適切に開示するとともに、経営トップをはじめグループ全体での積極的なコミュニケーション活動に注力していく考えだ。