双日はこのほど、ブラスケム(ブラジル・サンパウロ州)との間で、バイオマス由来のモノエチレングリコール(MEG)およびモノプロピレングリコール(MPG)の生産技術の共同開発を目的とした合弁会社を設立する契約を締結したと発表した。両社は
双日 バイオ由来MEG開発に参画、ブラスケムと合弁
2022年4月22日
2022年4月22日
2022年4月13日
2022年4月11日
2022年3月17日
2022年2月25日
2022年1月31日
2022年1月27日
2022年1月11日
日本触媒と大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻の宇山浩教授のグループは7日、様々な素材表面に抗菌および抗ウイルス効果の付与が期待できるコーティング材料を共同開発したと発表した。新たに開発したコーティング材料は、フタロシアニン金属錯体による抗菌・抗ウイルス効果と、酢酸セルロースによる接着機能を発現する。
両者は、同研究科に設置した「日本触媒協働研究所」を拠点に共同開発を進め、様々な細菌・真菌・ウイルスを不活化することが可能な一重項酸素を発生する光増感剤に着目。既存の光増感剤を比較評価したところ、一重項酸素放出能とその安定性の観点で、フタロシアニン金属錯体が最適であることを見出した。
さらに、日本触媒でこれまで培った赤外線カットフィルター用などの色素の設計技術を駆使してフタロシアニンの構造を最適化。酢酸セルロースへの分散性が高く、かつ長期間にわたり一重項酸素を生成可能なフタロシアニン金属錯体を開発した。
同開発品をコーティングしたアクリル板の抗ウイルス性能をISOに規定する試験方法で評価したところ、ヒトコロナウイルスを99.9%以上不活化することを確認。抗ウイルス効果をもつコーティング材料として衛生対策が必要な幅広い用途への利用が期待される。
両者は今後も、同協働研究所内で、同研究科の最先端の学術的な知見や情報技術基盤と、日本触媒の触媒、有機合成、高分子合成などの保有技術の融合を図るとともに、データサイエンスを活用することで、革新技術の創出と事業創出、そして研究人材の育成を推進していく。
2021年12月21日
大阪ソーダはこのほど、山形大学とBIH社(山形大学内)との次世代リチウムイオン電池(LIB)の共同開発で、特殊ポリエーテルによるゲル状電解質を用いた安全性の高い半固体電池を開発した。
従来のLIBは低粘度の液体電解質を使用するため、液漏れや発火などの安全性に課題がある。今回開発した半固体電池は、大阪ソーダ独自の特殊ポリエーテルを用いて電解液をゲル状にしたもの。ゲル状電解質は柔軟性・伸縮性があり、液体電解質と同等のリチウムイオン伝導性と高い保液性をもつ。また電池内の抵抗成分である電解質の分解ガスを抑制するため、電池の長寿命化と急速充電、過充電や短絡による熱暴走を防ぐ。
釘刺し試験による液漏れ・発火はなく、充放電サイクル数は1000回以上(従来LIBは500回)、充電時間(80%充電)は半分の30分であり、安全性の大幅向上と充放電サイクル数や充電時間などの高い電池性能を両立できた。
大阪ソーダはこの特殊ポリエーテルの量産技術開発に成功しており、今後は半固体電池の量産化に向けて供給体制を構築するとともに、ウェアラブル機器や家電などの民生用から高い安全性が求められる車載用電池まで幅広い産業用途での展開を視野に、半固体電池のさらなる性能向上や薄型化・大型化などの実用化開発を進めていく。
2021年12月20日