旭化成 組織改正①(4月1日)

2020年3月10日

[旭化成/組織改正①](4月1日)【旭化成】▽総務部において、機関・株式室を廃止し、その業務を企画総務室に移管する▽総務部の広報室を広報部に改称し、以下の組織改正を実施する①報道グループとブランドコミュニケーショングループを、それぞれ報道室とブランドコミュニケーション室に改称する②スポーツ広報室を新設する▽購買・物流統括部の購買企画室を総務・購買企画管理室に改称する▽環境安全部の健康経営推進室を担当役員直轄組織とする▽品質保証部において、品質保証企画グループを新設する▽生産技術本部において、以下の組織改正を実施する①生産技術企画部を新設し、その傘下に、技術企画室、管理室、総務室、人事室をそれぞれ移管する②旭化成EICソリューションズを旭化成エンジニアリングに合併する③旭化成エンジニアリングEICソリューション事業部の電計技術部を電計技術第一部に改称し、電計技術第二部を新設する▽研究・開発本部において、以下の組織改正を実施する①研究開発センターの新事業戦略部を技術政策室に移管し、テクノロジーフロンティア開発部と統合する②クリーンエネルギープロジェクトを技術政策室に移管する。これに伴い、クリーンエネルギープロジェクトのエネルギーシステム開発部を化学・プロセス研究所に移管する③研究開発センターにおいて、電池材料評価開発部を新設する④次世代デバイス技術開発センターを廃止し、先端デバイス技術開発センターに新設する光デバイス開発部とパワーデバイス開発部へその機能を移管する【マーケティング&イノベーション本部】▽マーケティング統括部を新設し、以下の組織改正を実施する①マーケティング企画戦略室を新設する②マーケティング推進室のオートモーティブ事業推進室をマーケティング統括部に移管し、マーケティング推進室を廃止する。

旭化成 人事(1日)

2020年3月9日

[旭化成・人事](1日)【生産技術本部】▽エンジニアリングセンター電気技術部長植田伸二▽同センター同部加藤崇▽同センター計装技術部長澤井悟▽生産技術センター電計開発グループ長千綿秀樹【製造統括本部】▽製造企画部製造第一グループ長、守山製造所企画室長吉岡亮二▽同部同グループ谷村徳孝。

旭化成 スチレン系樹脂事業から撤退、注力分野に再配分

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2020年3月9日

 旭化成は6日、スチレン系樹脂であるAS樹脂・ABS樹脂・ACS樹脂(製品名「スタイラック」「エステロイ」)事業からの撤退を決定したと発表した。2021年3月末をもって川崎製造所(神奈川県川崎市)内のAS工場を停止し、営業活動も終了する。

 同社のスチレン系樹脂事業は、1962年の川崎工場(現・川崎製造所)でのAS樹脂工場稼働から始まり、1964年にABS樹脂工場稼働(1978年に停止し水島工場に統合)、1995年にはACS樹脂事業を開始し現在に至っている。これまで約58年間にわたり、OA・家電・自動車・雑貨用途などに向け国内外の顧客へ製品を提供してきた。

 また、2015年には、国内市場の大幅な需要減などによる事業損益の悪化を受け、1967年に製造を開始した水島製造所のABS樹脂工場を閉鎖し、事業構造の改善を図ってきた。

 しかしながら、グローバルABS市場で同社製品の優位性を発揮することは容易ではなく、将来的に拡大戦略を描くことも難しいとの判断から事業撤退を決めた。

 同社は、中期経営計画「Cs+ for Tomorrow 2021」の中で、経営資源の優先投入や再配分を進めることで事業ポートフォリオの転換を図り、サステナブルで高付加価値な事業体となることを目指している。今後は同事業の経営資源を他の注力事業へと振り向けていく考えだ。

旭化成 米社の自動車内装事業を買収、欧州事業拡大で

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2020年3月9日

 旭化成は6日、米国子会社のセージ社(サウスカロライナ州)が、米大手自動車シートサプライヤー・アディエント社(ミシガン州)の自動車内装ファブリック事業を買収する契約を、3月5日(米国東部時間)に締結したと発表した。欧州自動車市場での事業拡大と基盤強化のため。買収額は1億7500万米ドル(約188億円)。

 セージ社は米国を中心に、自動車内装材向けに各種繊維製品の開発・製造・販売を手掛けている。カーシートファブリック市場では、グローバルサプライヤー大手の1社として、自動車メーカーと部品メーカーに対して高いプレゼンスがある。一方、欧州は最大の自動車内装ファブリック市場であると同時に、自動車市場の最先端のトレンド発信拠点でもあることから、セージ社の事業拡大には重要な市場となっている。

 今回買収するアディエント社の自動車内装ファブリック事業は、欧州を中心にグローバルに複数の拠点で展開している。また、デザイン力や品質に関して、欧州主要自動車メーカーからの評価が高く、欧州のカーシートファブリック市場で有数の地位を築いている。

 アディエント社の自動車内装ファブリック事業が持つ欧州を中心としたマーケティング・生産・開発機能とセージ社の事業を組み合わせることで、欧州市場の深耕を期待し、両社間での協議を経て買収合意に至った。

 旭化成グループの戦略は、各地域の自動車メーカーとの関係強化が、グループ全体の自動車分野での事業拡大に繋がるとの考えに基づく。セージ社の地域戦略・素材戦略をグローバルに推進することを通じ、カーシートファブリックサプライヤーとしてマーケットリーダーの地位を確固たるものにしていく。

自動車内装ファブリック事業買収

旭化成 米製薬企業ベロキシスの買収を完了、完全子会社に

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2020年3月5日

 旭化成は4日、米製薬企業ベロキシス社を保有するデンマークのベロキシスDK社の株式公開買い付け(TOB)と完全子会社化の手続きが今月3日に完了し、ベロキシス社が100%連結子会社となったと発表した。ベロキシス社の買収により、旭化成は米国医薬品市場での事業基盤を獲得したことになる。

 買収のシナジーとして、①両社の事業基盤(旭化成:日本・アジア、ベロキシス社:米国)を活用したライセンス活動などの活性化による、新たな成長ドライバーとなる医薬品の獲得機会増加②旭化成の創薬研究力とベロキシス社の米国市場での医療ニーズの把握力を組み合わせることによる、高いアンメットニーズを満たす新薬の創出③米国のイノベーション・臨床現場へのアクセスを活用したヘルスケア関連新事業の創出、などの実現を目指す。

 旭化成は、ヘルスケア領域の長期的な成長のため、多様な成長力・競争力を組み合わせ、医薬事業と医療機器事業の両輪で「グローバル・ヘルスケア・カンパニー」としての進化をさらに加速することが必要だと考えている。新たに加わるベロキシス社の経営陣、従業員とともに、既存の医薬事業と獲得した医薬事業、両社の価値の最大化を図る。

 また、引き続き、ヘルスケア領域のさらなる成長、ひいては旭化成の持続的な企業価値向上を目指す方針だ。なお、現在のベロキシス社の経営陣は、買収後も同社の経営に携わる。

旭化成 人事(4月1日)

2020年2月19日

[旭化成・人事](4月1日)【旭化成】▽健康経営担当、代表取締役兼副社長執行役員技術機能部門統括(環境安全、品質保証、支社、生産技術、製造、研究・開発、エネルギー政策)高山茂樹▽旭化成アミダス社長健康経営担当補佐、常務執行役員人事担当橋爪宗一郎▽退任(同社社長)井川裕史▽旭化成アドバンス、常務執行役員兼パフォーマンスプロダクツ事業本部長パフォーマンスプロダクツ事業担当工藤幸四郎▽解兼旭化成アドバンス、取締役兼副社長執行役員マテリアル領域担当旭化成ヨーロッパ吉田浩▽Polypore International CEO、常務執行役員マテリアル領域担当補佐(北米担当)ジョン・モイヤー▽研究・開発本部先端デバイス技術開発センター長、執行役員エグゼクティブフェロー兼旭化成エレクトロニクス常務執行役員久世直洋▽スペシャルティソリューション事業担当補佐(セパレータ技術)、執行役員西村佳史▽上席執行役員、経営企画部長出口博基▽上席執行役員兼生産技術本部長生産技術旭化成エンジニアリング社長河野龍次▽退任(常務執行役員兼生産技術本部長生産技術担当)田川克志▽上席執行役員総務・法務・広報担当リスク・コンプライアンス担当堀江俊保▽退任(常務執行役員総務・法務担当リスク・コンプライアンス担当)柿澤信行▽退任(執行役員兼パフォーマンスプロダクツ事業本部レオナ繊維事業部長)吉野龍二郎▽執行役員、製造統括本部水島製造所長井谷圭仁▽同役員、研究・開発本部クリーンエネルギープロジェクト長兼研究・開発本部技術政策室長竹中克▽同役員スペシャルティソリューション事業担当補佐(セパレータ事業)松山博圭▽同役員、SAGE Automotive Interiors.CEOダーク・パイパー▽同役員、人事部長西川知▽広報部長楠神輝美▽法務部長下平高志▽旭化成ホームズ総務部稲田卓司▽上席理事兼旭化成アメリカ社長大野眞治▽退任(上席執行役員兼同社社長)有馬大地▽上席理事兼財務部長木住野元通▽生産技術本部生産技術企画部長後藤義光▽上席理事兼生産技術本部副本部長、同本部エンジニアリングセンター長岡田慎一▽同理事、製造統括本部製造企画部長川瀬正嗣▽同理事、パフォーマンスプロダクツ事業本部合成ゴム事業部長小池達也▽製造統括本部川崎製造所長中島一宗▽研究・開発本部ヘルスケア研究開発センター長安武幹智▽退任(執行役員兼研究・開発本部ヘルスケア研究開発センター長兼旭化成メディカル取締役兼同社常務執行役員兼同社医療製品開発本部長)佐々木秀雄【基盤マテリアル事業本部】▽企画管理部長高橋琢也▽エネルギー総部長藤田和久▽退任(エネルギー総部長)中谷康彦【パフォーマンスプロダクツ事業本部】▽ベンベルグ事業部長前田栄作▽パフォーマンスファブリック事業部長中嶋康善▽機能材料事業部長顕谷一平▽モビリティマテリアル事業部長安西克夫▽マーケティング総部長岩佐正義▽コンパウンド事業部長山口伸浩▽旭化成アドバンス社長付尾形清彦▽同社管理本部長高橋克法【スペシャルティソリューション事業本部】▽機能性コーティング事業部長、上席理事八神正典▽添加剤事業部長堀栄一▽化薬事業部長前川尚司▽電子マテリアル事業部長植竹伸子▽膜・システム事業部長竹田健二▽感光材事業部長加藤昭博▽退任(交換膜事業部長)吉澤輝彦▽同(積層材料事業部長)田子智久▽旭化成メディカルバイオプロセス事業部営業統括部長麻薙幸雄【マーケティング&イノベーション本部】▽本部長付黒澤治行▽マーケティング統括部長宇高道尊。

旭化成 組織改正(4月1日)

2020年2月12日

[旭化成/組織改正](4月1日)▽【旭化成】総務部の広報室を事業部格に位置付け、広報部に改称する▽研究・開発本部に先端デバイス技術開発センターを新設する▽生産技術本部に生産技術企画部を新設する【パフォーマンスプロダクツ事業本部】▽マーケティング総部を新設する▽機能樹脂事業部を機能材料事業部に改称する▽C&M事業部をコンパウンド事業部に改称する▽不織布事業部をパフォーマンスファブリック事業部に改称する▽モビリティマテリアル事業部を新設する▽レオナ繊維事業部を廃止し、その機能を機能材料事業部に移管する▽樹脂製品事業部を廃止し、その機能をそれぞれ本部直下の組織、マーケティング総部、機能材料事業部、モビリティマテリアル事業部、コンパウンド事業部、旭化成ホームプロダクツへ移管する▽旭化成アドバンスを事業本部内の組織に位置付ける【スペシャルティソリューション事業本部】▽交換膜事業部と膜・水処理事業部を統合して膜・システム事業部を新設する▽電子・機能製品事業部と積層材料事業部を統合して電子マテリアル事業部を新設する【マーケティング&イノベーション本部】▽マーケティング統括部を新設する【旭化成メディカル】▽薬事・信頼性保証本部を信頼性保証本部に改称する▽医療製品開発本部を研究・事業開発本部に改称する。

旭化成の4-12月期 中国成長鈍化などの影響で減益

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2020年2月10日

 旭化成が7日に発表した2019年度第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比微増の1兆5885億円、営業利益は同11%減の1402億円、経常利益は同12%減の1457億円、純利益は同10%減の1038億円。

 売上高は、住宅セグメント・ヘルスケアセグメントは買収したエリクソンとカーディアック・サイエンスの新規連結に加え、既存事業の拡大で増収となったが、マテリアルセグメントが減収となり、全体として微増に留まった。

 営業利益も住宅セグメント・ヘルスケアセグメントは順調に推移し増益だったが、マテリアルセグメントが中国成長鈍化などの影響を受けて減益となったことで、全体でも2桁減だった。

 マテリアルセグメントは売上高が同6%減の8359億円、営業利益は同26%減の791億円。基盤マテリアル事業はナフサクラッカーの臨時修理と誘導品の定期修理による販売数量減、ナフサ価格下落に伴う在庫総平均差などにより減益となった。

 パフォーマンスプロダクツ事業はセージの連結があったものの、タイヤ向け合成ゴムの不振やエンジニアリング樹脂の販売数量減などで減益。スペシャルティソリューション事業も韓国ESS火災の影響によるLIB用セパレータの販売数量減などで減益となっている。

 住宅セグメントは売上高が同10%増の4897億円、営業利益は同19%増の462億円。建築請負部門の引き渡し棟数の増加、物件の大型化による平均単価上昇により増益となった。

 ヘルスケアセグメントは売上高が同6%増の2511億円、営業利益は同5%増の358億円。医薬事業での固定費減少と、医療機関向け除細動器やAEDなどのリサシテイション事業の販売数量増で増益となった。

 通期の連結業績予想については、マテリアル領域の事業で市場環境の特段の改善が見込まれないことや、1月に発生したナフサクラッカーの一時停止の影響などを織り込み下方修正した。

 売上高は前期比1%増の2兆1900億円(前回予想比310億円減)、営業利益は同15%減の1785億円(同145億円減)、経常利益は同17%減の1835億円(同160億円減)、純利益は同14%減の1275億円(同155億円減)の見通しとなった。

ナノテク展開催 化学メーカーも最新技術・製品を紹介

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2020年2月5日

ナノテク展TOP 世界最大規模のナノテクノロジー展示会「nano tech 2020 第19回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が先月29~31日に開催され、化学メーカーも多数出展した。その中から4社の展示を紹介する。

 旭化成の見どころの1つとなったのが、透明な樹脂フィルムに、幅が最小100nmの目に見えない複雑形状の金属配線を作成できる技術。この微細な銅配線フィルムを独自の印刷技術により、ロールツーロールで製造することで高い生産性も実現した。化粧品パッケージなど、意匠性が求められたり、カスタマイズにより個別製品の識別が必要だったりする製品の透明RFIDアンテナなどとして、事業化を目指している。

 昭和電工は三菱商事と折半出資のフロンティアカーボンによる炭素素材「フラーレン」を紹介した。フラーレンは

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旭化成 韓国でLIB用セパレーターの特許侵害訴訟を提起

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2020年2月5日

 旭化成は4日、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレーターの製造・販売会社ダブル・スコープ(東京都品川区)と、韓国にあるその連結子会社W‐SCOPE KOREAを共同被告として、先月29日、特許権侵害訴訟をソウル中央地方法院に提起したと発表した。

 同訴訟は、旭化成が所有するLIB用セパレータに関する韓国特許(特許第10‐0977345号)に基づき、ダブル・スコープなどが製造・販売する電池用セパレーター製品の韓国での製造・販売差止と損害賠償を求めるもの。