積水化学 髙下社長「当社グループの総合力が試される」

, ,

2019年11月14日

 積水化学工業は12日、都内ホテルで記者懇談会を開催した。

髙下社長以下役員
髙下社長以下役員

 髙下貞二社長は、「当社グループは環境を経営のど真ん中に置く『ESG経営』にシフトし、課題を解決する製品・サービス・技術を提供してきた。今後、ESG経営で飛躍するため、成長投資と構造改革をスピードアップすることが必要だ」と述べた。

 そして「先月に開催されたプリンセス駅伝では、女子陸上競技部が区間優勝者なく総合力で優勝することができた。当社グループは多様な事業、顧客、人材を抱えており、まさに総合力が試されていると感じている」とした上で、全カンパニーの製品・サービスが100点以上結集した「あさかリードタウン」や、高機能プラスチックカンパニーの40種類以上の製品や技術が詰め込まれたコンセプトカーなど、同社が推進する「フュージョン(融合)」事例を紹介した。

 最後に「当社は2030年までに

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。会員の方はログインしてください . あなたは会員ですか ? 会員について

積水化学 プラ産声の地からスマートタウンが本格始動

,

2019年10月16日

 積水化学工業がグループの総力を挙げて取り組むサステナブルなまちづくりが、新たなスタートを切った。埼玉県朝霞市、同社の東京工場跡地で進める再開発事業、複合型大規模タウン「あさかリードタウン」のお披露目式が、同市長をはじめとした来賓や同社関係者、報道陣など百名を超える参加者が列席する中、11日に開催された。

左から東京セキスイハイム岡田社長、積水化学工業加藤代表取締役、埼玉県朝霞市富岡市長、積水化学工業髙下社長、同社神吉住宅カンパニープレジデント
左から東京セキスイハイム岡田社長、積水化学工業加藤代表取締役、埼玉県朝霞市富岡市長、積水化学工業髙下社長、同神吉住宅カンパニープレジデント

 オープニングイベントで挨拶を行った髙下貞二社長は冒頭で、「東京工場の操業以来、60年以上にわたりこの朝霞の地で大変お世話になってきた。2015年に工場跡地をどう活用するかを議論した結果、素晴らしい街、持続可能な街を作って、恩返しをしていこうということになった」と、まちづくりの経緯を語った。

 東京工場は1953年に、同社初の関東生産拠点、プラスチック成型・加工工場として、継手や雨どいといった汎用品の生産を行ってきた。しかし、汎用品の需要減少や施設の老朽化、工場周辺の宅地化などを背景に永続的な生産活動は困難と判断し、2015年3月をもって同工場を閉鎖した。

 新しいまちづくりに当たっては「安全・安心・防災・減災」のほか、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。会員の方はログインしてください . あなたは会員ですか ? 会員について

積水化学 「新・ドマーニ」発売、利便性と災害時の安心を強化

,

2019年10月10日

 積水化学工業はこのほど、住宅カンパニーが利便性と安心を強化した鉄骨系ユニット住宅「新・ドマーニ」=写真=を10月25日より全国(北海道、沖縄と一部離島地域、積雪地域を除く)で発売すると発表した。

積水化学 『新・ドマーニ』代表外観 「ドマーニ」は1988年の発売以来、好評を得ているセキスイハイムの勾配屋根のロングセラー商品。「新・ドマーニ」を中高額層の二世帯住宅を中心とした商品として位置づけ、郊外エリアの建て替え需要への対応強化を図っている。

 住宅カンパニーでは、環境問題と社会課題の解決や盤石な経営基盤の構築を事業の成長力として位置付け、ESG経営を推進。このような考え方のもと「新・ドマーニ」の安心性を向上させるほか、利便性を強化、外壁ラインアップを拡充し、多様な世代のユーザーの好みに合わせた提案をしていく。

 「新・ドマーニ」の特長として、①IoTの活用で子どもや高齢者でも全室空調システム「快適エアリー」を手軽に操作、②気象予報と連動する「蓄電池自動充電機能」をレジリエンス機能に追加し安心性が向上、③充実の外壁と開口のラインアップにより多様な外観デザインを実現、が挙げられる。

 同社は、中期経営計画「SHIFT2019‐Fusion‐」(2017~2019年度)の中で、住宅事業の戸建てシェアアップの施策の1つに「価格帯別商品ラインアップの強化」を進めている。2017年にはボリュームゾーン向けに木質系ユニット住宅の「グランツーユーV」、鉄骨系ユニット住宅の「スマートパワーステーションGR」、2018年には新型「スマートパワーステーションFR」を発売し、低~中価格帯の商品を強化してきた。

 2018年のセキスイハイム基幹商品である新型「パルフェ」の発売に続き、今回、「新・ドマーニ」を発売することで、中~高価格帯商品での建て替え受注の増加も狙う。なお販売目標は年間260棟、販売価格は3.3㎡あたり82万円台から(消費税別途)。

積水化学 グッドデザイン賞を受賞、大型高排水システムで

, , ,

2019年10月7日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは、「大型高排水システム」で2019年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞した。

 2018年1月に発売した「大型高排水システム」は、工場や倉庫・店舗などに使われる大型建物用軒とい(「超芯(Vシリーズ・Pシリーズ)」「特殊耐酸被覆鋼板(エスロコイル)」)と「カラーパイプ(竪とい)」、サイフォン現象を連続発生させる専用部材(「高排水ドレン」「高排水エルボ」「高排水伸縮ソケット」)の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現した雨水排水システム。

 従来の排水では、配管内に雨水が流れる際に空気も巻き込んで排水され、エルボなどの継手の屈曲部では流れが途切れ、雨水が連続的に引き込まれないことが排水の妨げになっていた。「大型高排水システム」は空気の巻き込みを防ぐ専用のドレンと、滑らかな排水を行うエルボを用いて、配管内を満管の状態にして排水することにより高い排水能力を実現した。

 排水能力が従来の同社品と比べ約4倍に向上したことで、従来の半分の口径で配管が可能になる。配管のサイズダウンにより、建物の外観をスッキリさせるとともに、材料の重量と保管スペースが約3分の一となり、建築現場での施工性の向上による省力化や工期短縮、省スペース化、使用材料削減による省資源化、トータルコストダウンに貢献する。

 受賞に当たっては、従来の配管設計の考え方を見直したこと、専用部材を用いることで連続的にサイフォン現象を発生させ、配管径を拡大せずに排水効率を向上したことで多くの建築がその恩恵を得られる点などが高く評価された。

積水化学 ESG投資の世界的株式指標に8年連続で選定

, ,

2019年9月25日

 積水化学工業はこのほど、ESG投資の世界的な株式指標である「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」の「ワールド・インデックス」に、8年連続で選定されたと発表した。

 ESG投資とは、財務面だけでなく、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)に配慮している企業を重視し、選別して行う投資のこと。同インデックスは、米国のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社とスイスのロベコサム社が共同開発した株式指標で、企業の事業活動の持続可能性を評価し、業種ごとに上位の企業を選定している。

 今回、世界の調査対象企業約3500社の中から、同社をはじめ日本企業33社を含む、318社がワールド・インデックスに選定された。

 積水化学はESGを経営戦略の中心におき、事業と一体となった取り組みを進めており、中期経営計画「SHIFT 2019‐Fusion‐」では、成長の質をSHIFTし、「社会への責任を伴った持続的な成長」をすることを宣言している。

 今後も、持続可能な社会の実現に向け一層貢献し、ステークホルダーに信頼され、100年経っても存在感のある企業グループであり続けるための挑戦を続けていく。

積水化学 独モーターショーでコンセプトカーを初公開

, ,

2019年9月12日

 積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは11日、ドイツで開催される世界最大のモーターショー「IAA2019(フランクフルトモーターショー)」で、同社グループの技術を搭載するコンセプトカーを初めて公開すると発表した。開催期間は12~22日。

フランクフルトモーターショーに出展するコンセプトカー
フランクフルトモーターショーに出展するコンセプトカー

 同社は総合素材メーカーとして、車両・輸送分野についてもさまざまなソリューション提供が可能なことを訴求するため、新製品を含む約40種類の製品を搭載したコンセプトカーを製作。外観からは見えない中間素材が多い中、自動車での使用部位や役割・機能をより分かりやすく理解してもらえるように、設計上の工夫を施した。

 搭載製品として、「合わせガラス用中間膜」「ポリオレフィンフォーム」「カラーカーボン」「放熱グリス」などを採用する。

 合わせガラス用中間膜は、ガラスの貫通・飛散防止や紫外線カットのため、自動車ガラスに使用されるフィルム。同社では基本機能に加え、遮音・遮熱・HUD(ヘッドアップディスプレイ)対応などの高機能を付与した中間膜の開発・販売に注力しており、自動車向け合わせガラス用中間膜全体での世界シェアは約40%とトップを誇る。

 コンセプトカーには、フロントガラス全面に情報を表示できる「自発光機能」をもつ中間膜を採用した。自発光中間膜については、建築向けに2021年度の上市を、自動車向けではフロントガラスやサイドガラスへの採用活動を進め、2020年度の上市を目指す。

自発光中間膜(左上)と光透過性フォーム
自発光中間膜(左上)と光透過性フォーム

 ポリオレフィンフォームは、従来なかった光透過性を付与した開発品を搭載。特にインパネまわりを中心に内装のデザイン性を向上させる素材として、今後は各自動車メーカーに向けて提案を進めていく。

 カラーカーボンは、炭素繊維のテキスタイルに金属をスパッタリングした素材。金属の種類によって様々な色を表現できるため、カラーカーボンを使ってCFRP成型品を生産すると、塗装せずに高いデザイン性を実現できる。コンセプトカーの側面部分などに使用した。

 室温で硬化可能なシリコーン放熱グリスは、電気自動車の動力源として搭載されるバッテリーの熱対策としての提案を進めている。同社グループの放熱材料は、高い熱伝導性に加え、塗布設備に対する耐摩耗性や製品そのものの低アウトガス性能により、各自動車メーカーやリチウムイオン電池メーカーから高い評価を得ている。2020年春~夏ごろに稼働予定のオランダでの工場新設により、世界トップシェアを目指す。

積水化学 スマートハイムのレジリエンス機能が縮災に貢献

, ,

2019年8月29日

 積水化学工業の住宅カンパニーはこのほど、スマートハイムの災害時の貢献度と実態を調査するため「スマートハイム安心度調査」を実施した結果、スマートハイムのレジリエンス機能が、「減災」にとどまらず、1日も早い生活再建を目指す「縮災」にも貢献していることが判明したと報告した。

 同社は、社会課題の解決や盤石な経営基盤の構築を事業の成長力として位置づけることでESG経営を推進。2013年から都市災害研究の第一人者である河田惠昭教授が提唱する「減災指針」を分譲事業「スマートハイムシティ」にも取り入れている。

 今回の調査結果として、①スマートハイムの入居者のうち、被災経験があるスマートハイム入居者の91.5%が、「災害時への安心」になっているか、という質問に対して、「非常になっている」「なっている」と回答。また、「近所の友人のスマートフォンの充電をしてあげた」などの回答もみられ、お互いに助け合うことによる「減災」が実践されていることがうかがえた。

 また、「(災害時も)ほぼ普通の生活ができた」といった回答もあり、1日も早い生活再建を目指す「縮災」にスマートハイムが貢献していることが分かった。

 ②今回の調査では被災経験の有無で意識に差があった。被災経験がない入居者にもレジリエンス機能の重要性をより理解するための啓発活動として、河田教授による「縮災」の必要性についての解説動画を用意。9月1日より全国のセキスイハイム展示場にて展開を開始し、スマートハイムのレジリエンス機能のさらなる強化と普及を進めていく。

 同社は今後も、スマートハイムのレジリエンス機能の啓発活動に取り組み、より多くのユーザーに安心な暮らしを提供し、社会全体の「縮災」の一助となるよう努めていく考えだ。

積水化学 インドに4拠点目の射出成型品工場を新設

, ,

2019年8月9日

 積水化学工業は8日、インド北西部のグジャラート州マンダルに、「セキスイDLJMモールディング」の第4工場を新設すると発表した。同社は車輌内外装向け射出成型品の生産・販売を行う合弁会社。第4工場の新設に要する投資額は約9億円、稼働は来年4月を予定している。

 積水化学の高機能プラスチックスカンパニーは、戦略分野の1つである車輌・輸送分野で、射出成型事業を主要事業の1つと位置づけている。同事業の新興国市場でのビジネスの拡大を目指し、インドで2011年8月、現地企業「Dipty Lal Judge Mal」との合弁で、セキスイDLJMモールディングを設立し、事業を開始した。

 その後、インドでモータリゼーションの拡大を背景に事業規模を拡大してきたが、今後見込まれるさらなる需要増に対応するため、インド北西部で初となる工場を新設することにした。

 これにより、インドでの生産能力を約20%増強し、事業拡大を図る。セキスイDLJMモールディングは、第4工場の稼働効果などで、2022年度に売上高90億円を目指す。

 なお、積水化学グループの事業主体は、積水化学の100%子会社である積水テクノ成型が担当する。