出光興産、東京大学、大阪大学、産業技術総合研究所(産総研)は4日、共同で実施している研究開発において、常温・常圧で進行するアンモニアの連続電解合成で世界最高性能を達成したと発表した。
研究開発では、
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2022年11月17日
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2021年6月16日
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はこのほど、石炭火力発電所で燃料にアンモニアを利用するための「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/アンモニア混焼火力発電技術研究開発・実証事業」について、2件の技術開発テーマを採択した。
「CO2フリーアンモニア燃料 火力発電所での利用拡大に向けた研究開発」(委託先は電源開発、中外炉工業、電力中央研究所、産業技術総合研究所、大阪大学)と「100万kW級石炭火力におけるアンモニア20%混焼の実証研究」(助成先はJERAとIHI)で、事業期間は今年度からの4年間、全体予算は110億円程度だ。
アンモニアは窒素と水素からなる無機化合物で、水素を高密度で貯蔵・輸送できる水素エネルギーキャリアとしての役割が期待されている。「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」でも、燃焼してもCO2を排出しないアンモニアが石炭火力発電所での混焼用脱炭素燃料の主力になると想定し、燃料アンモニア産業を重要分野の1つに位置づけている。
今回、既設の石炭火力発電設備へアンモニアバーナーを導入し、石炭との混焼技術の開発を行うとともに、燃料としてのアンモニアを安定的かつ安価に調達する可能性について調査する。また、100万kW級商用石炭火力発電設備で、アンモニア混焼バーナーによるアンモニア20%混焼時の実証運転を行う。
アンモニアの混焼技術を確立し、アンモニアを燃料として利用する体制を構築し、石炭火力発電所から排出されるCO2を2030年からの中長期で一層削減する。また、アンモニアをはじめとする水素エネルギーの社会実装につながる技術開発を推進する考えだ。
2021年2月19日