クラレ 自動車関連材料を中心にバーチャル展示会出展

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2020年9月10日

 クラレは18日までオンラインで開催中の、開発促進と市場創出のためのメカトロニクス、エレクトロニクス専門展示会「TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会2020」に出展している。

 コロナ禍での技術交流の場としてバーチャル空間で初開催される今回の展示会では、同社の製品軽量化・高機能化に貢献する複合材料のほか、CASE(コネクテッド/自動運転/シェアリング/電動化)や、それを支えるADAS(先進運転支援システム)に貢献する自動車用材料を紹介している。

 振動減衰制御エラストマー「アーネストン」、ポリアミド9T「ジェネスタ」をマトリックス樹脂とした熱可塑性繊維複合材料、独自繊維を掛け合わせ軽量化プラスアルファの機能をもたせた不織布コンポジットなど、軽量化や高機能化に寄与する複合材料をはじめ、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」、LIB用ハードカーボン負極材「クラノード」、アクリルフィルム「パラピュア」、液晶ポリマーフィルム「ベクスター」を展示。

 「ジェネスタ」では樹脂部品の小型化や金属部品の樹脂化への貢献、「パラピュア」では自動車の塗装代替技術、「ベクスター」では5Gの通信機器やアンテナ、自動車衝突回避用ミリ波レーダーへの提案を行っていく。

 クラレグループは、独自の技術をベースとしたソリューションを提案し、ユーザーとともに新たな時代の価値創造に取り組む考えだ。事前登録制で参加は無料。アクセスは同展示会公式サイト(https://jma-tf.com/virtual/)から。

クラレの上期 コロナ影響が拡大し大幅な減収減益に

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2020年8月18日

 クラレは12日、2020年度上期(1-6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比9%減の2620億円、営業利益30%減の196億円、経常利益29%減の176億円、純利益31%減の92億円となった。

 オンライン会見で伊藤正明社長は「新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた。多くの事業で需要が落ち込み販売が減少したことで、大幅な減収減益となった」と総括した。事業環境については

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クラレ 床面用「ソーシャルディスタンステープ」を発売

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2020年8月17日

 クラレはこのほど、面ファスナー「マジックテープ」などを開発・製造・販売する子会社のクラレファスニングが、ループカーペット用の標識テープ「ソーシャルディスタンステープ」を9月に発売すると発表した。ウイズコロナの新しい生活様式が広がる中、オフィスや商業・公共施設などで床面からソーシャルディスタンスを注意喚起し、密集を防ぐ。

床面から密集を注意喚起。製品は3タイプ
床面から密集を注意喚起。製品は3タイプ

 「マジックテープ」を使用した同新製品は、ループ型の構造が多いオフィスカーペット(タイルカーペット)に、テープのカギ状フックがループに引っかかることでくっつき、脱着も容易。使用場所に応じた長さに切り分けることができる。

 図柄は「距離をとりましょう」(赤色)、「#Keep distance」(青色)、「#ソーシャルディスタンス」(緑色)の3タイプだが、他の標語での受注生産も対応可能とのこと。サイズは幅5cm×長さ5m巻き。初年度の販売目標として、1億円を目指す。

 「マジックテープ」は、裏面に補強用としてウレタンなどのバックコート剤を使用しない環境に優しい製法で製造。素材はポリエステル100%で、優れた耐水性・耐候性をもつ。繊維の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」の認証を取得している。

 『ソーシャルディスタンステープ』使用例
「ソーシャルディスタンステープ」使用例

 新型コロナウイルス感染防止対策に関連し、同社の「マジックテープ」への引き合いや照会が急増。その中でもソーシャルディスタンスを注意喚起する床用標識製品への問い合わせが多く寄せられたことから、世の中に必要とされる同新製品の開発・販売に至った。

クラレ 人事(1日)

2020年8月4日

[クラレ・人事](1日)▽経営企画室経営企画部G―SAP推進チーム主管下山田健二▽新潟事業所ポバール生産・技術開発部長多胡俊二。

 

クラレ 米オンライン展示会に出展、ソリューションを提案

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2020年7月29日

 クラレは、アパレルやスポーツブランドなどと素材サプライヤーをつなぐ米国の見本市「THE DIGITAL MATERIAL SHOW」(7月20日~8月15日:米国時間)に出展。毎年ポートランド(米国)で開催されていた展示会が、今回オンライン形式で開催されているもの。

 同社は、日本にいながら米国での展示会に参加が可能で、世界中のアパレルメーカーやブランドオーナーと商談ができることから、出展を決定した。同社グループのさらなるブランド認知の向上を目指す。

 なお、展示製品は、人工皮革「クラリーノ」、面ファスナー「マジックテープ」「フリーマジック」、熱可塑性エラストマーを使用したメッシュフィルム・不織布、衝撃吸収繊維、スエード調織物、坑ピリング性ポリエステル生地、ポバールフィルム製の環境対応型包装資材など。2D、3Dの写真で製品が閲覧でき、チャット機能などによるオンラインでのソリューション提案を行っている。

 

クラレ 人事(16日)

2020年7月17日

[クラレ・人事](16日)▽繊維カンパニー長補佐保城秀樹▽同カンパニー生産技術統括本部長兼同カンパニー同統括本部生産技術統括部長柏木俊二▽技術本部海外技術統括部長兼同本部同統括部タイプロジェクト建設チームリーダー小橋俊文▽出向KurarayGC Advanced Materials Co.,Ltd.兼同Kuraray Advanced Chemicals(Thailand)Co.,Ltd.宮木良樹▽同藤原真一。

クラレ 小6の就きたい職業1位はスポーツ選手と保育士

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2020年7月13日

 クラレが今春小学校を卒業した子どもと、その親を対象に行った「将来就きたい職業」「就かせたい職業」のアンケート調査によると、男の子が就きたい職業の1位は昨年に続き「スポーツ選手」、女の子の1位は4年ぶりに「保育士」となった。

 男の子が就きたい職業1位の「スポーツ選手」の内訳は、野球(35.0%)、サッカー(33.8%)、バスケットボール(7.5%)、eスポーツ(5.0%)が上位にランクイン。野球が昨年トップのサッカーをわずかに上回り、昨年初めて登場したeスポーツは0.7ポイント上昇し、人気度がさらに高まった。

 2位には昨年3位の「医師」、3位には昨年6位の「大工・職人」と、いずれも過去最高順位を記録。特に「大工・職人」は、子どもにも人気のDIYをテーマにしたテレビ番組や動画配信の影響もあり、ものづくりを職業にしたいと考えるきっかけになっていると見られる。4位「研究者」、5位「エンジニア」と続いた。

 女の子の2位は昨年3位の「看護師」。4位「医師」、5位「薬剤師」といずれも順位を上げており、上位5つのうち医療職が3つを占めた。人の健康を守る仕事に関心が高まっているようだ。3位には「パティシエ・パン屋」が入り、8位「美容師」、12位「デザイナー」と、かわいいものや美しいものを作りだす仕事に、女の子が抱く憧れがうかがえた。

 その一方で、昨年1位の「教員」は6位に順位を下げた。男の子の保護者が子どもに就かせたい職業は、昨年に続き圧倒的人気で「公務員」が1位となり、2位「エンジニア」、3位「医師」と続いた。女の子の保護者が就かせたい職業の1位は、昨年に続き「看護師」だった。3位「薬剤師」、4位「医療関係」、5位「医師」と、上位に4つの医療職がランクイン。2位には「公務員」が入り、昨年4位から順位を上げた。

 調査は今年3月に小学校を卒業した子どもとその親のうち、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る、同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンに協力した人を対象に行った。有効回答は男の子とその親が各478人、女の子とその親は各543人だった。

クラレ 人事(1日)

2020年7月2日

[クラレ・人事](1日)【クラレ】▽経営企画室IR・広報部次長滝沢慎一▽機能材料カンパニーメタアクリル事業部化成品・樹脂販売部長宮澤伸治▽同カンパニー炭素材料事業部副事業部長社秀樹▽同カンパニー同事業部国内営業部長兼同カンパニー同事業部海外営業部長兼同カンパニー同事業部電池材料営業・マーケティング部長今井公泰▽新潟事業所ポバール生産・技術開発部主管多胡俊二【クラレノリタケデンタル】▽技術本部長兼同本部新潟生産部長兼新潟事業所長植田憲二▽同本部新潟開発部長武井満。

クラレ 米カルゴン社が活性炭設備を増設、年産2万5000t

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2020年6月26日

 クラレは25日、米国子会社のカルゴン・カーボン社が、同社ミシシッピ州パールリバー工場に、瀝青炭ベース活性炭の生産設備を増設すると発表した。活性炭の世界的な需要拡大に対応するため。生産能力は年産2万5000t。2022年末の稼働を予定する。投資金額は約1億8500万ドル(=約198億円)。

 活性炭は、瀝青炭やヤシ殻などを原材料として加工した、表面に微細孔を持つ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によって様々な用途に使用されている。カルゴン社はクラレが2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップメーカーであり、使用済み活性炭の再生事業でも、世界有数の地位を占めている。

 活性炭は近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用されており、特に米国では水質汚染物質の除去など飲料水分野で需要が拡大。今回決定した生産設備の増設により、グローバルに安定した活性炭の供給体制を拡充するとともに、環境問題へのソリューションを提供していく考えだ。

 クラレグループは、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた中期経営計画「PROUD 2020」(2018~20年度)を推進する。

 炭素材料事業では、クラレの炭素材料事業部とカルゴン社の統合プロセスを推進し、両社それぞれが持つ技術や用途開発力の融合によるイノベーションの創出など、さらなるビジネスの拡大を目指す方針。今後も将来の安定した事業ポートフォリオ構築を図り、成長事業への投資を継続して実施していく。

カルゴン・カーボン社の米国ミシシッピ州 パールリバー工場
カルゴン・カーボン社の米国ミシシッピ州 パールリバー工場