ユニチカトレーディング 医療用繊維を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年7月27日

 ユニチカトレーディングは26日、衣料用繊維(化学・合成繊維、天然繊維〈フィラメント糸・紡績糸〉、織物、編物)について、9月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10~20%」。

 原油価格の上昇に伴う合繊原料価格および綿花価格の高騰に加え、エネルギー、物流、副資材、染料、助剤などの価格上昇、さらには足元での急激な円安進行の影響も深刻となっている。昨年来あらゆる価格の上昇に歯止めがかかっておらず、製造コストについても今後は一段と厳しい状況が続くと予測される。

 こうした中、同社は、徹底的な経費削減と効率化を続けてきたが、自助努力により吸収できる範囲を超えていることから、安定した製品供給体制を維持するため、価格改定の実施を決定した。

ユニチカ 吸水・吸湿・通気性に優れた快適敷きパッド

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2022年7月12日

 ユニチカトレーディングはこのほど、「夏の夜もサラッと快適気持ちいい。日本の技術で作る天然素材の爽やか敷きパッド」プロジェクトを応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」に公開し、先行販売を開始した。応援購入サービスは、コストパフォーマンスだけで商品を比較・選択しない「応援消費者(サポーター)」が、商品を購入することで良いモノづくりを目指すプロジェクトを応援する仕組み。日本のモノづくり産業の支援を目指し、マクアケが始めた。

 今回の

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ユニチカトレーディング ナイロン11繊維、バイオマスプラに登録

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2022年7月1日

 ユニチカトレーディングはこのほど、ナイロン11繊維「キャストロン」が、日本バイオプラスチック協会のバイオマスプラ識別表示制度のポジティブリストに登録されたと発表した。これにより「キャストロン」を使用した製品には「バイオマスプラマーク」を表示することが可能で、循環型社会への貢献をアピールすることができる。

ナイロン 11 繊維 「キャストロン」 織物

 「キャストロン」はトウゴマから抽出されるヒマシを原料としたバイオマス100%の環境配慮型ナイロン11繊維。軽量性、耐摩耗性といった特長を有し、スポーツウェア、アウトドアウェアのような衣料素材から、シューズ材などの資材まで様々な用途での使用が可能。また、

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ユニチカ 植物由来PTT使用、紡績糸の開発を開始

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2021年11月5日

 ユニチカトレーディングはこのほど、デュポンの37%植物由来PTT樹脂「Sorona」を使用し、独自の特殊複重層糸技術「パルパー製法」で環境に配慮した二層構造糸「パルパー」の開発を進める中、今回、「パルパー Made with Sorona Polymer」の新ラインアップを開発したと発表した。

 「オーガニック綿 with Sorona(ecoタイプ)」は、芯にリサイクル原料を使用したPETと、植物由来のPTT樹脂を使用し、鞘にオーガニックコットンを使用した、人と地球環境にやさしい素材。このほかにも「オーガニック綿 with Sorona」、「超長綿 with Sorona」、「リヨセル with Sorona」、「防縮ウールwith Sorona」などを揃える。

 同社は今後、日本以外でもユニチカグループのアジア(中国・インドネシア・ベトナム)での生産体制を活用し、同ラインアップの本格的な展開を図る構え。なお、これらの新素材は、東京ビッグサイトで開催された「第1回サステナブルファッションEXPO秋」(10月19~20日)の出展を機に、販売をスタートさせた。売上高目標として2022年度に3億円、2024年度以降には20億円を目指す。

 さらに同社は、オーガニックコットン、リヨセル繊維「シルフ‐KF」などを使用したサステナブル素材を進化させる。ユニチカの異なる2つの素材を合わせる技術「パルパー」方式を用いることで、独自のハイブリット素材を開発・提案する。

ユニチカトレーディング バイオナイロンのリサイクルの取り組みを開始

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2021年4月21日

 ユニチカトレーディングはこのほど、ユニチカグループとアルケマグループがカーボンニュートラル素材ナイロン11「キャストロン」の包括的なリサイクルの取り組みを開始したと発表した。

 「キャストロン」は非可食植物ヒマ(唐胡麻)の種子(ヒマシ)から抽出されるヒマシ油を原料とした、炭素成分が100%植物由来のバイオマス素材のアルケマ「RILSAN」(ポリアミド11)を使用した地球環境に優しい素材で、米国農務省(USDA)の「BIOBASED PRODUCT」認証を取得している。ナイロン6と比べて軽量で、耐摩耗性、耐化学薬品性や寸法安定性などの機能性にも優れる。

 両社は2007年からナイロン11繊維の開発を進めてきたが、今回、国内で使用済み製品(繊維・フィルム・樹脂)をリサイクルし再生使用を可能とする、包括的なリサイクルに取り組み、使用済み製品は、マテリアルリサイクルされる。

 原糸・生地の生産ロス品やアパレルとの連携で回収した使用済み製品は新たな繊維製品になる。新たにナイロン11のフィルムを展開し、原反などの生産ロス品や回収した使用済み製品は繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料に、樹脂加工プロセスで発生する生産ロス品は繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用する。バイオマス素材「キャストロン」のリサイクルを通じて、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えだ。

ユニチカトレーディングとシキボウ 繊維事業の企業間ビジネスで連携

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2021年4月12日

 ユニチカトレーディングとシキボウ繊維部門はこのほど、両社の営業・技術の両面で連携し繊維素材メーカーの強みを生かした新たな取り組みをスタートすると発表した。両社の強みを共有し、スピード感をもって新しい価値のある商品の開発と販売を強化する。インドネシアのグループ会社にも適用し、日本とインドネシア間の生産ネットワークも強化する。

 地球環境問題対策による大量生産・大量消費・大量廃棄の社会システムの見直しや新型コロナウイルス感染拡大防止対策などにより、世界中でライフスタイルや消費マインドが急変している。繊維素材メーカーも迅速に対応し、新しい価値観に合った商品を開発する必要がある。また国内の人口減少や生産拠点のグローバル化など、国内生産拠点の維持と技術伝承が困難な背景もある。

 ユニチカトレーディングは、独自の差別化ポリエステルや高機能ナイロン、コットン、再生繊維「シルフ」、複重層糸「パルパー」など特長ある独自の長短繊維を生産・販売。新型コロナウイルス感染防護対策用に、二成分複合型スパンボンド「エルベス」やスパンレース「コットエース」を使用したアイソレーションガウンの生地と製品を生産している。

 シキボウは、「健康快服」をコンセプトに人にやさしく快適な繊維素材の開発に取り組み、多種多様な機能加工を展開。特に衛生加工(消臭・抗菌・抗かびなど)に強く、抗ウイルス・抗菌加工「フルテクト」は新型コロナウイルスへの効果が確認され、一般衣料・ユニフォーム・寝装品に加え医療用製品・生活資材・コンサートグッズなど様々な繊維製品に採用されている。

 これら技術、知識・ノウハウを活用し、ユニチカトレーディングのフィラメントを使用したシキボウの商品開発、ユニチカトレーディングの生機・不織布に対するシキボウの差別化加工(液体アンモニア加工、抗ウイルス加工など)、ユニチカトレーディング「パルパー」とシキボウ「アゼック」の組み合せなどを計画している。また展示会のアライアンス・コーナーや共同展示など、積極的に新素材を紹介する。

 両社は、激変する繊維製品市場に向けて、互いに協力しながら新しい価値のある素材を開発し提案していく。

ユニチカトレーディング 自社素材快適布マスク、秋冬用モデルを発売

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2020年12月23日

 ユニチカトレーディングはこのほど、国内生産の自社素材を使用した快適布マスク「ドライミィ」に新たに秋冬用モデル「DRIMY-W」をラインアップし自社通販サイトで販売を開始した。価格は1パック2枚組で1760円(税込み)。

:「DRIMY-W」秋冬用マスク
「DRIMY-W」秋冬用マスク

 新型コロナウイルス感染対策でマスク着用が一般的になる中、繰り返し洗濯して使用できる布製マスクは家庭ごみの削減につながるサステナブルなアイテムとして消費者にも認知されている。今夏から販売を開始した同社の快適布マスクは、着用感の良さや日本製という安心感などから好評を得ている。

 特徴として、①こだわりの裏面使用、②呼吸がしやすい立体的なパターン、③機能性の高いオリジナル生地を使用、などが挙げられる。ウィズコロナの生活では不可欠となったマスクだが、今後はライフスタイルや嗜好に合わせ、ますますファッションにも取り入れられることが想定される。

 同社は、シーンやスタイルに応じて着用できるような商品を開発し提供していく考えだ。

ユニチカ 植物由来PTT樹脂と綿の複重層紡績糸を開発

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2020年10月20日

 ユニチカトレーディングはこのほど、同社独自の特殊複重層糸技術「パルパー製法」による新たな紡績糸「パルパーMade with Sorona Polymer」の開発に成功したと発表した。米国デュポンバイオマテリアルが製造しデュポン・スペシャルティ・プロダクツ(東京都千代田区)が供給する部分植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂「デュポン ソロナ」と綿による特殊複重層糸で、両方の特性を兼ね備えている。

 世界の温室効果ガス排出量の1割はファッション産業によるもので、石油産業に次ぐ規模だ。同社は早くから繊維メーカーの課題としてエネルギーや水、有害化学物質への具体的対策を行ってきた。

 デュポン「ソロナ」ポリマーは37%植物由来のPTT樹脂で、品質や機能を損なわずに環境負荷を軽減できる。抜群のやわらかさ、ストレッチと回復性をもつ繊維としてアパレル用途に使用されている。

 ユニチカ「パルパー」は芯が主にポリエステル、鞘が綿の複重層糸で、綿の肌触りとポリエステル混の高強力物性をもち、綿に比べシワになりにくく洗濯収縮性に優れ、ポリエステルと比べて吸水速乾性や静電気抑制に優れる。

 「パルパーMade with Sorona Polymer」は両社のパートナーシップから生まれた新素材で、適度なハリ・コシとよりソフトな肌触りを実現。PTT繊維の最大の特徴であるストレッチ性により快適に着用でき、従来の「パルパー」と比べてもイージーケア性、吸水速乾性、抗ピリング性(毛玉)に優れた製品に仕上がる。原糸のほかニット・織物各種テキスタイルやOEM・ODM製品として来月から販売を開始し、初年度は3億円、3年目には20億円の売上を目指す。

「パルパー Made with Sorona Polymer」のイメージ画像
「パルパー Made with Sorona Polymer」のイメージ画像

 

ユニチカトレーディング 機能性素材を使用した夏用マスクを販売

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2020年7月29日

 ユニチカトレーディングはこのほど、国内で生産した自社素材を使用したオリジナル夏用マスクの販売をスタートした。

夏用マスク「DRIMY(ドライミィ)」(2枚セットでの販売)
夏用マスク「DRIMY(ドライミィ)」(2枚セットでの販売)

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、マスク着用は不可欠な状況。ただ、夏の暑い時期には、ムレや熱中症対策などマスクに対してのストレスが溜まっている。感染対策当初は、使い捨て不織布マスクが主流だったが、現在では国内の生地を使用した布製マスクが拡大。布製マスクは洗濯して繰り返し使用できることで、感染防止だけでなく家庭ごみの削減や海洋プラスチックごみ問題への貢献も期待されている。

 こうした中、同社は、国内自社工場で生産している機能性素材の中から、夏用マスクに適した素材を厳選し、着用時のストレスの少ないより快適なマスク「DRIMY(ドライミィ)」を開発。

 特長として、①機能性の高いオリジナル生地として、表面には吸汗・速乾ポリエステル素材「スパッシー」、肌面には接触冷感と吸放湿性のある再生繊維(セルロース)「シルフ」を使用、②呼吸がしやすい立体的なパターン、③汚れが目立ちにくい肌面仕様、などが挙げられる。7月22日より自社ECサイト(https://unitrade.official.ec)で販売中。サイズはM、Lの2種類で、価格は1パック(2枚組)1650円(消費税込)となっている。

 同社は、今回の夏用マスクの販売により、着用感など顧客のニーズを取り入れ、今後さらに進化したマスクを開発し提案していく考えだ。

ユニチカ 医療現場向けガウン400万着を緊急供給へ

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2020年5月12日

 ユニチカの子会社であるユニチカトレーディングはこのほど、新型コロナウイルス感染拡大防止に関して医療現場で不足しているアイソレーションガウンを緊急生産するため、防護服メーカーのエイブル山内と連携し、国内と海外の縫製工場との生産体制を確立した。4月から生産をスタートさせており、9月末までに約400万着を関係省庁に供給する計画。

 新型コロナウイルスが広がる現状で、病院での院内感染を防ぐことが喫緊の課題になっている。同社は、医療崩壊を防ぐために、医療現場で不足しているアイソレーションガウン(ディスポーザブルタイプの簡易予防服で、メディカルガウンなどの手術衣とは異なり病院内の様々な場面で使用されるガウン)が少しでも早く医療従事者に届くよう、協力会社とともに取り組んでいる。

 ユニチカグループは国内で「エルベス」や「コットエース」などの差別化された不織布を製造しているが、エイブル山内との共同開発により、優れた感染防止素材を安定供給することが可能となった。

 同社は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府の策定する行動計画に基づき、素材提供だけでなく医療従事者への有効な対策を実行していく方針だ。