三井化学・コクヨ 形状記憶素材の特性を「壺」で可視化

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2018年11月8日

 三井化学はこのほど、形状記憶シートの特性を「壺」で表現した作品を、広告・クリエイティブの専門誌「月刊ブレーン」12月号の誌上で発表した。

 同社は、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト〝Material Meets Creative Team〟を進めており、これまでに無かった新しい視点で「素材の魅力」を分かりやすく伝える活動を行っている。

UNFRAGMENT
UNFRAGMENT

 第6弾となった今回は、三井化学東セロの新開発品である「形状記憶シート」と、クリエイターの佐々木拓氏(コクヨ・クリエイティブセンター)とのコラボにより、初めから割れている壺「UNFRAGMENT」を製作し発表した。

 同作品は、その形状記憶性に着目し、「ゆっくりと元に戻る」特性をプロダクトに落とし込んだ。壊れた陶器を修繕することで新たな価値を生む金継ぎの技術を参考に、手で広げると壺が開き、時間の経過とともに元の状態に戻っていく。割れた状態と金継ぎされた状態を行き来する作品で、これまでに無いプロダクトの時間軸を表現した。

 三井化学東セロの形状記憶シートは、三井化学が開発した特殊ポリマーを発泡・シート化した製品で、特にその触感は高い評価を得ている。常温∼50℃付近で柔軟性を増す特性があり、人に触れている部分は柔らかく、触れていない部分は若干硬いため、サポートされている感覚が生まれる素材。

 各種ヘルスケアや医療、介護、スポーツ、シート、クッションなどの利用者にフィットするような用途で、世界に1つだけの製品開発に貢献できる素材として注目されている。

総合化学大手5社の4-9月期 石化で明暗も販売は堅調維持

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2018年11月5日

 三菱ケミカルHD・住友化学・三井化学・旭化成・東ソーの総合化学大手5社の2019年3月期上期決算は、昨年までの市況高・原料安といったフォローの風が弱まる中、石油化学事業で明暗が分かれた。

 三菱ケミHDと住友化学、東ソーは定修要因や原料高による交易条件の悪化により減益。三井化学は大阪工場の事故はあったものの、海外市況上昇と増販により増益。旭化成もアクリロニトリル(AN)の交易条件が改善したことなどで増益となった。

 ただ、各社とも

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三井化学の4-9月期 成長3分野の販売好調で過去最高益を達成

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2018年11月2日

 三井化学は1日、2019年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比16%増の7209億円、営業利益3%増の497億円、経常利益17%増の584億円、純利益9%増の418億円となった。

 同日開催された決算会見で、久保雅晴代表取締役副社長は「上期は事業環境全般が好調な環境となった成長3領域(モビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージング)の各事業における順調な拡販や、基盤素材では、石化事業でプラントが高稼働を維持したことなどにより、全ての利益項目で過去最高益となった。大阪工場の事故により

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三井化学・ちとせグループ 2つのバイオ技術を共同で事業化

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2018年10月30日

 三井化学とバイオベンチャー企業群の〝ちとせグループ〟は、「事業と人」を同時に育成する新たなオープンイノベーションの取り組みとして、両社の技術シーズを元に共同で事業開発を行う「0to1(ゼロ・トゥ・ワン)プロジェクト」を開始した。

(左から)ティエラポニカ・有富グレディ社長、三井化学・福田伸常務、ちとせグループ・藤田朋宏CEO、植物ルネサンス・秀﨑友則社長
(左から)ティエラポニカ・有富グレディ社長、三井化学・福田伸常務、ちとせグループ・藤田朋宏CEO、植物ルネサンス・秀﨑友則社長

 29日に都内で行われた両社の会見で、三井化学の植物細胞培養技術と、ちとせグループの微生物活躍型栽培技術をそれぞれ事業化するため、両社はバイオ系新会社「植物ルネサンス」(今年6月設立:秀﨑友則社長)と「ティエラポニカ」(同7月設立:有富グレディ社長)を設立したことを公表した。

 両新会社は、三井化学社員を各社の代表として受け入れ、ちとせグループの100%子会社として立ち上げた。ちとせグループは今後、同グループの人材を新社に派遣するなどして、これまでの知見を生かし2つの新社の事業を軌道に乗せることを目指す。

 三井化学・研究開発本部長の福田伸常務執行役員によると、同社に欠けていた「事業化」への取り組みを大きく加速させる狙いがある。「21世紀になって産業の構造が劇的に変化していく中で、次世代の新事業を育成していかなければいけない」(福田常務)とし、素材メーカーという立場からモノを先に作って後から用途を探す、という従来の手法からの転換を図っていきたい考えだ。

 一方、ちとせグループにとっては、同グループが得意とするバイオ関連事業の事業化を、保有する技術や知見を最大限に利用して行うことができる。ちとせグループ・最高経営責任者の藤田朋宏氏が重要視するのは、「事業化のスピード感」だ。新しいアイデアが出れば、すぐに企業に対しプレゼンを行うなど、モノづくりに先行してアイデアを売り込む。

 極端な話、社内での「会議や打ち合わせの時間がもったいない」という藤田氏によれば、アイデアに足りないものは先方と議論の中で補足していく、もしくは条件が合わなければ他社への提案に切り替えるという。なお、2つの新会社で行うプロジェクトは、2021年3月までの3年間を区切りとしている。

 ちとせグループの藤田氏は3年後について、「最低限の目標として『ゼロをイチ』にする。つまり黒字化し事業を継続的に行える状態にし、確実に利益を出すことを目標にやっていく」との見通しを示した。

三井化学 マテリアルコネクション東京企画展に出展

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2018年10月26日

 三井化学は、東京・六本木のAXISギャラリー(AXISビル四階)で28日まで開催中の、マテリアルコネクション(MCX)東京企画展「MATERIAL DESIGN EXHIBITION 2018」に今年も出展している。

 MCXは、さまざまな素材や加工技術を、製品・デザイン・開発や製造のイノベーションに結びつけることを目的に、ニューヨークを本拠地として世界7カ国に拠点を構えるマテリアルライブラリー。

 三井化学は、素材やサービスの新しい価値を社会・顧客に届けるため、〝Communication & Design〟戦略を進めている。今回は同社が世界で初めて開発したバイオマス度70%のウレタン新素材「スタビオ」を用いて、デザイナーの森田裕之氏、石河泰治朗氏とのコラボレーションにより、新しい用途の可能性を提案している。

 同素材は透明性・耐久性を生かして種々の成形材に活用でき、またゲルにすると独特の柔らかさをもつ特徴がある。

 今回の企画展のコンセプトは「CLUE=糸口、手掛かり」。素材の可能性をデザイナー視点で引き出し、新しい用途を広げる「糸口」となるだけでなく、見る人にとっても自身が抱える課題を解決する「糸口」や、自身の創造性を広げる「糸口」となる、製品プロトタイプを展示する。

 なお、29日からは会場を移し、同ビル地下1階のMCXマテリアルライブラリーで12月21日まで引き続き開催される。

三井化学 ディスクロージャー優良企業に3年連続で選定

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2018年10月22日

 三井化学は、日本証券アナリスト協会による2018年度(第24回)「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」の、化学・繊維部門で第1位の優良企業に選定された。3年連続、3回目の受賞となった。

 同選定は、企業情報開示の向上を目的に1995年度から毎年開催されており、今回で24回目となる表彰制度。①経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス②説明会、インタビュー、説明資料などでの開示③フェア・ディスクロージャー④コーポレート・ガバナンスに関する情報の開示⑤各業種の状況に即した自主的な情報開示―の5つの項目に沿って企業のディスクロージャーの質、量、タイミングなどを評価する。

 三井化学グループは、株主や投資家、同社グループを取り巻く様々なステークホルダーとの信頼関係を維持・発展させるため、公正で透明性の高い情報を適時適切に開示するとともに、経営トップをはじめグループ全体での積極的なコミュニケーション活動に注力していく方針だ。

三井化学 エラストマーと機能性コンパウンド5製品を値上げ

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2018年10月19日

 三井化学は18日、エラストマー製品「タフマー」「三井EPT」「ビューロン」と、機能性コンパウンド製品「アドマー」「ミラストマー」を11月1日納入分からいずれも10円/kg以上値上げすると発表した。

 これらの製品の主原料であるナフサ価格の高騰に加え、副資材やユーティリティコストも継続して上昇している。さらに物流コストの上昇も顕著となっており、この傾向はさらに続くものと見込まれている。

 こうした厳しい経済環境の下、同社はあらゆるコストダウンに注力してきたが、自助努力の範囲を超えるものであり、今回の価格改定を決定した。

 

三井化学 次世代アイウエア新製品をCEATECで公開

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2018年10月17日

 三井化学は、幕張メッセで開催中の「CEATEC Japan 2018」(16~19日)で、来春発売予定の次世代アイウエア「TouchFocus」を出展している。

 また同新製品は、22~24日に東京ビッグサイトで開催される「iOFT2018 第31回国際メガネ展」にも出展される予定。

 TouchFocusは、フレームのタッチセンサーに触れるとメガネレンズ内の液晶が駆動し、瞬時に遠近の視界の切り替えが起きる画期的なアイウエア。遠方から近方までの視界を自然な視線のままで提供することを追求した。

 メガネに自分を合わせるのではなく、遠近の切り替えを自分でコントロールすることで、より自信をもって人生を楽しめるツールにしたいという想いが詰まっている。

 フレームデザインは、世界的デザインファームであるIDEO社と協業し、人間工学思想に基づいた、機能美と様式美を満たすフォルムに仕上げている。

 同製品は、今年2月から19店舗のメガネ専門で取り扱っており、今年度には全国へ販売地域・店舗を拡大する。来年には100店舗を目標にするとともに、アジア・欧州への展開を進め、2022年ごろには年間5万本の販売を目指す。