帝人グループでプロバイオティクス事業を展開する帝人目黒研究所は29日、乳酸菌事業などの譲受が完了し、4月1日から順次販売を開始すると発表した。
同社は昨年12月、天野エンザイムと譲渡契約を締結。今回、
2024年4月1日
2024年2月19日
2024年1月19日
2023年6月27日
2023年3月1日
2021年11月24日
帝人グループは、国際的な複合成形材料業界団体である先端材料技術協会が開催する「SAMPE Japan 先端材料技術展2021」に出展する。
オンライン(https://autumnfair.nikkan.co.jp/:11月24日~12月10日)、および東京ビッグサイト(12月1~3日)で開催され、展示委員長企業である帝人グループは、高機能素材や複合成形材料、またそれらの材料による持続可能な循環型社会の実現に向けた取り組みを幅広く紹介する。
主な出展内容として、環境配慮型自動車の実現に寄与する複合成形材料のCFRTPやマルチマテリアルの部材、高機能繊維と木材による建築向けのハイブリッド素材「LIVELY WOOD」、炭素繊維「テナックス」、パラ系アラミド「トワロン」、複合材料容器「ウルトレッサ」など。また同社社員による講演も予定されている。
2021年10月7日
帝人グループは、上海国家会展中心(中国・上海市)で開催される、中国最大規模の国際展示会「第4回中国国際輸入博覧会」(11月5~10日)に出展する。
同社グループとして2回目となる今回の出展では、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」に向けて注力する、「環境価値」「安心・安全・防災」「少子高齢化・健康志向」の3つのソリューション領域における主力製品・サービスを幅広く紹介。今回の出展により、同社グループは、中国でのビジネスの拡大や中国をはじめとするグローバル市場でのプレゼンスの向上を目指す。
主な出展内容として、「環境価値ソリューション」では、排煙などに含まれる汚染物質の除去に使用する、高機能素材「コーネックス」「ナノフロント」を使った集塵用バグフィルターの他、排水処理技術、溶剤回収装置など、工場で発生する汚染物質の対策となる製品を紹介。また、同社が支援する、EVのフォーミュラカーレースに参戦しているレーシングチームに関連した展示も行う。
「安心・安全・防災ソリューション」では、パラ系アラミド「トワロン」により強化・軽量化された、鉱業などで使用されるコンベヤベルトや消火作業などで使用される酸素ボンベ、繊維状発熱線などを紹介。「少子高齢化・健康志向ソリューション」では、あらゆる年齢の人々の健康的で快適な生活を支える同社の様々な製品を展示する予定だ。
2021年9月28日
帝人グループは、生物の優れた構造や機能を模倣することで開発に至った高機能な製品を展開している。
イネの葉をヒントに開発した撥水ファブリック「ミノテック」は、日本古来の雨具「蓑(みの)」からアイデアを得た製品。イネの葉には表面張力を低減する微細な凹凸が無数にあるため、水滴を葉の軸方向に速やかに流れ落とす。
「ミノテック」は、イネの葉と同様の凸構造を配した「マイクロガーター構造」で撥水メカニズムを再現し、緩い傾斜で水滴を滑らせる。レインウエアなどと異なり、柔らかい風合いをもつことからファッション素材として幅広く採用されている。
一方、ヤモリの手のひらをヒントに開発した、生活アシスト手袋「ナノぴた」は、指紋消失による指先の摩擦力消失などのがん薬物療法による副作用に対応した製品。「ナノぴた」の手のひら側には直径700㎚ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」を使用しており、高い摩擦抵抗力により高いグリップ力を実現している。「ナノフロント」の表面構造は、ニホンヤモリやユリクビナガハムシなどの接着力の高い生物の脚先の構造と類似していることが確認されている。
2020年12月3日
帝人は2日、グループで軽量複合材料部品の生産・販売を手がけるイナパル・プラスティコ社(ポルトガル)が、生産性、外観性、寸法・品質安定性に優れるCF‐RTMの成形設備を同国パルメラに新設したと発表した。設備投資額は約6.8億円。
CF-RTM(カーボン・ファイバー・レジン・トランスファー・モールディング)は、金型の中に炭素繊維シートを配置した後に樹脂を注入し、加熱により硬化させる成形方法。帝人グループでは、環境負荷低減に向けた自動車メーカーからの要求特性に対応するため、軽量・高強度で生産性に優れるCF-RTMによる成形技術の開発に取り組んできたが、これまで蓄積してきた炭素繊維に関する知見や、2017年に買収した北米最大の自動車向け複合材料部品メーカーCSP社の技術などを融合することでCF-RTM成形設備の新設に至った。
今回のCF-RTM成形設備は、帝人グループがもつ炭素繊維、CAE解析、流体解析、プリフォーム、金型設計などに関する技術を駆使することにより、製造工程の完全自動化を実現。この設備により、部品の要求性能に応じて厚みを調整することができ、かつ炭素繊維を50%以上含有する高強度な成形品の製造が可能となる。また、射出時間が20秒と短いため生産効率も向上し、さらに、このプロセスによる成形品は、従来のアルミ製部品を約30%軽量化できることから環境負荷低減にも貢献する。
そして、こうした特長により、自動車業界で「クラスA」と称される美麗な外観をもつ外板部品や、優れた剛性が求められるホワイトボディなど、主要構造部材の成形が可能であることが評価され、すでに欧米の自動車メーカーでの採用が確定している。今後はリサイクルされた炭素繊維材料を使用し、3分間で量産に向けた成形を実現するために開発を強化していく。
帝人グループは、マルチマテリアルでのティア1サプライヤーとして、使用材料の拡充から部品設計にまで踏み込んでのソリューション提案力の強化や、グローバルでの安定供給体制の確立を進めていく。そして、2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業の売上を20億ドル規模へと拡大していく考えだ。
2020年11月18日
帝人グループのインフォコムは17日、医療領域の専門家検索サービス「エイチワンプラットフォーム」を提供する、米国のH1 Insights(H1社)と業務提携し、同サービスの日本での販売活動とマーケティング活動を開始すると発表した。
製薬企業は、対象領域で知見と影響力をもつ「キーオピニオン・リーダー(KOL)」と呼ばれる医師などの専門家に協力を依頼するが、情報が様々なデータベースやSNS上に散らばっており情報収集に多大な費用と時間を費やしている。この課題を解決するため、H1社はインターネット上のオープンデータから、医師や研究者約900万人分の実績や論文などの情報を独自の技術で収集したデータベース「エイチワンプラットフォーム」を開発。製薬企業に販売し、最適な専門家の選定を通じて研究開発を支援している。
日本でも、製薬企業が新たな疾患領域や希少疾患に関する新薬開発に乗り出す中、従来の人脈や経験だけでは発見できなかったKOL探索の手段が求められている。インフォコムは、国内の製薬企業の研究開発部門、営業部門を中心にソフトウェアやクラウドサービス「DigiPro(デジプロ)」を提供。そのノウハウを生かし、同社の顧客を中心に、H1社が提供する医療専門家検索サービスの製薬企業への紹介、販売活動を行う。また、日本の製薬企業のニーズに合わせた機能の追加や、日本人の専門家の登録拡大も支援する。デジタル化が急速に進む製薬業界では、今後、様々なデータの分析を通して、より効率的な研究開発・マーケティング活動が求められる。
インフォコムは、今回のH1社との業務提携により、製薬企業向けに、「DigiPro」などのクラウドサービスの仕組みとともに、それらをより効果的に活用するためのデータ提供を含め、総合的なサービス展開を進めていく。