帝人 スーパー大麦と水溶性食物繊維使用のカレーを発売

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2019年8月22日

 帝人はこのほど、事業展開している機能性食品素材のマーケティング活動を加速するため、スーパー大麦「バーリーマックス」と水溶性食物繊維「イヌリア」を使用した新製品「食物繊維にこだわったスーパー大麦キーマカレー(イヌリン入り)」を開発し、販売を開始した。

 「バーリーマックス」は、βグルカンやフルクタンなどの水溶性食物繊維や、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を豊富に含む非遺伝子組み換え大麦。帝人は、2015年にオーストラリアのヘルシー・グレイン社と、日本における「バーリーマックス」の独占共同開発契約を締結し、日本での臨床試験や素材特性を生かした製品開発などを行い、販売を拡大している。

 一方、「イヌリア」はオランダの食品素材メーカーであるセンサス社が製造するイヌリン。主にキク科の野菜であるチコリから作られた天然由来の水溶性食物繊維で、帝人は昨年、日本における独占販売契約を締結し、国内で「イヌリア」ブランドの製品開発や顧客開拓などマーケティング活動を展開している。

 今回、販売を開始する「スーパー大麦キーマカレー(イヌリン入り)」は、「バーリーマックス」と「イヌリア」の双方を配合した初めての製品で、1袋(1人前)に1日の摂取目標量である20g以上の食物繊維を含有。また、動物性原料を使用しておらず、肉の代わりに「バーリーマックス」を配合してヘルシーに仕上げた。

 帝人は、新製品の販売開始を契機として、機能性食品素材ビジネスの拡大に向けてマーケティング活動を強化していく。また、1人ひとりが生まれてから最後の日を迎えるまでの人生を支えることを目指し、今後も機能性食品素材の開発・販売に注力することで、世界中の人々のQOL向上に貢献していく考えだ。

帝人 フォードが新型車種の構造材にGF-SMC採用

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2019年8月21日

 帝人は20日、同社グループの米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)のGF-SMC部材が、米フォード社の新車種に採用されたと発表した。GF-SMC部材とは熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料のこと。

 両社はGF‐SMC部材を使用して、世界初の二重壁構造のコンポジット製エンジンシュラウド(エンジンルーム内の部品を保護するための構造材)「デュアル・ウォール・ダッシュボード」を共同開発した。これにより、自動車の快適性の評価項目であるNVH(騒音・振動・ハーシュネス)を大幅に改善できる。

 「デュアル・ウォール・ダッシュボード」は、フォード社が今夏から北米で展開する「フォード・エクスプローラー」の2020年モデルに搭載される。

 「デュアル・ウォール・ダッシュボード」は、エンジン後部をカバーするとともに、エンジンルームの両サイドにあるストラットタワーまでを覆い、エンジンルームとフロントバルクヘッドの間に密閉性の高い空間を設ける。これにより、エンジンルーム内で発生する騒音を消散させ、NVHを大幅に改善する。

 こうした機能を備えつつ、従来のスチール素材では成形が困難な薄肉で複雑な形状を、わずか4点のGF-SMC成形部材で実現し、エンジンルーム内の限られた空間への収納を可能にした。また、12ポンド(約5.5kg)と軽量で、エンジンルーム内の電気部材の熱防護機能も持っている。「デュアル・ウォール・ダッシュボード」はCSP社のコノート工場(米国オハイオ州)で製造する。

 帝人はティア1サプライヤーとして、素材選定から部品設計にまで踏み込んだ提案力の強化や、グローバル安定供給体制の確立を図っている。さらに、2020年以降の環境規制強化に対応した車体の軽量化に向け、使用材料の拡充や他メーカーとの協業なども進め、マルチマテリアルでの部品供給メーカーとしてソリューション提案力を強化している。

 こうした取り組みにより、自動車向け複合材料製品事業の売上を、2030年頃に20億米ドル規模へと拡大する計画だ。

 

帝人 鈴木社長「10年後のイメージ見据え、変革を継続」

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2019年8月7日

 帝人は5日、都内で記者懇親会を開催し、関係者約150名が参加した。

帝人懇親会鈴木社長
鈴木社長

 あいさつに立った鈴木純社長は、「帝人グループは昨年6月に100周年を迎えた。次の100年に向けたメッセージ『FUTURE NAVIGATION』には、人を中心に化学を考える企業として、人があるべき未来への案内役を目指す、という意味を込めている」とし、100周年を機に立ち上げた「THINK HUMAN PROJECT」と、その集大成として開催した「THINK HUMAN EXHIBITION」を紹介。

 そして「今は空想・SFの世界であっても想像を続けることで現実になっていく。創造力こそが

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帝人の4-6月期 ポリカーボネート市況の悪化で減益に

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2019年8月5日

 帝人は2日、2019年4-6月期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比1%減の2146億円、営業利益7%減の170億円、経常利益20%減の169億円、純利益45%減の108億円となった。

 セグメント別にみると、マテリアル領域は、素材市況悪化の中、高機能材料分野を中心に一定の利益を維持し、売上高3%減の1599億円、営業利益29%減の64億円となった。マテリアル事業において、アラミド繊維分野では、主力のパラアラミド繊維が摩擦材、ゴム補強材などの自動車関連用途の販売数量でやや減少したものの、売値・販売構成の改善が収益に貢献した。

 炭素繊維分野では、炭素繊維が航空機用途では順調に推移したものの、コンパウンド用途では前期終盤から続く市況低迷により販売が減少した。樹脂分野では、主力のポリカーボネート樹脂が汎用品で市況価格の大幅下落の影響を受けたが、高付加価値品販売が収益を下支えした。フィルム分野では、自動車や電子部品用PENフィルムなどが堅調に推移したが、工程用離型フィルムの販売は低調だった。

 繊維・製品事業の衣料繊維分野では、国内の市況影響により衣料製品販売で苦戦したものの、産業資材分野では主に短繊維の販売が好調を維持した。複合成形材料事業ほかの複合成形材料分野では、北米のピックアップトラックやSUVなどの需要増や新規モデルの立上げを背景に、米国CSP社の自動車向け量産部品の販売が堅調に推移した。

 ヘルスケア領域は、「フェブリク」を中心に主力製品の好調を受け増益となり、売上高2%増の398億円、営業利益6%増の105億円。その他(IT事業など)は、売上高17%増の149億円、営業利益約2倍の13億円となった。

 なお同日、通期連結業績予想の修正を発表。フィルム事業会社譲渡や為替の見直しなどから、売上高を9100億円から9千億円に減額している。利益項目については修正を行っていない。

帝人 米国・レネゲード社の買収が完了、完全子会社化

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2019年8月5日

 帝人は2日、今年2月に発表した米国・レネゲード社の買収について、株式譲渡に関する諸手続きを完了し、8月1日(米国時間)に完全子会社化したと発表した。

帝人はレネゲード社を完全子会社とすることにより、レネゲード社が他社に先駆けて展開してきた、優れた耐熱性と熱サイクル耐性とを両立する熱硬化プリプレグの生産技術と、帝人が蓄積してきた、炭素繊維や熱硬化性・熱可塑性の中間材料のノウハウやラインナップ、評価設備、販売チャネルなどとのシナジーを追求し、未来の最新鋭航空機向けのエンジン部材などに適応し、幅広い潜在ニーズに応える製品のグローバル展開をより一層強化していく。

 帝人は、航空・宇宙用途向け炭素繊維製品のマーケットリーダーとしての地位を確固たるものとし、2030年近傍までにこの用途で年間9億ドル超の売上を目指す。

 

帝人 豪スタートアップと低速EV開発を推進

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2019年7月22日

 帝人はこのほど、省エネや超高齢化社会に対応するLSEV(低速電気自動車)に特化したオーストラリアのスタートアップ企業・AEVロボティクス社(ビクトリア州)と、LSEVの軽量化に向けた共同開発を実施することで合意したと発表した。

ガラス部分にグレージング技術を適用したAEV社コンセプトカー
ガラス部分にグレージング技術を適用したAEV社コンセプトカー

 両社は、今後約2年間をめどに、要素技術の開発・確立を進めていく。AEV社は、エネルギー効率の高いEVを実現する基盤技術やノウハウと、シンプルかつ軽量なシャーシ、サスペンション、ステアリングなどを開発するエンジニアリング力があり、大手自動車メーカーにはない、自由な発想と工法でLSEVに特化した開発を進めている。

 帝人は、これらを自社の軽量化ソリューションと組み合わせることで、LSEVの開発スピードを加速させ、将来のEVに求められる技術基盤を獲得・整備するため、共同開発の実施を決めた。

 具体的には、ポリカーボネート樹脂・炭素繊維・アラミド繊維といった高機能素材や、グループ会社の米CSP社をはじめとする複合化技術を駆使し、軽量化と強度の最適化に向け、素材から設計に至るまでの技術開発を進めていく。また、軽量化と断熱性の最適化を図る熱マネジメントのノウハウや、EVの仕様に合わせた吸音性の快適性などについても、実車ベースで技術開発を行う。

 加えて、工学院大学のソーラーカープロジェクトへの素材提供や車体設計・製作支援といったサポートを通じて得たノウハウや、AEV社のコンセプトカーと、そこに生かされた技術・ノウハウなどを活用することで、将来の環境対応車に求められるデファクトスタンダードデザインの確立を目指す。

 一方、AEV社は、交通手段としてのみならず、医療・運送・工業など幅広い分野での高効率EVプラットフォームや自動運転技術の開発を進めており、これらも生かして高効率LSEVの開発を推進していく。

 帝人は今回の共同開発により、将来のEVに求められる設計・素材選定を含むデザイン力を獲得し、長期ビジョン「未来の社会を支える会社」の達成に向け、モビリティ分野でのソリューション提案力を強化していく。

帝人 睡眠チェックサービスでリンケージと業務提携

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2019年7月18日

 帝人はこのほど、健康や睡眠に関するサービス拡充のため、オンライン健康支援やコンサルティング事業を行うリンケージ(東京都中央区)と業務提携すると発表した。リンケージが提供する特定保健指導の利用者に対し、帝人が展開する睡眠チェックサービス「スリープチェック」の提供を開始する。

 「スリープチェック」は、帝人グループが展開する「Sleep Styles 睡眠力向上プログラム」をカスタマイズしたサービスで、対象者への10分間程度のアンケートの結果から個人の睡眠タイプを分析し、それぞれのタイプに応じて睡眠力向上のためのアドバイスをフィードバックするもの。

 事業背景には、睡眠トラブルの実態がある。厚生労働省の「国民健康・栄養調査(平成29年)」によると、「ここ1カ月間、睡眠で休養が十分に取れていない者の割合」は20.2%にも及ぶ。平成21年からの推移を見ると、有意に増加している状況にあることから、「健康日本21(第2次)」に掲げている目標値15%を達成するためには、早急な対策が必要となっている。

 こうした中、リンケージは、医療機関と医師・保健師・看護師・管理栄養士などの豊富なネットワークを活用して、健康保険組合などに対し、ICTの活用を軸とした特定保健指導や禁煙、高血圧や高血糖をはじめとした重症化予防などのサービスを提供している。

 一方、帝人グループは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療装置のレンタル事業からウェアラブルデバイスの販売に至るまで、幅広い領域で睡眠関連のソリューションを提供。その中で、これまでに培ってきたノウハウや保有する様々なツールを活用したサービスとして、昨年4月から健康経営を支援する「Sleep Styles 睡眠力向上プログラム」の提供を始めた。

 両社は、今後もさらに提携強化を図ることで、睡眠に関わるリスクの改善をサポートするとともに、健康保険組合の保健事業と企業の健康経営に寄与していく。

 

帝人 工学院大学のソーラーカープロジェクトを支援

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2019年7月10日

 帝人グループは10月13~20日にオーストラリアで開催される、世界最大級のソーラーカー大会「ワールド・ソーラー・チャレンジ」に参加する工学院大学に、車体の主要部材向けとして自社素材を提供する。加えて、それらを使用したCFRP製の車体の設計から製作までの支援も行う。

 同社グループは、2013年大会で工学院大学のソーラーカープロジェクトに参加して以来、今回まで4大会連続で同チームを支援している。前回大会まではサポート企業の1つとして、車体向けの軽量・高強度素材、チームメンバーの快適性向上につながる素材・製品を幅広く提供してきた。

 しかし、今大会はそれに加えて、工学院大学を次世代の革新的モビリティ開発を目指すパートナーと位置づけ、ソーラーパネルなどソーラーカーに搭載される部品関連の技術を得ることも目的に、開発支援を行うことにした。

 今回提供した素材・製品は、炭素繊維「テナックス」製超軽量織物プリプレグ、ポリカーボネート樹脂「パンライト」製樹脂窓、パラ系アラミド繊維「テクノーラ」製プリプレグ、タテ型不織布「V‐Lap」製衝撃吸収シートクッション、超極細ポリエステル繊維「ナノフロント」製グローブ、メタ系アラミド繊維「コーネックス」製ドライビングスーツ、「デルタピーク」製チームウェア。

 このうち、「テナックス」を使用したプリプレグは、帝人がサカイオーベックスと共同開発した成形厚0.06mm、重量60g/㎡という極薄の超軽量織物。これを使用することで、従来にはないCFRPの薄肉化を実現し、超軽量車体の製作を可能にした。

 樹脂窓は帝人が開発したガラスの約200倍という耐衝撃性と、2分の1という軽量性を持つ「パンライト」を使用することで、車体の軽量化と搭乗者の安全性向上に貢献する。

 また、帝人フロンティアが製造・販売する「V‐Lap」製衝撃吸収シートクッションは、反発性や通気性に優れ、車体の軽量化やドライバーの快適性向上に寄与する。

 ソーラーカーのボディの設計、成形加工を支援するのは、帝人子会社のジーエイチクラフト。超軽量の乗物構造技術に基づく独自のデザインや成形加工から、構造物評価に至るまでの全工程を自社内で一貫して手掛けている。

 自動車や航空機などのモビリティ分野の世界的なファーストランナーとして、さまざまなCFRPコンポジット構造体を設計・製作しており、同社は今回も担当者がレース全行程に同行し、チーム一丸で念願の初優勝を目指す。

 帝人グループは今回の革新的ソーラーカーの共同制作を通じて得られた軽量車体の設計・成形加工のノウハウや、ソーラー発電に関する技術を有効活用することにより、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指し、モビリティ分野におけるソリューション開発に注力していく。

 

帝人 チェコの自動車向け複合材料部品メーカーを買収

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2019年7月5日

 帝人は4日、チェコの自動車向け複合材料部品メーカーであるベネット・オートモーティブ社の全株式を取得し、完全子会社とすると発表した。

 帝人は、軽くて強い高機能素材や、デザイン、設計能力を駆使したマルチマテリアルにより、自動車メーカーの部品供給パートナーとなることを目指しており、欧州、北米、アジアの3極で、ティア1サプライヤーとして自動車向け複合材料事業を展開している。

 特に欧州では、昨年にポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカーであるイナパル社を買収したほか、2017年に買収した北米最大の自動車向け複合材料部品メーカーであるCSP社のフランス現地法人であるCSPヨーロッパでSMC(シートモールディングコンパウンド)の工場新設を決めるなど、自動車向け複合成形材料事業の拡大を推進。

 こうした中、帝人は、欧州での提案力強化と販売チャネルのさらなる拡大を図るため、ドイツをはじめとする多くの有力自動車メーカーが生産拠点を構える中東欧の中心部にあたるチェコに本拠地をもち、幅広い採用実績を有するベネット・オートモーティブ社を買収することとした。

 ベネット・オートモーティブ社は、自動車メーカーに部品を提供するティア1メーカー。炭素繊維複合材料(CFRP)やガラス繊維複合材料(GFRP)の成形技術、および自動車部品の塗装や組み立ての設備などを有している。

 成形技術については、オートクレーブ成形やRTM成形に加え、リム成形と呼ばれるポリウレタンを用いた低圧での射出成形技術などに特徴があり、フォルクスワーゲン、メルセデス、BMW、アウディ、シュコダなど、欧州の自動車ブランドへの幅広い採用実績を誇っている。

 帝人は今回の買収を、イナパル社の買収に続く、自動車向け複合成形材料事業における欧州展開強化の布石と位置づけており、欧州の自動車メーカーへの部品供給パートナーとしてさらなる展開を図っていく。

 また、かねて強力に推進しているマルチマテリアル戦略については、現在開発中のテーマにベネット・オートモーティブ社の知見を加え、さらに、帝人とCSP社が有する素材や成形に関する技術や人財との融合を図る。

 これにより、軽量性や強度のみならず、デザイン・生産性・コスト効率といったさらなる顧客ニーズにも対応できるように、ソリューション提供力を拡充していく。

 こうした展開により、2030年近傍には、帝人グループの自動車向け複合材料製品事業として、売上20億ドル規模へと拡大していくことを目指す。

帝人 タイの防災・防護向け国際見本市にアラミド繊維を出展

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2019年6月28日

 帝人グループのタイ現地法人テイジン・コーポレーション(タイランド)は、7月4~6日にバンコク国際貿易展示場で開催される「セーフ・アット・ワーク2019」に出展し、アラミド繊維と織物、製品の消防服などを紹介する。

 今年で33回目の開催となる同展示会は、防災・防護用途向けの素材・製品を一堂に集めたタイ最大の国際見本市で、毎年100社以上の企業が出展している。

 同社の今回の主要プロモート素材は、メタ系アラミド繊維「コーネックス」、メタ系アラミド繊維「コーネックス・ネオ」、パラ系アラミド繊維「トワロン」。

 「コーネックス」は、作業者の安全確保と快適性向上に向け、高い耐熱性や難燃性に加え、軽量性や吸汗速乾機能などを持つ織物を、消防服や作業服などの防護用途に広く展開している。

 「コーネックス・ネオ」は、世界最高レベルの優れた熱防護性とともに高い染色性を持ち、後染め加工ができるため、小ロット需要への対応が可能な防護用作業服向け素材である。

 「トワロン」は強度・弾性・耐衝撃性・寸法安定性などに優れ、防弾チョッキや防護服、補強材などの用途に使われる。

 なお、5日午後2時半~4時に、会場内の「グランドホール203」で開催される、一般繊維製品の火災事故防止に関するセミナーで、テイジン・コーポレーション(タイランド)のソムキッド・ラタナプラパポーン営業部長が、タイでのワークウェアの安全品質向上を目指した取り組みについて講演を行う。

 中期経営計画で「安心・安全・防災ソリューション」を重点領域の一つとしている帝人グループは、自社の高機能素材や長年培ってきた技術・ノウハウを生かし、防災・防護に携わる人たちの作業安全性の向上や、人々の安心な生活に貢献するソリューションを今後も提案していく。