日本化学工業協会はこのほど、日本動物実験代替法学会(JSAAE)内に設立した日化協LRI賞の第8回目の受賞者を、横浜国立大学大学院工学研究院・准教授の飯島一智氏(テーマ「シリカ不織布(SNF)を用いた新たな三次元皮膚モデルの開発」)に決定した。
飯島氏は、三次元細胞足場、具体的には
2023年10月2日
2023年4月13日
2022年10月7日
2022年4月18日
2020年10月22日
日本化学工業協会はこのほど、研究者奨励および育成の一環として、〝化学物質が人の健康や環境に与える影響〟に関する優れた業績をあげた研究者を表彰するため、日本動物実験代替法学会(JSAAE)内に設立した日化協LRI賞の第5回目の受賞者を決定した。
受賞者は富士フイルムのESG推進部環境・品質マネジメント部安全性評価センターの山本裕介氏で、テーマは「皮膚感作性試験代替法ADRAにおける適用範囲の拡大:重量濃度で調製した被験物質溶液を用いた試験条件の開発と疑似混合液を用いた皮膚感作性評価能力の検証」。
同氏は、皮膚感作性試験代替法(ADRA)に関する研究を精力的に実施し、その成果により昨年6月にOECDの試験法ガイドラインに同法が採択。また、企業に属しながら5報の論文の筆頭著者であるとともに直近2年間に10報もの論文発表に関与するなど、優れた学術的業績を残した。
同協会は「動物実験代替法の開発・実用化への貢献は大きく、今後もますますの活躍が期待される」とコメントしている。なお、今年度は授賞式を行わず、11月12~13日にウェブで開催されるJSAAE第33回大会にて受賞者の紹介が行われる予定。
2019年10月1日
日化協はこのほど、研究者奨励(育成)の一環として、〝化学物質が人の健康や環境に与える影響〟に関する優れた業績を上げた研究者を表彰するため、日本動物実験代替法学会(JSAAE)内に設立した日化協LRI賞の第4回目の受賞者を、東京理科大学工学部情報工学科の寒水孝司(そうず・たかし)氏に決定したと発表した。
受賞テーマは「小標本データにおけるEffective Time50(ET50)の区間推定法」。実験条件である比較的少数の測定時点と組織数から得られるデータ数であっても、皮膚刺激性試験代替法の指標(50%細胞生存率)を安定的に偏りなく区間推定(95%信頼区間の構築)できるようにした。これにより、ヒト表皮モデルの効率的な使用が可能になり、試験法の有用性が大きく向上したことが評価された。
また、バリデーション、第三者評価、統計的研究を通じて動物実験代替試験法の開発と実用化に大きく寄与してきており、今後もさらなる貢献が期待される。授賞式は11月21日に産業技術総合研究所(茨城県つくば市)で開催する日本動物実験代替法学会第32回大会で執り行われる予定。
なお、LRIとは長期自主研究活動のこと。「日化協LRI賞」はLRIの認知拡大と理解促進を図るとともに、同分野の優れた若手の研究者、世界をリードするような新しい研究分野を発掘することを目指して2015年に設立された。
2018年10月22日
日本化学工業協会(日化協)はこのほど、「第3回日化協LRI賞」の受賞者を、崇城大学の古水雄志准教授(生物生命学部応用生命科学科)に決定したと発表した。
同表彰制度は、日化協が展開している研究者奨励(育成)の一環として、〝化学物質が人の健康や環境に与える影響〟に関する優れた業績をあげた研究者を表彰するため、日本動物実験代替法学会(JSAAE)内に2015年に設立したもの。
LRIの認知拡大と理解促進を図るとともに、同分野の優れた若手の研究者、世界をリードするような新しい研究分野を発掘することを目指している。
今回の受賞者となった古水准教授の研究テーマは「シリカファイバー三次元培養担体を用いたヒト凍結肝細胞の生存および機能発現の維持」。同研究は、ヒト肝細胞の三次元培養を中心とした代替法の研究に大きく寄与しており、今後もさらなる代替試験法開発への貢献が期待されることが高く評価された。授賞式は、11月24日に崇城大学(熊本市)で開催する日本動物実験代替法学会第31回大会で行われる。
LRIは、国際化学工業協会協議会(ICCA)に加盟している欧州化学工業連盟、米国化学工業協会、日化協の3団体によって1999年から運営されているグローバルプログラム。化学物質の安全性を向上させ、不確実性を低減させることを目的に、〝化学物質が人の健康や環境に与える影響〟に関する研究を長期的に支援している自主活動のこと。日化協では2000年から、LRIを通じた研究支援を行っている。