昭和電工 電子材料用高純度ガス、中国西安に拠点を設立

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2020年12月10日

 昭和電工は9日、中国で展開する電子材料用高純度ガス事業の強化のため、陝西省西安市に「上海昭和化学品」の分公司を設立し今月から営業を開始したと発表した。中国での電子材料用高純度ガスの営業・物流拠点としては上海、武漢に続き3拠点目の開設となる。

 現在、5Gやクラウドサービスの普及、動画コンテンツの増加などによるデータ量の増大により半導体需要は増加を継続。なかでも中国半導体市場は、政府による産業育成策などで急速に拡大し、同社の中国での高純度ガス事業も急成長を続けている。

 同社ではこれまでも、中国の高純度ガス市場に向け、武漢分公司(営業・物流拠点)の開設、上海工場の用地拡張による製造設備と危険物倉庫の増設、成都に合弁会社の設立、といった同事業の拡大策を積極的に進めてきた。今回、西安市にも新たに営業・物流拠点として分公司を設置することで、より一層の顧客サービス向上と安定供給体制の強化を図る。

 同社グループは、個性派企業(収益性と安定性を高レベルで維持できる個性派事業の連合体)の実現をVision(目指す姿)と定め、電子材料用高純度ガス事業を同社の個性派事業の1つに位置づけている。同社は今後も〝顧客密着〟〝地産地消〟を基本にカスタマーエクスペリエンスを最大化し、旺盛な需要が継続する電子材料用高純度ガス市場に積極的に対応して事業拡大を図っていく考えだ。

昭和電工 人事(2021年1月4日)

2020年12月9日

[昭和電工・人事](2021年1月4日)▽理事役電子機能材プロジェクトマネージャー兼出向昭和電工光半導体社長臼田雅彦▽塩尻事業所総務部長、理事役同事業所長小野寺俊也▽購買・SCM部長吾妻重雄▽大分コンビナート環境安全・品質保証統括部長武宮親太郎▽機能性化学品事業部機能性高分子部萩原伸人▽龍野事業所開発部長土井満▽出向日本ポリエチレン渡辺賢治▽セラミックス事業部第一営業部長高橋直也▽デバイスソリューション事業部千葉事業所長永冨太郎▽昭和電工ガスプロダクツ取締役(1月4日就任予定)松橋敬▽出向昭和電工光半導体田中勇吾▽同油井正明【ユニオン昭和】▽退任(社長)新井龍晴▽社長(同予定)西村浩一。

 

昭和電工 役員人事(2021年1月3日)

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2020年12月8日

[昭和電工・役員人事](2021年1月3日)▽退任(執行役員社長付特命担当〈化学品関連安全・環境推進担当〉産業ガス事業部、基礎化学品事業部、情報電子化学品事業部、機能性化学品事業部、川崎事業所、東長原事業所、伊勢崎事業所、龍野事業所管掌)、ユニオン昭和社長(1月4日就任予定)西村浩一▽同(同役員基礎化学品事業部長)、丸全昭和運輸業務顧問(同予定)神保彰宏▽同(理事財務・経理部IR室長)、財務・経理部嘱託(同予定)加藤信裕▽同(同レスポンシブルケア部長)、鶴崎共同動力社長(同予定)稗田隆紀▽同(同戦略企画部)、昭和電工建材社長(同予定)戸早孝幸(1月4日)▽専務執行役員デバイスソリューション事業部長電子機能材プロジェクト、秩父事業所管掌石川二朗▽最高リスク管理責任者(CRO)内部監査部、法務部、CSR・総務部、人事部、購買・SCM部管掌兼安全保障輸出管理委員会委員長、常務執行役員上口啓一▽執行役員川崎事業所、東長原事業所、伊勢崎事業所、龍野事業所、生産技術部、エネルギー・電力部、SPS改革推進部、レスポンシブルケア部管掌兼保安対策委員会委員長海宝益典▽同役員最高技術責任者(CTO)先端電池材料事業部、融合製品開発研究所、研究開発部、知的財産部管掌酒井浩志▽同役員産業ガス事業部長兼昭和電工ガスプロダクツ社長基礎化学品事業部、情報電子化学品事業部、機能性化学品事業部管掌平倉一夫▽先端電池材料事業部長兼出向昭和電工パッケージング社長、執行役員辻勝行▽理事レスポンシブルケア部長兼環境安全室長木村真▽同内部監査部長速水宏悦▽同アルミ機能部材事業部長松岡清文▽同基礎化学品事業部長原聡(3月下旬開催定時株主総会選任予定)▽取締役丸山寿。

昭和電工など 川崎市で「プラスチック資源循環」実証事業を開始

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2020年12月3日

マックの廃プラをCR・発電し、EVバイクで活用

 昭和電工と日本マクドナルド、川崎市の3者は、今月1日から、川崎市内のマクドナルド店舗から排出される使用済みプラスチックを昭和電工がクリーン水素へ再生し、マクドナルドのデリバリー用EVバイクに利用する「プラスチック資源循環」実証事業を開始した。実証期間は約1カ月間。

実証実験で水素化を担うKPRをバックに、(写真右から)昭和電工の栗山室長、川崎市の間島担当課長、日本マクドナルドの岩井マネジャー。中央はマックのEVバイク

 先月30日、昭和電工川崎事業所で開催された記者説明会で、同市臨海部国際戦略本部の間島哲也担当課長は

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昭和電工など プラごみをEVバイク燃料にする実証事業開始

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2020年12月1日

 昭和電工、日本マクドナルド、川崎市は30日、川崎市内のマクドナルド8店舗にて排出された使用済みプラスチックを、川崎臨海部に立地する昭和電工のリサイクル施設で低炭素水素へ再生し、マクドナルド川崎南加瀬店のマックデリバリー用のEVバイクのエネルギーとするリサイクル実証事業を開始すると発表した。実証期間は12月1日から約1カ月間。

 3者は、環境と経済を両立させた持続可能な循環型・脱炭素社会の実現に取り組む。

昭和電工:KPRプラント外観
KPRプラント外観

 

 

昭和電工 電子材料用高純度ガス事業、四川省に合弁会社設立

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2020年11月9日

 昭和電工は6日、電子材料用高純度ガス事業強化のため、中国の成都科美特特種気体と合弁で「成都科美特昭和電子材料」を四川省成都市に設立すると発表した。出資比率は昭和電工40%、成都科美特特殊気体60%で、来年1月に営業を開始する。

 新会社では主に半導体の製造工程で使われる高純度FC-14(テトラフルオロメタン:CF4)の最終製造工程を担う。電子材料用ガスの主力製品の1つであるCF4は、量産使用からすでに40年以上が経過する、電子材料用ガスの中では最も基本・基礎的なエッチング用ガス。取り扱いの容易さに加え、ますます進む微細化加工にも適している。

 また半導体向けだけでなく有機EL製造工程などでの使用も拡大していることから、今後も堅調に需要が増加していくと見込まれている。今回の事業強化策により、昭和電工のCF4事業は、稼働中の川崎事業所と合せて2拠点体制となる。

 同社グループは、東アジア地区でのCF4の安定供給強化を実現し、今後も戦略事業である半導体プロセス材料事業の一層の拡充を図っていく考えだ。

半導体用高純度ガス合弁会社CKS(中国四川省)
半導体用高純度ガス合弁会社CKS(中国四川省)

 

昭和電工の1-9月期 出荷減が響き利益項目は赤字に

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2020年11月6日

 昭和電工は5日、2020年12月期第3四半期(1-9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比9%減の6360億円、営業損失154億円(1247億円減)、経常損失368億円(1444億円減)、純損失577億円(1386億円減)となった。

 セグメント別で見ると、

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昭和電工 光半導体事業とレアアース事業、子会社に承継

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2020年10月29日

 昭和電工はこのほど、2021年1月1日を効力発生日として、光半導体事業ならびにレアアース合金事業を、会社分割(吸収分割)により100%子会社の昭和電工光半導体に承継させることを決議したと発表した。分割する部門の事業内容は、可視・赤外系LED、受光用エピウエハー、レアアース合金の製造・販売で、昨年度の売上高は48億円となっている。

 昭和電工は中期経営計画〝The TOP 2021〟の中で、収益性と安定性を高レベルで維持する個性派事業の連合体である「個性派企業」の実現を目標に掲げている。同社の中計では光半導体事業を「伸ばす」に位置づけており、成長が見込まれる市場で、顧客ニーズに応える製品や技術を提供して事業を拡大し、個性派事業に成長することを目指している。

 この事業目標の達成に向け、同事業を事業会社化して意思決定と最新の市場情報に対する社内の情報共有を加速し、成長する赤外領域の受発光デバイスをターゲットに、業界トップの品質とカスタマイズ力により顧客の要望に応えていく。

 なお、事業会社化にあたっては、新たに昭和電工光半導体を設立し、吸収分割により対象事業を同社へ移管する。

昭和電工 セパレーター向け耐熱層用バインダーを本格展開

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2020年10月19日

 昭和電工は16日、リチウムイオン電池(LIB)のセパレーターのセラミック耐熱層用バインダー用に最適化したポリ-N-ビニルアセトアミド「PNVA GE191シリーズ」の展開を本格化したと発表した。

 同社が世界で唯一工業化に成功したN-ビニルアセトアミドを重合した水溶性高分子である「PNVA」は、水素結合を多く含む設計で、200℃の高温処理でも劣化しない耐熱性や、金属酸化物粒子をより均一に分散・安定させる特長をもつ。「GE191シリーズ」は、セラミック耐熱層の要求特性に応えたグレードとして、耐熱層の高耐熱化と薄膜化に貢献。塗工層の高耐熱化によりLIBの安全性・耐久性を向上させることができるバインダーとして評価され、車載用LIBにも採用されている。

 一般的なセパレーターは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの薄膜で構成されており、LIBが異常発熱して温度が高温になると、セパレーターの結晶が融解して膜が収縮し、電極同士が接触、短絡して発火など重大な事故が発生する恐れがある。同シリーズを添加したセラミック耐熱層をセパレーターに塗工すると、「PNVA」自体の高耐熱性に加えて、アルミナやベーマイトなど耐熱層の無機粒子と水素結合により強固に結着。異常発熱時でもセパレーターの形状が保持され、電極同士が接触、短絡する危険性を回避することが可能だ。

 また、同シリーズは水との親和性が高く、増粘性(レオロジー特性)も高いため、セラミック粒子が均一に分散して低剪断時でも高粘性を確保し、剪断速度に応じて粘度が下がる性質(チキソ性)に優れている。そのため、同シリーズをバインダーに使用することでセラミック耐熱層の保管性(沈降防止)が向上し、セパレーターや電極への均一な塗工や工程改善に効果があり、ロス削減によるコストダウンに貢献できる。

 世界のLIB市場は5GやCASEの進展により今後も高い成長が予想されている。昭和電工は、LIBの高性能化に貢献する製品として、「PNVA」以外にも、水系バインダー樹脂「ポリゾール」、パウチ型LIB用包材の「SPLAF」、正負極材添加剤「VGCF」など多数ラインアップしており、顧客の要望に応える最適なソリューションを提供してさらなる事業拡大を目指していく考えだ。

:「PNVA GE191 シリーズ」耐熱試験
「PNVA GE191 シリーズ」耐熱試験

 

昭和電工 欧州の連結子会社間で吸収合併、事業展開を拡大

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2020年9月25日

 昭和電工は24日、2021年1月1日付で、連結子会社であるShowa Denko Europe(SDE)を、同じく連結子会社であるShowa Denko Carbon Holding(SDCH)に吸収合併させること、およびSDCHの商号をShowa Denko Europe(新SDE)に、変更することを取締役会で決議したと発表した。

 SDEは昭和電工の欧州の各現地法人に対し、欧州への各種化学品の輸出入管理や化学物質管理、マーケティングなどの事業支援を行っている。一方のSDCHは、黒鉛電極事業の欧州での事業統括会社として、欧州各国にある黒鉛電極事業会社を傘下とした運営体制を構築している。

 昭和電工は、SDCHがもつ業務統括機能にSDEのもつ事業支援機能を融合させることで、欧州での事業展開をさらに拡大することを目的として両社を合併することを決定した。なお、SDCHがSDEを吸収合併し、存続会社はSDCHとなるが、欧州の同社事業統括機能を明確に示すことを考慮し、吸収合併すると同時に会社名を新SDEに変更している。