サンエー化研は4日、2020年3月期の決算概要と今後の取り組みなどについて都内で説明会を開催した。昨年度の連結業績は減収減益。
主要製品を見ると、電子レンジ対応食品包材「レンジDo!」は前年並み、医薬・医療用包材の高防湿PTP包装用フィルム「テクニフィルム」や剥離紙分野のFPC(フレキシブルプリント基板)用工程紙などは売上を伸ばした。
その一方で、エアー緩衝材「エアロテクト」、表面保護フィルム「サニテクト」「PAC」「SAT」などは振るわず、全体的に原材料費上昇分の価格転嫁の遅れや対面業界の不振、主力ユーザーからの受注減少が響く形となった。
2021年3月期の業績は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、取り巻く事業環境の不透明感から予想を見送った。先行きの見通しづらさはあるものの、同社は独自の加工技術を最大限に生かし、新製品開発や品質向上を行い、収益改善を目指していく方針だ。
その一例として、山本明広社長は