サーキュラーエコノミー推進本部長 馬渡 謙一郎氏
GHG削減目標は実効性重視、社内横断的取り組みを推進
三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は、人、社会そして地球の心地よさが続く「KAITEKI」の実現を目指している。2050年のあるべき姿を掲げ、そこからバックキャストし策定した「KAITEKI VISION 30(KV30)」を昨年2月に発表。さらにKV30に基づいた新中計「APTSIS25」を今年度スタートさせ、目指す姿の1つとして最適化された循環型社会の構築を掲げている。
先日、2050年のカーボンニュートラル(CN)実現に向けた、MCHCグループの方針、および2030年度のGHG排出削減目標を表明。それに合わせるかたちで、中核事業会社である三菱ケミカル(MCC)は、それらを実現するための方策を打ち出している。MCCで、社内横断的にサーキュラーエコノミー(CE)の構築に取り組む、CE推進本部の馬渡謙一郎本部長に話を聞いた。
━CNを宣言した経緯をお聞かせください。
昨年10月に日本としてCNの目標設定がされ、今年4月には2030年度のGHG排出削減目標が引き上げられた。こうした中、MCHCグループとして、どういった目標設定をすべきかについて経営陣が議論を重ねてきた結果、