旭化成ファーマ 難病SLE患者サポートアプリを共同開発

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2022年11月24日

 旭化成ファーマは22日、医療ヘルスケアDX事業を手掛けるメディエイドと、全身性エリテマトーデス(SLE)患者向けスマホ用アプリ「ハピるん」をリリースしたと発表した。メディエイドはアプリの開発・運営を担い、旭化成ファーマは医療関係者や患者への疾患啓発やアプリの普及・開発サポ―トを行う。

SLE患者サポートアプリ「ハピるん」

同アプリは、服用中の薬や通院スケジュールの管理に加えて、症状や体温、体重などを毎日記録することが可能。また、疾患情報サイト「SLE.jp」やYouTubeの疾患解説動画、インスタグラムのアカウント「SLE.jp」にシームレスにアクセスできることからユーザビリティも高く、患者の疾患・治療への理解ならびに啓発をサポートする。

 中でもインスタグラムの「SLE.jp」では、SLE患者が病気と前向きに向き合うストーリーを公開。SLE患者が勇気を得られ、モチベーション向上につながるコンテンツを届けている。両社は今後も、同アプリを通してSLE患者の笑顔と健康、そしてQOL向上に貢献していく。

「ハピるん」アプリ画面

 なお、SLEとは、DNA―抗DNA抗体などの免疫複合体の組織沈着により起こる全身性炎症性病変を特徴とする自己免疫疾患。発熱、全身倦怠感の他、赤い斑点(紅斑)などの皮膚症状、関節炎といった多彩な症状を全身の様々な場所に引き起こす。若年女性に好発し、発症年齢は20~40歳代であることが多く、寛解と増悪を繰り返して慢性の経過を取ることが多いとされる。日本でのSLE患者数は年々増加し、現在6万人を超えると見られている。