レゾナックの上期 半導体やHDが低調で営業赤字に

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2023年8月9日

 レゾナック・ホールディングスは8日、2023年12月期上期(1―6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比6%減の6161億円、営業損失132億円(同511億円減)、経常損失114億円(同591億円減)、純損失198億円(同524億円減)となった。

染宮CFO

 セグメント別に見ると、半導体・電子材料セグメントは減収・営業赤字。前年後半からの需要低迷が継続し大幅な減収となった。HDメディアの棚卸資産において、低価法による簿価切り下げや廃棄損を計上し営業赤字となっている。サブセグメントの見通しについて、染宮秀樹CFOは「半導体前工程材料は第2四半期(4―6月期)が底で、下期以降もこの水準が続く。半導体後工程は第1四半期を底に回復傾向にある」と指摘。デバイスでは「SiCエピは景気の波を受けずに好調だが、HDは想定よりも需要が下振れる」と示唆した。

 モビリティセグメントは減収・営業赤字。自動車部品は、新規車種向け製品の立上があったが、LIB材料は民生需要減速の影響を受けた。イノベーション材料セグメントは減収減益。原材料高騰に伴い製品販売価格は上昇したものの、数量減が響いた。

 ケミカルセグメントは増収減益。石油化学は前年定修があった反動で大幅な増収となったが、受払差のマイナス影響で減益。化学品は、原燃料価格上昇に対応した価格転嫁が進み増収増益だった。黒鉛電極は値上げで増収となったが、受払差のマイナス影響で減益となった。

 なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上高1兆2700億円(前回予想比700億円減)、営業損失200億円(変更なし)、経常損失260億円(同50億円増)、純損失370億円(同90億円増)を見込む。染宮CFOは「売上は原油・ナフサ価格下落で減収となる。営業利益は、半導体後工程やモビリティは上振れるが、ケミカルでは石化と黒鉛電極が苦戦する見込みで相殺される」と語った。

 続いて、構造改革の進捗を説明した。モビリティ事業では、「構造改革推進室」を設置。事業仕分けを実行し、各事業のポートフォリオ上の位置づけを明確化した。また固定費削減と試算スリム化のため、樹脂成形品関西拠点の統廃合を進め、海外拠点も検討していく。不採算の「製品×顧客組み合わせ」では、赤字品目のうち重点47品目を選定。2024年からの収益改善を目指し、該当製品の値上げ・撤退交渉を今年中にやり切る。

 HDは、年内に生産規模を2割縮小し、需要下振れを見据えて追加策を検討。上期に約40億円の在庫処分を行った。全社の赤字製品撲滅では、不採算のリストアップ品目のうち52%の収益改善施策が完了していることを示した。

 最後に染宮CFOは「今年度の業績は第1四半期を底に回復傾向にあるが、需要が力強さを欠いている。やるべきアクションを最優先で進めていく」と強調した。