ポートフォリオを拡充、新体制でグローバル化に対対応
━社長に就任され、経営体制も変わりました。
当社売上の海外比率が約60%、また従業員の40%ほどが海外におり、市場も含めたグローバル化に対応するためCEO・COO制度を導入しました。CEOは経営方針や経営計画などJSRグループ全体に関する事項を担当するとともに、北米統括会社の社長としてライフサイエンス(LS)事業を統括します。この6月に社長兼COOに就任し、LS事業を除く全ての事業や研究開発、人事からガバナンスまで統括しています。
社長就任の抱負として、事業環境が変化していますので、各事業の5G向け材料などでポートフォリオの拡充・拡大を図り売上を伸ばしていきたい。LS事業では健康長寿分野への貢献を図り、またCTO(最高技術責任者)も兼務していますので需要に対応した新しい素材の開発にも注力していきます。
━環境問題への関心が高まっていますが、対応策について。
われわれの大きな用途の1つであるタイヤについてはカーボンも入っていますし、われわれだけでは対応できないので、業界と歩調を合わせて最大の努力をしていきます。海洋プラごみ問題で出てくるものとして、ゴムの微粉がありますが、当社が開発している高耐久性・耐摩耗性のS-SBRは、微粉の