統合のシナジー効果を最大化、「飛躍」のステージへ導く
━抱負をお聞かせください。
私は当社の親会社であるJSRに入社以来、前身であるテクノポリマーのキャリアが1番長い。四日市事業所ではABS樹脂の研究開発や製造技術に携わり、さらに2010年までの3年間は本社で企画管理部長を務めるなど、計19年にわたりABS事業に関わってきた。
また、2018年のテクノUMG設立の際には、統合準備室のメンバーでもあった。こうした経歴からABS事業に大変愛着を持っている。10年ぶりに社長として古巣に戻れたことを喜ばしく思っており、やりがいを感じているところだ。
━御社の強みをどう捉えていますか。
当社は旧テクノポリマーと旧UMG ABSが合併したが、最大の特徴として、両社が得意としていた市場や技術の重なりがほとんどなかったことが挙げられる。もちろん、同じABS事業であることから一部重なる部分はあったが、ほぼ1足す1が2というように市場や顧客を拡大することができた。また、技術面でも、多様な技術が集約されており、