[昭和電工・人事](10月1日)▽退任(執行役員昭和電工カーボン・ホールディング社長)Klaus Unterharnscheidt▽昭和電工カーボン・ホールディング社長飛戸正己。
昭和電工 人事(10月1日)
2018年9月28日
2018年9月28日
2018年9月28日
2018年9月28日
2018年9月27日
ポリブタジエンゴム(BR)をグローバルで展開する宇部興産は、生産設備の増強を積極的に行っている。2020年から25年にかけて段階的に13万tを増強し、25年時点で世界5拠点での生産体制となる。
同社のBRの特徴は、ゴム・樹脂複合体の特殊グレード「VCR(ビニルシスラバー)」やリニアタイプなど、付加価値の高い製品であること。ポリスチレン改質用途や履物、ゴルフボールなどでも使われているが、7割以上は自動車タイヤ用で、国内大手4社やミシュランをはじめ、世界の有力タイヤメーカーに採用されている。
VCRは高シスBRと高結晶性シンジオタクチックポリブタジエン樹脂を、高度な重合技術で複合化した。タイヤのサイドウォールで使われ、軽量化・薄肉化・高硬度・高弾性率化に寄与する。リニアタイプのBRは、耐摩耗性・反発弾性・低発熱性に優れ、サイドウォールとトレッドで使用する。
低燃費タイヤではS‐SBRが注目されがちだが、耐摩耗性やサイドウォールの剛性などを担保しているのはBRである。同社化学カンパニーの森滋合成ゴム事業部長によると、BRの生産能力は
2018年9月27日
2018年9月27日
大陽日酸はこのほど、ベトナム南部バリア・ブンタウ省ロンソン島で、ロンソン・ペトロケミカルズ(LSP)向けに、新たに空気分離装置を建設し、窒素ガスを供給する契約を締結したと発表した。2021年に稼働を開始する予定。
LSPはタイのサイアム・セメント・グループ(SCG)のグループ会社。SCGの主導により、ロンソン石油化学コンプレックスプロジェクトが進められており、LSPは石油化学工場の建設を決定した。
大陽日酸はLSPに窒素ガスをパイピング供給する契約を締結し、ベトナム子会社のベトナム・ジャパン・ガス(VJG)を通して、空気分離装置と付帯ガス供給設備を建設し、併産される液化ガスを近隣工業団地の顧客に販売していく計画だ。
ベトナムでは高い経済成長率を背景に、外資を積極的に誘致しており、産業ガス需要も拡大している。
大陽日酸グループはベトナムで、VJGを通じて産業ガス事業を展開。ハノイ周辺の北部地域と、ホーチミンを中心とする南部地域で、本社工場を含め、5つのガス生産工場と3つの営業所で産業ガス事業を行っている。
来年中頃にはバリア・ブンタウ省のフーミー第3工業団地で、VJG新工場の完成も予定されており、ベトナム全土でさらなるプレゼンスの向上を図っている。
2018年9月27日
田辺三菱製薬は26日、インドネシアとタイを拠点とする連結子会社名を、10月1日からそれぞれPT Mitsubishi Tanabe Pharma Indonesia=ミツビシ・タナベ・ファーマ・インドネシア=と、Mitsubishi Tanabe Pharma(Thailand)=ミツビシ・タナベ・ファーマ・タイランド=に変更すると発表した。
田辺三菱製薬は2007年10月の合併以来、海外子会社で「Mitsubishi Tanabe Pharma」を使用し、コーポレートアイデンティティの確立に努めており、今回の社名変更もこの方針に従ったもの。社名変更によって、アセアン各国で同社製品の認知度・信頼性のさらなる向上を目指した活動に、より一層取り組んでいく。
2018年9月27日
大陽日酸はこのほど、100%子会社で特殊ガスの製造を行うジャパン・ファイン・プロダクツ(JFP)が、乗用車の排出ガスや燃費試験法に導入される国際基準に適合した高純度ガス・標準ガスを開発し、大陽日酸で販売を開始したと発表した。
「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法」(WLTP)で規定される排出ガス測定に使用する高純度ガス・標準ガスのうち、高純度窒素・高純度空気・高純度水素(ヘリウムベース)については、厳しい不純物保証が求められている。JFPはWLTP規格に適合した製品「GW」を開発した。
今回販売を開始する新製品は①純窒素(GW)②純空気(GW)③He+H2 40%(GW)④純窒素(GW)または純空気(GW)をベースガスに使用した標準ガス(スパンガス)の4製品。なおGWは、WLTPのみならず重量車排出ガス試験の国際基準であるWHDCにも適合している。
安全で環境性能の高い自動車を普及させるために、自動車の安全・環境基準を国際的に調和することや、各国での認証の相互承認を推進することを目的とする国連自動車基準調和世界フォーラム(WP28)では、2014年3月に開催された第162回会合で、WLTPを世界統一技術規則とすることを決定した。
これを受け、日本国内では「乗用車の排出ガスおよび燃費試験法」にWLTPが導入される。今年10月以降に販売される新車から、WLTPに規定される測定方法の採用が開始され、2020年に全面的に移行することが決まっている。
2018年9月27日
旭化成ホームプロダクツは、「Amazon Echo(アマゾンエコー)」をはじめとした、スマートスピーカー用AIアシスタント「Amazon Alexa(アレクサ)」に対応する冷凍保存用スキル(=プログラム)の提供を、9月25日から開始した。
今回発表したスキル「サランラップ・ジップロックの冷凍保存テクニック」は、このスキルを追加したスマートスピーカーに「アレクサ、キャベツの冷凍保存は?」などといった内容を話しかけることで、「サランラップ」や「ジップロック」を使ったおすすめの冷凍保存方法を応えてくれるもの。全82種類の食材の冷凍保存方法を解説できる。
昨今問題になっている食材ロスに対して身近なところから対策を取るために、同社が蓄積してきた食品保存のノウハウを多くのユーザーに伝えたいとの思いがスキル開発につながった。
先のキャベツの例では、「キャベツは使いやすい大きさに切ってから、ジップロック・フリーザーバッグに入れて生のまま保存する方法と、熱湯で10秒ほどゆでてからサランラップで包み、ジップロック・フリーザーバッグに入れて保存する方法があります。ただし、ゆでてから冷凍すると、水っぽくなるため炒め物には向きません」との回答が返ってくる。
同スキルは野菜、肉、魚介類をはじめ様々な食材を「冷凍保存をしたい!」、興味はあるけど「やりかたがわからなくて、食材をついつい無駄にしてしまう」といったユーザーの利用を想定。同社は、冷凍保存を上手く活用することで、より便利で快適な食生活を過ごしてほしいとの期待を寄せている。
2018年9月27日
京都大学はこのほど、三菱ケミカルとの共同研究により、年間に十数回収穫できる水耕栽培系で、代謝工学とマルチオミックス解析を活用して新しい機能性野菜の開発に成功した。
マルチオミックスとは、細胞内の遺伝子やタンパク質、代謝物などから得られる情報を、網羅的・包括的に分析していくバイオテクノロジーの手法。研究を行ったのは、同大学大学院農学研究科応用生命科学専攻の植田充美教授らのグループ。最先端技術を利用することで、遺伝子組み換え技術を用いず市場流通が可能な、液肥で調製できる栄養価の高い機能性野菜の開発に成功した。
胎児の脳の発達を促進する「葉酸」リッチな機能性ホウレンソウと、これまでにない強い抗酸化機能が推定されている「ベタシアニン」リッチな赤茎ホウレンソウを開発した。機能性野菜を含む機能性食品は、科学的根拠をもとに、健康の維持や増進などに役立つ成分を効率よく摂取できるように開発された食品のこと。
これまでにも、作物への栄養成分強化を目的とした研究が数多く報告されているが、これらの手法は主に遺伝子組み換え技術を用いており、厳しい規制のある日本では、一般流通までには至っていない現状がある。
また、ヒトは葉酸を合成できないため、食物からの摂取が必要だが、食物に含まれる葉酸量は非常に少ない。一方、植物が合成する色素成分は、抗酸化力を高め、ガン細胞の増殖抑制などにも有用な機能を示す2次代謝産物として注目を浴びている。
こうした背景から、同研究ではすでに確立されている三菱グループの水耕栽培系を用い、液肥の成分調整によって、ホウレンソウの葉酸量を高め、赤色色素成分の強化を図った。
今回の研究では、野菜工場の大量安価な栽培システムの活用により、液肥にフェニルアラニンを添加するだけで、最大で約2倍のホウレンソウの葉酸リッチ化を達成。また、スクロースを添加するだけで、最大で約5倍のベタニンリッチ化を達成した。
これらは、同研究グループが培った、代謝工学の蓄積データの活用と、マルチオミックス解析手法の融合による成果であり、同手法は今後の食用野菜の育種に大いに活用できるとともに、一般市場への新しい高付加価値食品の展開に貢献することが期待されている。