アジア石化市況 エチレン2ヵ月間下落基調を継続

2022年7月12日

ベンゼンが世界的に高騰、SMのスプレッド圧縮

 アジア地域の5月第4週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の1055ドル/tでの取引となった。4月以降、下落基調が続いており、2ヵ月間で300ドル以上も急落する結果となっている。上海ロックダウンが長期化した影響で中国市場の需給が悪化しており、底打ちが見えない状況だ。

  スプレッドについては、ナフサ価格が

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大陽日酸 各種産業ガスを値上げ、各種コストが高騰

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2022年7月12日

 大陽日酸は11日、各種産業ガスについて8月出荷分から値上げすると発表した。対象商品は液化ガスローリー製品(酸素、窒素、アルゴン)、各種シリンダー製品(酸素、窒素、アルゴン、混合ガス、水素ガス、ヘリウムガス関連製品)で、改定幅は「平均15%程度」。なお、ヘリウムガス関連製品の改定幅は、純度・容器仕様などの製品規格ごとに案内するとしている。

 同社は今年2月出荷分から、エネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰を受け、各種産業ガスの価格改定を進めてきた。しかし、その後も電力料金や各種原材料費は上昇し続けており、足元のエネルギー市況、為替動向、脱炭素という不可逆的な潮流を鑑みても、これらコストの高騰は今後も継続するものと推測される。また、ヘリウムガスに関しては、世界的な需給ひっ迫や輸送長期化、海上輸送費の高騰などによって著しくコストが上昇している。

 同社は、これらの急激かつ大幅なコストアップは企業努力で吸収できる範囲をはるかに超えていることから、今回、改めて価格改定を決定した。

東ソー ポリウレタン原料MDI再値上げ、高コスト是正

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2022年7月12日

 東ソーは11日、ポリウレタン原料のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類全製品を8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg以上」。

 同製品は4月に続く、今年2度目の値上げとなる。MDI製品の主要原料価格の高騰は依然として継続しており、ユーティリティコストや物流コストの上昇も続いている。こうした環境下、同社では製品の安定生産・安定販売を維持するためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

旭化成 硝酸を値上げ、アンモニア高騰などコストが上昇

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2022年7月12日

 旭化成は11日、硝酸について7月21日出荷分から「7円/kg以上」値上げすると発表した。

 硝酸の主原料であるアンモニア価格の高騰と急激な円安の進行、加えて電力をはじめとするエネルギーコストの急騰により、製造コストや外部からの調達コストが上昇している。

 こうした環境下、同社は、徹底した合理化、効率化に懸命に取り組んできたものの、自助努力の範囲を大きく超える状況にあることから、国内での安定供給ならびに事業継続を行うためには、価格改定が不可避であると判断した。

日本プラスチック板協会 5月の出荷、硬質PVC平板以外は低調

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2022年7月11日

 日本プラスチック板協会はこのほど、ポリカーボネート(PC)と硬質塩化ビニル(PVC)の平板・波板の5月の需給実績を発表した。

 それによると、5月の生産・出荷は、

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ランクセス 高電圧コネクタ用PBTコンパウンドを開発

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2022年7月11日

 ランクセスはこのほど、高電圧コネクタ用に、ハロゲンフリー、難燃性と加水分解安定性を備える新たなPBTコンパウンドを開発したと発表した。EVのパワートレインやバッテリー、およびエレクトロモビリティの充電インフラでは、プラスチック部分が非常に強い電流や高電圧、高温にさらされることがある。

 例えば

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エレファンテック 新体制で量産化に弾み、AMC名古屋

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2022年7月11日

 インクジェット(IJ)技術を活用した独自製法でフレキシブルプリント基板(FPC)を開発・生産するエレファンテックはこのほど、三井化学名古屋工場内に構える大型量産実証拠点、AMC(アディティブマニュファクチャリングセンター)名古屋の工場長に中島宏之氏が就任したと発表した。

AMC名古屋の新工場長に就任した中島宏之氏

 中島氏は、1986年に富士写真フイルム(現・富士フイルムホールディングス)に入社、生産技術や品質保証部門、経営企画部門の要職を歴任した。その後、ニッタンやブルックハルトジャパンの品質管理部門を経て、AMC名古屋の新工場長に就任した。エレファンテックの清水信哉社長は、「富士フイルムという、日本有数の製造業のエクセレントカンパニーで培われた製造マネジメントの知見と経験が、当社の安全・確実な生産立ち上げに大きく貢献する」との考えから、中島氏を新工場長に迎えた。

AMC名古屋の外観

 同拠点はIJで

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