三菱ケミカル旭化成エチレン 水島プラントが再稼働

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2020年1月30日

 旭化成と三菱ケミカルの合弁会社である三菱ケミカル旭化成エチレンは29日、今月14日に停止した水島工場(岡山県倉敷市)のエチレンプラント(非定修年:年産56万7000t)の稼働について、28日に再開させたと発表した。

 同プラントは、14日午前に冷媒系の不具合により停止。当初は24日の再稼働を予定していたものの、その後、非定常時に稼働させる蒸気系統に不具合が発生したため、28日の再稼働を発表していた。

ロイヤルDSM CSKの買収が完了、乳製品市場への対応を強化

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2020年1月29日

 ロイヤルDSMはこのほど、乳製品専門のソリューションプロバイダーであるCSKの買収に関し、100%の権益取得が完了したと発表した。買収額は1億5000万ユーロ。

 DSMの乳製品事業とCSKを組み合わせることで、世界の酪農業界のニーズに応えるDSMの能力が大幅に強化され、急速に成長する乳製品カルチャーの市場に対応できるようになる。今回の買収については、昨年11月18日に発表し、12月30日に完了した。

 両社は、ともにオランダで創業し、食品・飲料市場にサービスを提供してきた長い歴史を持つ。CSKには1905年の創業から100年以上にわたり、オランダの伝統的なセミハードタイプチーズの文化を守り続けてきた実績がある。

 一方、DSMにとって昨年は、発酵・バイオテクノロジー分野が150年目を迎える節目の年となった。DSMはCSKを買収することにより、セミハードタイプチーズ、特にオランダの伝統的なゴーダチーズやエダムチーズなどの味、食感、バイオプリザベーションソリューションという相互補完が必要な分野で、製品ポートフォリオと活用ノウハウ、専門知識をさらに強化することができる。

 CSKの2018年の純売上高は6500万ユーロ。総社員数約180人で、そのうち150人はオランダを拠点としている。

日立化成 樹脂材料関連の3事業を連結子会社へ事業承継

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2020年1月29日

 日立化成はこのほど、フォーム事業、フェノール樹脂成形材料事業、複合材料事業について、日立化成で遂行してきた事業企画、営業などの機能を、会社分割により日立化成テクノサービスに承継すると発表した。なお、実施は4月1日を予定している。

 同社グループ樹脂材料事業の同3事業については、日立化成が、事業企画と営業などの機能を、日立化成テクノサービスが、開発と製造などを担い、両社で分業体制を取ってきた。しかし、機能別に運営会社が分かれていることにより、迅速な情報共有と意思決定という点で課題があった。

 そうした中、3事業の事業企画、営業などの機能を日立化成テクノサービスへ移管し、集約することで、こうした課題の解消を図る。今回の組織再編を通じ、事業運営の効率を高め、顧客の要望を反映したより良い製品・サービスの提供につなげていく考えだ。

日本触媒 有機ELフィルム光源で「光る輪島塗」を共同制作

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2020年1月29日

 日本触媒は28日、輪島キリモト(石川県輪島市)と共同で、紙より薄い「iOLEDフィルム光源」と、日本古来の伝統工芸技術である「螺鈿(らでん)」を掛け合わせた他に類のない光る輪島塗「余光(よこう)」を制作したと発表した。

iOLEDフィルム光源
iOLEDフィルム光源

 「iOLED フィルム光源」は、有機ELの長年の課題であった、大気中の酸素や水分による素子の劣化を日本触媒とNHKとの共同開発による材料および素子技術「iOLED技術」により克服し、厚さ0.07㎜と紙より薄く、高い柔軟性を実現している。

 昨年6月より、日本触媒と輪島キリモトは、アートディレクターの四尾龍郎氏とともに「iOLED」と輪島塗のコラボレーションを開始。今回、螺鈿が発光する「iOLED」×輪島塗盃「余光」が完成した。

発光する「余光(よこう)」
発光する「余光(よこう)」

 表面を薄くくり抜いた器に、貝殻薄片と「iOLEDフィルム光源」を貼り付け一体化したものをはめ込み、その表面に漆を一層塗りしている。漆を薄く何度も塗り重ねていくことで強く美しい塗膜を生み出すことが輪島塗の大きな特徴であり、螺鈿で扱う貝殻薄片もできるだけ薄いことが条件となるが、「iOLEDフィルム光源」が厚さ0.07㎜と紙よりも薄いため貝殻薄片との一体化が実現した。

 輪島キリモト8代目の桐本滉平氏は、「日本触媒の開発した「iOLED」という光源とのコラボレーションは、伝統工芸と最新テクノロジーの融合という前代未聞の挑戦だった。「iOLED」が限りなく薄いおかげで、薄い貝殻との一体化が可能となり、伝統的な技法でありながらも、自ら発光する新たな螺鈿の発明が実現した。完成した盃を見た時、手のひらの上に月を見たような感動を覚えた」とコメントしている。

 なお、共同制作した「iOLED」×輪島塗盃「余光」を、東京ビッグサイトで開催される「新機能性材料展2020」(1月29~31日)の同社ブースに展示する。

帝人 欧州に複合成形材料テクニカルセンターを設立

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2020年1月29日

企画から評価まで、自動車メーカーに一括提案

 帝人はドイツ・ブッパタール市のテイジン・カーボン・ヨーロッパ社の敷地内に、テクニカルセンター「テイジン・オートモーティブ・センター・ヨーロッパ(TACE)」を2月に設立する。欧州での自動車向け複合成形材料のデザイン・設計やプロトタイピングなどの機能を担う。

中石複合成形材料事業本部長
中石複合成形材料事業本部長

 28日に開催した記者会見で、中石昭夫・複合成形材料事業本部長は、環境負荷低減を目的に自動車のEV化が求められるなど、近未来のモビリティ像として「CASE」が示される中、TACEの設立により、同社の既存拠点とともに「CASE時代に呼応した顧客ニーズの深耕体制を欧州で確立する」との考えを示した。

 TACEではプロトタイピング/テクニカルセンターとして、デザイン・設計・試作・評価を行い、一括して自動車メーカーに提案する。また、将来的には欧州地域の技術・市場動向などの調査や、マーケティング機能も担う。さらに、

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JXTGエネルギー 東京五輪・パラ聖火台とトーチに水素燃料を提供

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2020年1月28日

 JXTGエネルギーはこのほど、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、聖火台と聖火リレー トーチ向けの燃料として、東京2020オフィシャル水素「ENEOS水素」を供給すると発表した。同競技大会組織委員会が、聖火台と一部の聖火リレー トーチの燃料に、大会史上初めてとなる水素の使用を決定したことを受けたもの。

 同社は、オリンピックスタジアム(国立競技場)に設置される聖火台(大会開会式・閉会式で使用)と、東京・お台場地区の「夢の大橋」に設置予定の聖火台(大会期間中に使用)に「ENEOS水素」を供給し、大会期間中の聖火の炎を絶やさぬよう、安定供給を通じて大会を盛り上げていく。

 また、聖火リレートーチは、主にLPガスを燃料として使用し、同社グループ会社であるENEOSグローブが燃料を供給するが、今回新たに決定された水素を燃料とする一部の聖火リレートーチ(福島県・東京都・愛知県の一部区間)では、聖火台同様に「ENEOS水素」が使用される。

 同社には、1964年の東京オリンピックの際に、聖火の燃料である灯油とガスを供給した歴史がある。半世紀を経た今大会では、聖火に加え、大会用車両として投入される約500台の燃料電池自動車(FCV)にも、「ENEOS水素」を供給する。聖火とFCVへ、使用時にCO2が発生しない水素を供給することにより、持続可能性に配慮した大会準備・運営を目指す組織委員会の取り組みをサポートしていく。

 東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・水素・電気供給)である同社は、世界が注目し、水素が本格利用される同大会に水素を供給するサプライヤーとして、そのムーブメントを未来につなげるため、今後、FCVなどの運輸分野にとどまらず、発電や産業プロセスなど幅広い分野での水素普及に向けて、積極的に取り組んでいく考えだ。

 なお、供給する水素は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と経済産業省との連携の下、復興の地・福島県の「福島水素エネルギー研究フィールド:FH2R」(福島県浪江町)で製造されたものを使用する。日本発の先駆的な取り組みとして、世界に発信していく。

東レ PA真球粒子化技術を開発、3Dプリンター造形物に

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2020年1月28日

 東レは27日、従来真球化が困難であった高融点ポリアミド(PA6、66)を簡便にマイクロレベルの真球粒子にする新しい技術を創出したと発表した。同技術により、高い耐熱性、強度を必要とする実用部品向けの造形物を3Dプリンターで実現することが期待できる。

ポリイミド真球粒子を材料にした3Dプリンター造形物
ポリイミド真球粒子を材料にした3Dプリンター造形物

 同日開催された技術説明会において化成品研究所の本田史郎所長は「自動車部品の大量生産には金型を用いた射出成形が向いているが、小型部品や補用部品など、また少量多品種生産には3Dプリンターがコスト的には有利だ。

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ダイセル 海洋での生分解性向上の酢酸セルロースを開発

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2020年1月28日

 ダイセルは27日、天然由来のプラスチック「酢酸セルロース」の海洋での生分解性を従来の2倍に向上させ、環境により配慮した新製品を開発したと発表した。海洋プラスチックごみ問題に対する有効な解決策として、今後広く提案していく。

 酢酸セルロースは植物由来の「セルロース」と、自然界に存在する「酢酸」を原料として製造される生分解性を持った環境にやさしい素材。使用後の酢酸セルロースは、最終的に水とCO2に生分解される。土壌や廃棄物中だけでなく、海洋中でも分解。

 一般的なプラスチックは、分解に数十年から数百年を要するとされるのに対し、分解速度は環境によるものの、酢酸セルロースは数カ月から数年で分解する。しかも、同社の技術は分解速度を調整することができる。

 酢酸セルロースはプラスチック材料として、さまざまな方法で加工することができる。包装容器や繊維、液晶保護用などのフィルム、化粧品などの原料として、すでに広く利用されている。

 同社は近年の環境配慮型製品への需要の高まりを受け、酢酸セルロースの強みをさらに生かした製品の開発を進めてきた。その結果、より生分解しやすい分子構造を見出だし、従来製品の品質を保ったまま、特に海洋での生分解速度をさらに高めた新製品を開発した。これまでの研究では、この新製品は従来品の2倍近い速度で分解されるというデータが得られている。

 同社は酢酸セルロースを製造しているが、生分解性をさらに高めた新製品の販売にも着手した。将来的には年間数千トン以上の生産を目指す。

 酢酸セルロースを従来のプラスチックの代替として使うことで、海洋プラスチックごみ問題に対する解決策となり得ることから、同社は新製品の用途開拓を進めていく。

JSR JMエナジーの株式を武蔵精密工業へ80%譲渡

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2020年1月28日

 JSRは27日、100%子会社であるJMエナジーの株式について、武蔵精密工業へ80%譲渡することで合意に至ったと発表した。

 JMエナジーは、蓄電デバイスであるリチウムイオンキャパシタ(LIC)の開発、製造、販売を事業としており、大型移動体をはじめとする各種用途で収益拡大を目指してきた。

 しかし、JSRグループ独自でさらなる収益拡大を図ることは難しいと判断し、最終顧客との繋がりが強く、事業シナジーを期待できる企業との資本提携を検討していた。

 協議の結果、武蔵精密工業は自動車部品の生産、販売のノウハウを広範囲で保有し、LIC事業拡大や新規事業の創出など高いシナジー効果が期待できると考え、今回、JMエナジーの株式を譲渡することで合意に至った。

 なお、同件が連結業績に与える影響は軽微なものと見込んでいる。

積水化学グループ 埼玉にリフォームミュージアムをオープン

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2020年1月27日

 積水化学工業のグループ会社である東京セキスイファミエスはこのほど、「住まいの価値向上リフォーム」を提案するショールーム「セキスイファミエスミュージアムさいたま」(埼玉県さいたま市)を1月11日にオープンした。

 同施設は主に戸建て住宅のリフォームを検討しているユーザーに向けた、同社初のリフォームミュージアム。住まいの家族形態の変化や住まい方の変化によるリノベーション提案を、実邸規模の間取りで体感することができる。

 特長として、①先進技術を取り入れたセキスイファミエスのオリジナルメニューを体感:環境にやさしい住まい、安心に暮らせる住まい、快適に暮らせる住まい、などを提案する。

 ②実邸規模で内部改装イメージを実感できる展示:実邸規模の間取りで一階部分のフルリノベーションを展示し、よりリアルに改装イメージを実感できるよう配慮。わかりやすく、わくわくするリフォームを提案する。

 またキッチンや浴室など最新設備の改装だけでなく、インテリアや家具・エクステリアに至るトータル提案を行う。なお、開館時間は10時~18時で完全予約制となっている(休館日は火曜日と水曜日)。