ダウ 技術を活用した給水袋と支援金を台風被災地へ寄贈

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2019年10月30日

 ダウは29日、関東地方を襲った近年で最も大規模な台風の1つとなった台風19号の被災地支援のため、「アジアパシフィックアライアンス(A‐PAD)」とのパートナーシップを通じた支援を行うと発表した。

 支援金(2万5000ドル)はA‐PADを通じて、パートナー団体であるADRAジャパンに贈られ、千葉県でのボランティアサポートの活動のために役立てられる。また、ダウの「PacXpert」包装技術を活用した給水袋(1800袋)は、給水所から各家庭に水を持ち運ぶために全国の被災地域に配布される。

 A‐PADの日本法人A‐PADジャパンは、台風19号の被害が明らかになった直後、福島県相馬市や宮城県丸森町で給水袋を配布したほか、高齢で直接水を取りに来られない被災者のために、水の入った給水袋を直接自宅に届ける活動を実施した。

 ダウは2017年から災害支援のため、A‐PADジャパンに給水袋を寄贈している。「PacXpert」包装技術は持ち運びに便利で柔軟な包装材で、ポリバケツやポリタンクなど大型硬質プラスチック容器の代替としての利用が可能。袋の上部に取り付けられたキャップや、上下にある本体と一体化したハンドルにより、内容物の出し入れを正確かつ簡単に行うことができる。

 中身が入っていないときは小さく折り畳むことのできる軟包装コンテナで、中身が入ると立方体形状となり自立する。また、中身が液体の場合は、内容物が減っても自立性を保つ。ダウの合弁事業であるダウ・東レと三井・ダウ ポリケミカルが、千葉県で操業しており、共同印刷、タキガワ・コーポレーション・ジャパンとライセンス契約を締結している。

東洋紡 「マンシングウェア」商標権をデサントに譲渡

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2019年10月30日

 東洋紡は29日、デサント・伊藤忠商事の3社で共同保有している「マンシングウェア」の商標権について、伊藤忠商事とともに共有持分をデサントに譲り渡し、デサントの1社保有とすることに3社で基本合意したと発表した。商標権のデサントへの譲渡日は11月30日を予定。

 この件については、同ブランドのビジネス運営の重要な意思決定をデサントが単独で行うことで、より機動的かつダイナミックにビジネス展開していくことを目的に、昨年から商標権の1社集約を進めていた。昨年12月に一旦は中止としていたが、今年に入り再度検討を行った結果、今回の3社合意となった。

 東洋紡は、1984年にデサント・伊藤忠商事との3社共有で、日本とアジアでの商標権を取得。その後、35年にわたり、東洋紡が製造、伊藤忠商事が貿易、デサントが商品企画・販売を担い、3社共同で同ブランドのビジネスを展開してきた。

 東洋紡は今後も、両社と密に連携しながら、ユーザーに満足してもらえる高品質・高品位な「マンシングウェア」製品の開発・生産に注力し、同ブランドの価値向上に努めていく考えだ。

ヘンケルジャパン 名古屋で最新テクノロジーを展示

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2019年10月29日

 ドイツの化学・消費財メーカー、ヘンケルの日本法人ヘンケルジャパンのジェネラルマニュファクチャリングメンテナンス事業部は、異業種交流の祭典「メッセナゴヤ2019」で、初出展の新製品を含む最新のテクノロジーを展示・デモンストレーションする。

ヘンケルジャパン 写真 嫌気性フランジシール剤『LOCTITE 518 PEN』 新製品の「LOCTITE(ロックタイト) 518 PEN」=写真=は、剛性を必要とするポンプやギアボックス、配管などの鋳造フランジ面(接合面)に塗布し、流体用・気体用設備の「漏れ」に対応する嫌気性フランジシール剤。使用感に着目した塗布用ローラー付きの新パッケージで、作業性を格段に向上させた。

 展示会では漏れ防止以外のソリューションも幅広く紹介。「ロックタイト」ねじゆるみ止め用接着剤、はめ合い用接着剤、金属配管シール剤、瞬間接着剤などを展示とともに、塗布装置を用いたデモンストレーションを随時開催する。

 また、会期中の7日には、「ロックタイトで漏れの課題を解決! 液状ガスケットの特長と利点」と題した出展社プレゼンテーションも行う予定だ。会場はポートメッセなごや、会期は11月6~9日。ブース番号は3D‐316(第3展示館)。

DNP 機能性PETボトルがダウの包装業界賞で最高賞に

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2019年10月29日

 大日本印刷(DNP)はこのほど、包装業界で世界的に伝統のある「パッケージング イノベーション賞(The Packaging Innovation Awards)」で、最高賞の「ダイヤモンド賞」を受賞した。

授賞式で盾を受け取るDNPテクノパックの鈴木康仁社長(右から2人目)
授賞式で盾を受け取るDNPテクノパックの鈴木康仁社長(右から2人目)

 対象となったのは、DNP機能性フィルム複合型PETボトル「Complex Bottle(コンプレックスボトル)」。酸素バリア性をもたせることもできる外層フィルムにより、ガラスのような品質や高級感のあるデザイン性を保持しながら、リサイクル可能で、軽量かつ実質的に割れない製品であることが高く評価された。

 「コンプレックスボトル」は、透明で小さい試験管のような形のプリフォームに、遮光性や酸素バリア性などの機能をもった着色フィルムを被せ、膨らませながら一体成形することでボトル底部まで着色フィルムで覆ったPETボトル。

DNP 最高賞 写真 受賞した「Complex Bottle」の製品一例
コンプレックスボトルの製品例

 印刷による美麗で高級感のあるデザインを表面に施せるとともに、外側の着色フィルムをはがすだけで透明なPETボトルになるため、飲み終わったあとは通常のPETボトルと同様にリサイクルができる。

 同賞は、1986年に米国デュポンが設立し、昨年にダウが継承した包装業界で歴史のある世界的な賞。第3者の専門家で構成された審査委員会は、市販の製品・技術・プロセスを対象に、「技術的進歩性」「社会的責任をともなうパッケージング」「より優れた利便性」を審査する。

 今年は、世界30カ国以上から過去最高となる250点近い応募があった。日本企業による最高賞の受賞は、1995年以来の2例目。DNPは今後、これらの特長を生かすことで、清涼飲料や酒類のほか、医療医薬・化粧品・トイレタリー分野へも展開していく考えだ。

東海大 世界最大のソーラーカーレースで2位に

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2019年10月29日

 東海大学のチャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチームが、世界最大級のソーラーカーレース「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」で世界2位、国内のチームで1位となった。

 東海大のチームは13日にスタートし、17日12時4分にゴールした。その後、大会主催者がペナルティなどによるタイム加算、最終的な合計タイムや平均速度などをチェックした結果、順位が確定した。

 同レースは太陽光だけを動力源とし、オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000㎞を走行時間で競うもの。1987年にスタートし、1999年から2年おきに開催されている。

 15回目となる今回は、3連覇中のオランダ・デルフト工科大学をはじめ、同トゥウェンテ大学、米ミシガン大学、同スタンフォード大学など、世界21カ国・地域から43チーム(メインクラスとなるチャレンジャークラスは27チーム)がエントリーした。

 東海大は2009年と2011年に2連覇を達成し、2013年は世界2位、2015年は3位、2017年は4位という成績を残している。今回は国内から東海大のほか、工学院大学と名古屋工業大学、呉港高校が参戦した。

 東海大チームは東レ・カーボンマジック、ブリヂストンをはじめ、多数の国内企業の協力を得て、一般的なシリコン太陽電池パネルで新車両「Tokai Challenger」を製作し、レースに臨んだ。

出光 「ふるさとプロジェクト」を岩手県田野畑小で開催

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2019年10月29日

 出光興産は17日、岩手県の田野畑村立田野畑小学校で和楽器奏者による演奏・体験学習と植樹式を行う、第11回「ふるさとプロジェクト」を開催した。

 「ふるさとプロジェクト」は「次代を担う若者の挑戦・成長・能力発揮」の支援と地域貢献を目的として、2018年10月より取り組みを開始。今回の同プロジェクトでは、田野畑小学校の生徒100人が、AUN(あうん)などによる和楽器の演奏鑑賞、和太鼓の演奏体験、桜の植樹式など日本の伝統文化に触れた。

 子どもたちは尺八の表現豊かな幅広い音色や和太鼓の迫力ある響きを体感するとともに、AUNの双子ならではの息の合った三味線の演奏に目を輝かせていた。なお、第11回までの同プロジェクトの参加人数は約2900人となっている。

 同社は、今後も同活動を通じて小学生に日本の伝統文化を体験する機会を提供し、次世代育成と文化振興、地域に貢献していく考えだ。

三菱ケミカル 20‐21年秋冬テキスタイル素材展を開催

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2019年10月29日

 三菱ケミカルはこのほど、「2020‐21年秋冬テキスタイル素材展」を11月7~8日に開催すると発表した。

 「トリプル アセテート」をテーマに、トリアセテート繊維「ソアロン」の3つの特長(サステナビリティ、ファンクショナリティ、クリエイティビティ)を訴求する。今回も、メンズコーナーを特設し、レディースだけでなくメンズ分野への提案も行う。

 特殊な糸加工によりウールトップミックスを彷彿させるナチュラルな風合いの「エレコフ」、極細のトリアセテートと極細のポリエステル高収縮糸とのハイマルチ複合素材「スーパー ヴィヨン」、天然パルプを主原料としたトリアセテート100%素材「ソアロンティス」などを展示予定。タッチを追求したポリエステル繊維「ソルーナ」も同時開催で展示する。

 展示会場は、時事通信ホール(東京都中央区銀座5-15-8 時事通信ビル2F)、開催時間は午前10時~午後6時(最終日の8日は午後5時まで)。

BASF 北米エンジン冷却市場に来年1月から参入

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2019年10月29日

 BASFは来年1月から、プレミアムブランド「Glysantin(グリサンチン)」で、北米のエンジン冷却液市場に参入する。同社のシンシナティの生産拠点で設備投資を進めており、これにより北米が欧州・アジア・南米とともに、グローバル生産拠点の1つに加わることになる。

 シンシナティ工場は農業用、トランスミッションオイル用、ギア・車軸用潤滑油、航空用潤滑油の各市場向けに、エステルと合成潤滑油を製造している。同社が提供する豊富な技術的専門知識と生産ノウハウは、北米に冷却液の生産拠点を置くことで強化され、原材料や主要顧客へのアクセスが容易になる。

 「グリサンチン」のプレミアムエンジン冷却液と不凍液製品は1929年以来、金属腐食・オーバーヒート・霜からエンジンを保護し、年間を通じてエンジンの冷却システムを確実・円滑に機能させることに貢献している。

 「グリサンチン」製品は自動車メーカーから最も多くの認証を得ているため、同社は主にOEM工場充填向けの供給に注力しており、北米の充填サービスとアフターマーケット向けに、北米第一の不凍液・エンジン冷却液供給会社であるオールド・ワールド・インダストリーズ社(OWI)と提携する。

 OWIはBASFの「グリサンチン」製品を「PEAK」をはじめとするさまざまなブランドで提供し、その広範な流通ネットワークを活用してディーラーや小売店に供給する。