デンカの4-12月期 減収増益で過去最高益

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2021年2月8日

 デンカは5日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比9%減の2620億円、営業利益17%増の280億円、経常利益20%増の273億円、純利益13%増の189億円となった。成長分野製品の伸長や固定費の削減などで、営業利益と経常利益は第3四半期連結累計期間として過去最高だった。

 セグメント別にみると、エラストマー・機能樹脂部門は減収減益。クロロプレンゴムは回復傾向に転じたが減収、MS樹脂はTVやモニターの導光板用途などで堅調だが、スチレンモノマー、ポリスチレン樹脂、MS樹脂の原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しで減収減益となった。クロロプレンゴムの需要回復が続くと見込むが、通期では減益の見通し。

 インフラ・ソーシャルソリューション部門は減収減益。農業・土木用途のコルゲート管は堅調だが、セメントや特殊混和材、肥料、耐火物・鉄鋼用材料の販売は感染症と天候不順の影響で減収減益。第4四半期も価格の維持やコスト抑制に努め、通期での営業黒字を目指す。

 電子・先端プロダクツ部門は増収増益。5G関連やデータセンターの需要拡大で電子部品・半導体搬送用部材の高機能フィルムや半導体封止材向け溶融シリカフィラーが堅調、xEV関連の球状アルミナ、高純度導電性カーボンブラックが伸長し、増収増益となった。xEVと半導体関連製品の好調継続を見込み、通期では増益の見通しだ。

 生活・環境プロダクツ部門は減収増益。プラスチック雨どいと合繊かつら用原糸、工業用テープは回復基調だが数量は前年割れ。一方、テイクアウト需要の増加で食品包材用シートとその加工品の堅調な販売に加え、原材料価格下落や固定費削減が増益に寄与した。原材料価格上昇の恐れもあるが通期では増益の見通しだ。

 ライフイノベーション部門は増収増益。インフルエンザ診断キットの出荷は前年割れだが、インフルエンザワクチンの増販と新型コロナウイルス抗原迅速診断キットの販売開始で増収増益。通期でも抗原迅速診断キットの寄与などで増益を見込む。その他部門は減収だった。なお、通期の連結業績予想の変更はない。

協和キリン 12月期決算(4日)

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2021年2月5日

[協和キリン/12月期決算](4日)単位100万円、カッコ内は対前期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益318,352(4.1%)、コア営業利益59,955(1.0%)、税引前利益52,263(17.5%)、純利益47,027(▲29.9%)。

 

三菱ケミカルホールディングスの4-12月期 利益は改善傾向も減収減益

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2021年2月4日

 三菱ケミカルホールディングスは3日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比14%減の2兆3554億円、コア営業利益37%減の1136億円、営業利益99.5%減の7億円、純損失478億円(前年同期比1241億円減)となった。同日の決算会見の中で伊達英文執行役常務最高財務責任者は、「10-12月期は、需要が戻ってきたこともあり増益となった。ディスプレイのパネル業界が堅調であり、

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宇部興産の4-12月期 上期のコロナ影響が大きく残る

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2021年2月3日

 宇部興産は2日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比12%減の4390億円、営業利益46%減の138億円、経常利益58%減の106億円、純利益41%減の90億円。決算会見の中で藤井正幸常務執行役員は、 “宇部興産の4-12月期 上期のコロナ影響が大きく残る” の続きを読む

東ソーの4-12月期 クロアリを中心に改善傾向強まる

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2021年2月3日

 東ソーは2日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比13%減の5166億円、営業利益23%減の506億円、経常利益27%減の512億円、純利益25%減の345億円。決算会見において、米澤啓上席執行役員は「前年同期比では減収減益となったが、10-12月期は、

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