ダイセルの4-6月期 販売減と市況下落が響き減収減益

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2019年8月2日

 ダイセルが1日に発表した2019年4―6月期の連結業績によると、売上高は前年同期比10%減の1039億円、営業利益38%減の92億円、経常利益43%減の95億円、純利益49%減の53億円だった。

 自動車エアバッグ用インフレータや酢酸セルロースの販売数量が減少し、酢酸市況も下落する中、中国の景気減速などが響き、減収減益となった。

 セグメント別では、セルロース事業部門は売上高9%減の182億円、営業利益15%減の33億円。酢酸セルロースは、たばこフィルター用途の販売数量が減少し、減収減益となった。たばこフィルター用トウは、世界的に需給が緩んでいる中、主要顧客でのシェア拡大や新規顧客開拓により、販売数量、売上高ともに増加した。

 有機合成事業部門は売上高9%減の207億円、営業利益13%減の33億円。主力製品の酢酸は、市況の下落により減収となった。合成品は、販売数量は前年並みで推移したものの、酢酸市況下落に伴い、酢酸誘導品の販売価格が低下し減収。機能品は、一部製品の販売数量が増加したが、全体としては、中国の景気減速の影響などにより減収。光学異性体分離カラムなどのキラル分離事業は、新規事業は順調に伸びたものの、充填剤の販売が減少し減収。利益面では製品市況の下落が響いた。

 合成樹脂事業部門は売上高6%減の414億円、営業利益10%減の53億円。中国の景気減速による自動車などの需要低迷を受け、エンジニアリングプラスチック事業と樹脂コンパウンド事業はともに減収。樹脂加工事業は高機能フィルムの販売が伸びた半面、シート販売が減少し減収となった。

 火工品事業部門は売上高22%減の204億円、営業利益74%減の13億円。インフレータの販売数量が減少し、減収減益だった。なお、2020年3月期の通期業績については、当初予想を据え置き、売上高4610億円、営業利益430億円、経常利益450億円、純利益265億円を見込んでいる。

 

三井化学の4-6月期、減収減益で上期予想を下方修正

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2019年8月2日

 三井化学の2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比4%減の3428億円。営業利益は同21%減の207億円。経常利益は同37%減の198億円、純利益は同47%減の125億円となった。

 1日に開催した決算説明会で、久保雅晴副社長は「1Qは、成長3領域はおおむね前期並みだった。一方、基盤素材事業の海外市況下落の影響により、営業利益が前年同期比でマイナスとなった。経常利益についても、営業減益に加え、

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東ソーの4-6月期 交易条件悪化など響き減収減益

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2019年8月2日

 東ソーの2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比6%減の1928億円、営業利益は同35%減の161億円、経常利益は同45%減の154億円、純利益は同53%減の91億円となった。

 売上高はナフサなどの原燃料価格の下落に伴う石油化学製品の価格下落や海外製品市況の下落により減収。営業利益については販売価格の下落が原燃料安の影響を上回ったことで交易条件が悪化し減益。経常利益は円高進行により為替差損に転じたことで、営業利益段階に比べ減益幅が拡大した。

 1日に開催した決算説明会で、米澤啓執行役員経営管理室長は、売上高の増減要因として価格差のマイナス129億円、営業利益では交易要因のマイナス38億円と、固定費差他のマイナス44億円が大きいと説明。「有形固定資産の

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旭有機材 4-6月期決算(31日)

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2019年8月1日

[旭有機材/4-6月期決算](31日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高12,034(▲9.2%)、営業利益630(▲10.8%)、経常利益638(▲26.5%)、純利益477(▲65.4%)。

宇部興産の4-6月期 合成ゴムのスプレッド拡大で増益

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2019年8月1日

 宇部興産は31日、2019年4―6月期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比2%減の1651億円、営業利益20%増の73億円、経常利益25%減の77億円、純利益34%減の45億円となった。

 決算会見において藤井正幸執行役員は、「売上高は、化学品のラクタムチェーンの市況が下落したことや、建設資材の顧客の稼働日数が減少した影響もあり減収となった。営業利益は、合成ゴムの

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日本ゼオンの4-6月期 エラストマー低調で減収減益

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2019年8月1日

 日本ゼオンの2020年3月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比1%減の824億円、営業利益は同2%減の83億円、経常利益は同10%減の87億、純利益は同9%減の61億円となった。

 31日に開催した決算説明会で、松浦一慶取締役執行役員は、経常利益が2桁減となったことについて「為替の影響によるもの」と説明した。

 セグメント別では、エラストマー素材事業部門の売上高は同8%減の471億円、営業利益は同32%減の35億円。合成ゴム事業は国内販売・輸出・海外子会社ともに世界経済減速の影響を受け、自動車産業向けを含む一般工業用品向け出荷が低調で同10%の減収。原料価格変動の影響を受け、営業利益も減少した。

 合成ラテックス事業は国内樹脂改質用ラテックスが堅調で、売上高・営業利益ともほぼ前年並み。化成品事業は主力の水島工場で定期検査を実施したため、生産量見合いの出荷量となり同6%の減収だが、原料価格の下落やコスト削減などにより、営業利益は増加した。

 松浦取締役執行役員はエラストマー素材の営業利益の

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