[ニチバン/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高35,704(1.8%)、営業利益2,862(▲27.9%)、経常利益3,007(▲27.4%)、純利益2,004(▲26.0%)。
2019年2月12日
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2019年2月12日
2019年2月12日
チッソが8日に発表した2019年3月期の第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比1%減の1149億円、営業損失は24億円(前年同期は営業利益14億円)、経常損失は6億円(前年同期は経常利益40億円)。特別損失として水俣病補償損失等(昨年4月1日から12月31日までの水俣病被害者への救済一時金1200万円を含む)24億円、災害による損失9200万円を計上したことで、4半期純損失は48億円となった。
機能材料事業の液晶材料は、液晶ディスプレイ市場でのパネルの供給過多による販売価格の下落、テレビ用途を中心とした大型パネルの生産調整が影響し売上が減少した。
加工品事業の繊維製品は、不織布の販売が価格競争の激化により伸び悩んだ。肥料は米国向け緩効性肥料の輸出が順調に推移したことに加え、春肥の肥料価格改定前に先取り需要が発生したことから売上が増加した。
化学品事業のオキソアルコールは、大型定期修理の影響による出荷の減少や、原料価格の高騰など厳しい事業環境となった。シリコン製品では電子材料・医療用途を中心に販売が増加。ポリプロピレンは国内の需要が堅調に推移し、前期からの製造設備トラブルの影響も解消しつつあり、出荷は回復基調となった。
商事事業では、主力のポリプロピレンは仕入先設備トラブルによる減産の影響が一部に残り出荷が減少。ただ、ナフサ価格の高騰により販売価格が上昇したことで、売上は増加した。
その他の事業のエンジニアリング部門では、既存受注案件の工事が九州地区での豪雨災害の影響を受けた。通期の業績予想については、前回公表の予想からの変更はない。なお、純利益は水俣病関連損失の予想が困難であることから、引き続き未定としている。
2019年2月12日
JXTGホールディングスは8日、2019年第3四半期の連結業績(IFRS)を発表した。売上高は前年同期比13%増の8兆3313億円、営業利益は12%増の4593億円、税引前利益は11%増の4355億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3%増の2783億円。なお、在庫影響を除いた営業利益相当額は20%増の4400億円となった。
小野田泰取締役常務執行役員は「前年同期比で見ると、統合シナジーの進捗やチリ・カセロネス銅鉱山の損益改善、加えて一時的なものだが、培地事業の売却が寄与し業績は大きく改善した」としながらも、第3四半期(10-12月期)の「原油価格の大幅な下落が、
2019年2月12日
2019年2月8日
クレハが7日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比1%増の1108億円、営業利益は同11%増の139億円、税引前四半期利益は同13%増の142億円、親会社四半期利益は同17%増の111億となった。
売上収益は、建設関連は減収となったが、機能製品を中心に増収。営業利益は機能製品の増益が機能製品以外のセグメントの減益をカバーして増益。税引前四半期利益は営業利益の増加と金融収支の改善により増益となった。
機能製品事業の売上収益は同11%増の343億円、営業利益は同84%増の36億円。機能樹脂分野は増収増益。フッ化ビニリデン樹脂とPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の売上が増加した。炭素製品分野も増収増益。
化学製品事業の売上収益は同4%増の204億円、営業利益は同13%減の27億円。医薬・農薬分野は医薬品の薬価改定の影響などにより減益。工業薬品分野はコストの上昇により、営業利益は前年同期並みとなった。
樹脂製品事業の売上収益は同1%増の353億円、営業利益は同1%減の59億円。コンシューマー・グッズ分野は経費の増加で減益。業務用食品包装材分野は、欧州の製造会社での原価改善により増益となった。
通期の連結業績予想については、売上収益は変わらないものの、付加価値の高い製品の売上収益の増加に加え、販売費・一般管理費の減少などにより、営業利益が前回予想を上回る見通しとなった。これに伴い各利益項目を上方修正した。
売上収益は前期比2%増の1500億円、営業利益は同20%増の155億円、税引前利益は同22%増の155億円、親会社当期利益は同24%増の120億円を見込んでいる。
2019年2月8日
デンカが7日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比6%増の3103億円、営業利益は同1%減の248億円、経常利益は同5%減の243億円、純利益は同3%減の184億円。
原燃料価格の上昇に応じた販売価格改定や、電子・先端プロダクツ製品を中心に販売数量が増加したことなどにより、売上高は第3四半期累計で過去最高となった。利益面では販売数量の増加や交易条件が改善したものの、スチレンモノマーの定期修繕やヘルスケア分野などで、将来に向けた先行投資による費用負担の増加などがあり、営業利益は減益となった。
エラストマー・機能樹脂部門の売上高は同7%増の1340億円。クロロプレンゴムは、寒波の影響により米国の子会社デンカパフォーマンスエラストマー社で減産になるなど、販売数量が減少したが、販売価格は改定が進んだ。デンカシンガポール社のポリスチレン樹脂とMS樹脂の販売は好調だった。
インフラ・ソーシャルソリューション部門の売上高は同3%増の413億円。特殊混和材などの販売は堅調だったが、一部製品で自然災害の影響による出荷減があった。
電子・先端プロダクツ部門の売上高は同6%増の490億円。電子回路基板や高純度導電性カーボンブラックは、販売数量が増加した。
生活・環境プロダクツ部門の売上高は同3%減の300億円。工業用テープの販売が伸びた。ライフイノベーション部門の売上高は同8%増の268億円。デンカ生研のインフルエンザワクチンや試薬の販売数量が増加した。
先行きの不透明感は増しているものの、通期業績予想の営業利益は360億円の達成により、2期連続の過去最高益更新を目指す。
2019年2月8日
旭化成は7日、2019年3月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比7%増の1兆5867億円、営業利益は同5%増の1567億円、経常利益は同3%増の1653億円、純利益は同18%減の1154億円となった。
昨年12月ごろから、ケミカル事業の石油化学を中心に市況悪化の影響を受けたが、4-12月期業績では対前年で増収増益となり、売上高・営業利益・経常利益は過去最高、純利益は過去2位だった。
マテリアルセグメントは増収増益で、売上高は同10%増の8894億円、営業利益は同9%増の1064億円。繊維事業では、マイクロファイバースエード「ラムース」やキュプラ不織布「ベンリーゼ」を中心に不織布の販売量が増加。キュプラ繊維「ベンベルグ」の交易条件改善も貢献した。
ケミカル事業では、石油化学のアクリロニトリル(AN)が高水準で推移した。高機能ポリマーのエンジニアリング樹脂は好調だったが、合成ゴムはやや苦戦した。高機能マテリアルズ・消費財のイオン交換膜などの販売は堅調だったが、電子材料製品は振るわなかった。エレクトロニクス事業は、リチウムイオン二次電池用セパレータは販売量を伸ばしたが、スマートフォン向け電子部品は前年を下回った。
住宅セグメントは増収減益で、売上高は微増の4468億円、営業利益は同2%減の387億円。住宅事業では、建築請負部門で引き渡し棟数が減少。不動産部門・リフォーム部門は堅調だった。
ヘルスケアセグメントは増収増益で、売上高は同7%増の2359億円、営業利益は同7%増の341億円。医薬・医療事業では、骨粗鬆症治療剤「テリボン」や関節リウマチ治療薬「ケブザラ」などの新薬は販売量が増加したものの、薬価改定や後発医薬品の影響を受けた。ウイルス除去フィルター「プラノバ」は販売量を伸ばした。クリティカルケア事業は医療機関向け除細動器が貢献した。
なお、通期業績予想については、中国の経済環境悪化に伴うANを中心とした交易条件悪化・需要減少を想定し、前回予想(昨年11月2日発表)を全項目で下方修正した。
売上高は2兆1710億円(前回予想比390億円減)、営業利益は2010億円(同90億円減)、経常利益は2090億円(同130億円減)、純利益は1450億円(同150億円減)。下方修正とはなったが、住宅やヘルスケアが計画通りに進捗しているため、売上高と営業利益では増収増益を見込んでいる。
2019年2月7日