中外製薬 1-9月期決算(22日)

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2021年10月25日

[中外製薬/1-9月期決算](22日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益677,493(17.5%)、営業利益282,835(24.4%)、株主に帰属する四半期利益204,154(25.7%)。

宇部興産 通期業績予想を修正、経常益と純利益は下方修正

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2021年10月25日

 宇部興産は22日、通期連結業績予想の修正を発表した。売上高6350億円(前回予想比650億円増)、営業利益390億円(同20億円増)、経常利益335億円(同10億円減)、純利益195億円(同15億円減)に修正している。

 売上高は、ナイロン・合成ゴムなど化学品の需要堅調および石炭価格上昇の影響により、前回予想を上回る見通し。営業利益は、石炭価格上昇の影響はあるものの、化学品の需要が引き続き堅調に推移し前回予想を上回る。経常利益と純利益については、セメント販売・物流のコストアップやセメント事業等の統合に伴う準備費用増など持分法投資損益の悪化の影響が大きく、前回予想を下回る見込み。

ランクセスの4-6月期 売上高と利益は大幅に伸長

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2021年9月3日

 ランクセスはこのほど、2021年第2四半期(4-6月期)の業績を発表した。売上高は前年同期比28%増の18億3000万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは24%増の2億8000万ユーロ、純利益は7億ユーロ減の1億ユーロだった。

 これは前年同期にカレンタ社株式売却による純利益の大幅増があったため。販売量はパンデミック前のレベルに戻り、原材料価格の急激な上昇には販売価格の調整で対応できた。為替と輸送費とエネルギーコストの大幅増は利益に影響した。

 一方エメラルド・カラマ・ケミカル社の買収は、コンシューマープロテクション分野のフレーバーや香料向け製品、食品・飲料と洗浄剤・化粧品向けの防腐剤製品など、新たな応用分野の開拓につながり、通期業績への寄与を見込んでいる。

 部門別に見ると、アドバンスト中間体部門は増収減益。販売量増加と販売価格の引き上げによる増収の一方、エネルギーと輸送コストの上昇で減益となった。

 スペシャリティアディティブス部門は増収増益。為替のマイナス影響はあったが、販売量の大幅増加と、原材料費上昇を反映した販売価格の引き上げが寄与した。

 コンシューマープロテクション部門は増収減益。サルティゴの農薬事業と物質保護剤ビジネスユニットの消毒剤の好需要による販売量増加と、買収したINTACE社とテセオ社の事業が寄与したが、為替のマイナスとエネルギー・輸送コストの上昇が減益要因となった。 

 エンジニアリングマテリアルズ部門は増収増益。為替はマイナスに影響したものの、自動車産業向け販売量の大幅増加に加え、販売価格も上昇し増収に貢献した。輸送とエネルギーのコスト上昇や主要サプライヤーの一社が利用できなかった影響はあったが増益となった。

 2021年度通期予想は、第2四半期の好業績と8月に買収を完了したエメラルド・カラマ・ケミカル社による約3500万ユーロの上積みを見込み、特別項目を除いたEBITDAを、前回発表値から5000万ユーロ引き上げた10億~10億5000万ユーロに上方修正した。

コベストロの4-6月期 主要製品の販売増加で増収増益

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2021年9月2日

 コベストロはこのほど、2021年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。DSMから買収したRFM(レジンズ&ファンクショナルマテリアルズ)事業を取り入れた効果もあり、主要製品の販売量は前年同期比35%増加し、売上高は84%増の39億5600万ユーロ、EBITDA6.5倍の8億1700万ユーロ、純利益4億4900万ユーロ(5億100万ユーロ増)となった。

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星光PMCの上期 増収増益で過去最高益の見通し

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2021年8月26日

 星光PMCは24日、2021年12月期上期(1-6月期)の決算説明会を行った。連結業績は、売上高は前年同期比20%増の150億円、営業利益同55%増の15億円、経常利益同66%増の16億円、純利益同72%増の11億円で、いずれも過去最高となった。ウェブ会議の中で滝沢智社長は「国内外の需要回復と、新規拡販による出荷増、品目構成良化が増益に貢献した」と総括した。

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BASFの4-6月期 増販・価格上昇で大幅増収増益

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2021年8月25日

 BASFはこのほど、2021年第2四半期(4-6月期)の業績を発表した。売上高は前年同期比56%増の198億ユーロ、特別項目控除前営業利益は同10.4倍の24億ユーロ、特別項目控除前EBITDAは同2.6倍の32億ユーロ、純利益は黒字化し17億ユーロ(同25億ユーロの良化)だった。全セグメントでの販売価格の上昇と販売量の増加により大幅増収となり、特別項目控除前営業利益は、コロナ禍前の水準である2019年同期の10億ユーロを大幅に上回った。

 セグメント別では、ケミカル事業セグメントは増収増益。製品の供給不足と需要急増による価格水準の大幅上昇で大幅増収となり、石油化学品と中間体両事業が大きく利益貢献した。

 マテリアル事業セグメントは増収増益。需要に応じた販売量の大幅増加と、パフォーマンスマテリアルズとモノマー両事業の大幅増益が寄与した。

 インダストリアル・ソリューション事業セグメントは増収増益。主にディスパージョン&ピグメントとパフォーマンスケミカルズ両事業での販売量増加によるもの。

 サーフェステクノロジー事業セグメントは増収増益。特に触媒事業での販売価格の大幅上昇と販売量の大幅増加が貢献した。利益面では触媒とコーティングス両事業での増販が寄与した。

 ニュートリション&ケア事業セグメントは増収減益。ニュートリション&ヘルス事業の大幅減収をケア・ケミカルズ事業の大幅増収がカバーしたが、両事業の利益率低下と固定費増加により減益となった。

 アグロソリューション事業セグメントは増収減益。全ての地域での販売量の大幅増加と販売価格の上昇で増収となったものの、為替のマイナス影響と固定費増加で大幅減益となった。

 その他の事業は増収損失。汎用品取引高の大幅増加に対し、今期の好業績を受けた変動報酬項目(ボーナス)の引当金繰入額の増加で利益項目は損失幅が拡大した。

 2021年の通期見通しについては、上半期の好業績や世界経済の回復継続、ケミカルとマテリアル両事業セグメントの利益予想の大幅な上振れを踏まえ、上方修正した。売上高740億~770億ユーロ(前回発表比60億ユーロ増)、特別項目控除前営業利益70億~75億ユーロ(同17~20億ユーロ増)を見込む。なおCO2排出量は、2050万~2150万tで変更はない。