ポリプラスチックス 医療用途向けにPOM「PMシリーズ」を開発

,

2019年1月23日

 ポリプラスチックスは22日、ポリアセタール(POM)「ジュラコン」で、医療・ヘルスケア市場向けに「PMシリーズ」を新たに開発したと発表した。

 PMシリーズの初となるグレード「PM09S01N」は、FDAマスターファイル登録、USPクラスⅥ、高い品質管理など医療機器メーカーの代表的な要求事項に対応している。

 同社グループでは、2月にフランス(Pharmapack:6~7日)と米国(MD&D West:5~7日)で開催される医療業界の展示会にPOM「PMシリーズ」やCOCを出展し、訴求を図っていく。

 同社グループは高純度の環状オレフィン・コポリマー(COC)「トパス」材料を長年、医療・ヘルスケア市場に提供してきた。トパスは各国の医療・食品接触の規制に適合しており、薬剤や液薬と直接接触する医療用容器や投薬デバイスなど幅広い用途で使われている。

 こうした中、医療・ヘルスケア市場では常に、より信頼できる高品質の材料が求められている。POM材料のトップサプライヤーである同社は、そうした市場の要望に応えPMシリーズを新たな医療用途向け製品として開発した。

 

 

昭和電工 3.5インチハードディスクを業界最大記録容量HDDに採用

2019年1月22日

 昭和電工は21日、3.5インチハードディスク(HD)が、業界最大の記録容量である16TBハードディスクドライブ(HDD)に採用されたと発表した。

 同製品は、東芝デバイス&ストレージのCMR方式(従来型磁気記録方式)で業界最大記録容量である16TBを実現したニアライン向けHDDMG08」に採用されたもので、同社が世界に先駆けて2005年に生産・販売を開始した垂直磁気記録方式の3.5インチHDは第9世代となる製品。

 クラウドサービスの普及や動画コンテンツの増加などにより、データを保管するデータセンターではより大容量のHDDが求められている。同社は、HDDの記録容量を左右するキーパーツであるメディアで、これまで世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入してきた。

 同社は世界最大のメディア専業メーカーとして、今後も〝ベスト・イン・クラス〟をモットーに、HDDの高容量化に貢献していく。

 

アキレス ロールアップ対応のアーク光対策のフィルムを開発

,

2019年1月18日

 アキレスはこのほど、ベタつきを抑制することでロールアップを可能にしたアーク光対策フィルム「アキレス ウェルディングカーテンロールスクリーンタイプ」を開発した。色は透明のイエローとダークグリーンの2色。今月21日から全国で発売する。新製品の特長であるフィルム表面への滑り性の付与には、同社がビニールハウス向け農業用フィルムで培った独自塗工技術を活用した。

ウェルディングカーテンロールスクリーンタイプ
アキレス ウェルディングカーテンロールスクリーンタイプ

 溶接や熱切断などの作業時に発生する強烈なアーク光には、目に有害な紫外線が大量に含まれている。この有害な紫外線や強い可視光線から、周辺作業者や通行者の目を保護するための防炎軟質塩化ビニールフィルム「アキレス ウェルディングカーテン」をベースに、農業用フィルム「プラチナコート」で培った独自塗工技術を採用した。ベタつきを抑えたことで、フィルムの巻き上げができ、ロールスクリーンタイプとして製品化が可能となった。

 これまで作業スペースの確保や作業後の収納が難しかった現場で、作業時以外はスペースが確保でき、利便性や安全性が向上する。新製品は、フィルム両端に未塗工部を残しているため、高周波ウェルダーによる幅継ぎが可能であり、広幅のロールスクリーンにも対応できる。

 また、従来製品「アキレス ウェルディングカーテン」と変わらない分光光線透過率も保持している。さらに、REACH規則とRoHSⅡ指令にも対応。フタル酸ジ‐2エチルヘキシルをはじめとした高懸念物質は閾値内の使用となっている(2018年6月27日現在、高懸念物質:第1~19次限定)。RoHSⅡ指令10物質についても使用を閾値内に抑えた。

カネカ 菓子のひび割れを防止する生地改良剤を開発

, ,

2019年1月18日

 カネカは、ビスケット類のひび割れ防止機能を持った菓子向け生地改良剤「カネカガトーアップCP1」の販売を昨年12月より開始した。

 サブレ、クッキー、ラングドシャなどのビスケット類は製造翌日から1週間程度で一部、自然にひび割れすることがある。ビスケットの焼成直後は生地内部の水分分布に偏りがあり、時間とともに均一化する過程で生地に収縮する力が働き、ひび割れにつながることが知られている。同製品は、酵素の力を活用することで、乾燥により生地が収縮する際に発生する力を細かく分散させ、ひび割れの発生を防止。

 従来の技術は、焼成時間を低温で長くし水分分布の偏りを少なくする、あるいは、生地自体を割れにくいよう硬くすることが一般的だった。しかし、焼成時間を長くすることは生産性低下、また、生地自体を固くすることは品質低下となる。同製品を使用することで、生産性や品質を低下させることなくビスケット類のひび割れの発生を防止する。

 同社は2020年の東京オリンピック開催に向け、インバウンド需要の増加が見込まれる土産菓子市場を中心としたソリューションの提供と、新たな価値の創造を目指していく。

ポリプラスチックス 耐アルカリストレスクラッキング性向上のPBTを開発

,

2019年1月18日

 ポリプラスチックスは17日、耐アルカリストレスクラッキング性に優れた、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)「ジュラネックス」の新グレードを開発したと発表した。

 近年の自動車市場では技術開発により、走る・曲がる・止まるといった自動車の基本性能の向上に加え、安全・快適・環境配慮などの視点からECUケースやセンサー・コネクタなど、新たな製品や部品の開発が進められている。これらの増加によりスペースが不足し、シャーシ部などの車両下部に部品が設置されるケースが増えている。

 ただ、車両下部に設置される部品は、水や泥はねなどにより金属部分に発生した錆と接触しやすい状況にある。錆が発生する際に生じるアルカリ物質は、樹脂にダメージを与えクラックを発生させること(ストレスクラッキング)があり、部品の機能を損なう可能性があった。

 「ジュラネックス」は物性バランスに優れ、自動車部品に幅広く使用されている樹脂だが、一般的にアルカリ耐性が高くない。そこで同社は、PBTのアルカリ環境下の耐ストレスクラッキング性に対する改質検討を進め、新グレード「ジュラネックス 532AR」を開発。

 新グレードは、アルカリの樹脂内部への浸透を低減させるとともに、発生応力を減少させるため、靱性を付与することで、成形品がアルカリに接触した際のクラック発生リスクを低減させることに成功した。

 また、アルカリ環境下の耐ストレスクラッキング性だけでなく、耐加水分解性や耐ヒートショック性にも優れているため、自動車部品の信頼性や寿命の向上を図れるグレードとなっている。

 

ユニチカ 熱マネジメント適用可能な放熱PA樹脂を開発

,

2019年1月16日

 ユニチカは、高い性能要求・熱マネジメントに適用可能な放熱ポリアミド(PA)樹脂製品群を開発した。同製品群は、ベース樹脂および熱伝導率の選択幅が広く、熱伝導率と物性のバランスに優れることからさまざまな提案が可能。LED部材やモーター部材などの自動車分野や、電子・電気分野の熱マネジメントへの貢献を見込んでいる。

 近年、環境意識の高まりに伴い、世界的な排出ガスの削減ニーズが高まる中、自動車のEV化が急速に進んでいる。車載スペースが限られていることから、モーターの小型化はますます進む見込みだが、放熱空間の減少といった問題をもたらすため、新しい熱マネジメントが必要になる。一方では、燃費向上の観点から金属を樹脂に代替する軽量化も重要な課題で、軽量化を実現しつつ熱マネジメントを行うため、高い熱伝導率を有する樹脂製品の要求が高まってきている。

 同社はこうした要望の多様化に応じるため、これまで培った配合技術と幅広いPA樹脂のラインアップを活用し、さまざまな性能要求および熱マネジメントに適用可能な放熱PA樹脂を開発。ベース樹脂に放熱フィラーを配合することで熱伝導率を付与しており、ベース樹脂がもつ本来の特徴は損なわずに高い熱伝導率を発現する。

 独自の配合技術により放熱樹脂で課題となることが多い流動性を大幅に改善したことで、一般的な射出成形機で成形が可能となった。また、ベース樹脂はPA6樹脂、PA66樹脂、高耐熱PA「Xecot」などの多くの種類から適宜選択できるため、さまざまな耐熱ニーズに対応。さらに、導電タイプと絶縁タイプに分かれているため、さまざまな環境下においても、幅広い熱伝導率、耐熱性の選択ができる。

 今後の展開として、LED部材やモーター部材を中心としたアプリケーションに製品開発・用途開発を積極的に進め、放熱PA樹脂の採用拡大を目指していく。

 なお、同製品は「第11回オートモーティブワールド ~第9回クルマの軽量化技術展」(16~18日:東京ビッグサイト)に出展される。

昭和電工 ラミネートシート使用で車載LIB向け冷却器開発

,

2019年1月16日

 昭和電工は15日、子会社の昭和電工パッケージングと共同で、市場が拡大する電気自動車(EV)などに搭載されるリチウムイオン電池(LIB)向けの次世代冷却器を開発したと発表した。

 近年、環境負荷に対する意識の高まりなどによりEVの販売台数が伸長。EVに使われるLIBは大容量で発熱量も大きいため、効率的な放熱が求められる。現在、EVに搭載される角型LIB用の冷却器には、アルミニウム製の押出材や板材などを溶接あるいはろう付けしたものが用いられている。こうした冷却器は、接合するために600℃以上の加工温度が必要だが、今回発表した冷却器はアルミ箔と樹脂から成るラミネートシートを構造材として用いることで、ヒートシール法により200℃程度の低温での接合が可能となる。

 さらにラミネートシートの材料構成や寸法の変更が容易で精密なプレス加工性にも優れているため、製品形状・寸法の自由度が飛躍的に向上する。同開発品に用いたラミネートシートは昭和電工パッケージングでパウチ型LIB包材として製造・販売しているアルミラミネートフィルム[SPALF]を応用したもの。高い絶縁性を有し、成形性・耐食性が優れる特長をもつ。

 昭和電工の長年にわたるアルミ冷却器・熱交換器事業で培った冷却器の技術と「SPALF」のラミネート技術を融合させることで、同開発が実現した。今後はEV用やESS(定置型蓄電システム)用の電池の冷却部材として開発を加速し、2020年度中にサンプル出荷を開始する予定。

 同社は、今年スタートした中期経営計画「The TOP 2021」において、グループ戦略の柱の一つとして事業間連携を掲げ、保有する幅広い製品や技術を生かした開発に取り組んでいる。今後も顧客の求める最適なソリューション提供に向けて活動を強化していく。

なお、同製品は東京ビッグサイトで開催される「第48回インターネプコンジャパン」(16~18日)で紹介される。

ADEKA 低VOCの水溶性UV硬化材料を開発

,

2019年1月11日

 ADEKAは10日、紫外線(UV)とLEDで硬化が可能な、人と環境に優しい樹脂材料「水溶性UV硬化材料」を開発したと発表した。

 同社の有機合成技術とUV硬化技術を結集し設計した「水に溶けやすい分子構造」を持ちながら、水系材料の課題であった耐水性などに優れる、全く新しい高機能材料。従来の材料の多くは有機溶媒に溶解させたり、水中に樹脂を分散させたりするが、同社が独⾃に設計した「水に溶けやすい分子構造」は水の溶解性が高く、有機溶媒を使用しないので、乾燥時の低VOC(揮発性有機化合物)化を実現した。

 これにより、作業者の健康へ悪影響を及ぼさず、大気汚染やシックハウス症候群など、暮らしにおけるリスクを最小限に抑えることができる。また、UV硬化後に高密度構造を形成することから酸素バリア性が高まり、例えばポリエチレンなどのプラスチックフィルム上にコーティングすることで、酸素透過性を10分の1に低下させることができ、内容物の酸化防止と保存性向上が期待できる。

 さらに、従来の水系材料は硬化膜の水分への耐性が低くなる傾向にあるが、新製品は構造・ 配合の設計を最適化することで、高い耐水性を実現した。その他、フォトレジスト材料や回路形成材料といった電子材料分野の、有機溶媒に弱いプラスチック基剤向けに活用できることや、水銀ランプによる硬化に加え、LEDランプの幅広い波長に対応していることも特徴だ。

 印刷インキやコーティング剤などに含まれる、有機溶剤によるVOCの発生が人体に悪影響を及ぼし、大気汚染の原因となるため、世界的に環境規制が強化されている。水系UV硬化材料など低VOC化へ向けた開発が行われているが、いまだに有機溶剤系が⼀般的なのが現状だ。

 同社では、印刷やコーティング向けはもとより、電子材料やディスプレイ向けをはじめとするあらゆる分野でのニーズに応える製品を開発し、人・環境への負荷低減に貢献していく考えだ。なお、新製品は昨年11月に開催された「第27回ポリマー材料フォーラム」(高分子学会主催)で発表し、高分子学会広報委員会パブリシティ賞を受賞している。

DIC 高耐熱性と柔軟性を兼備した厚膜レジスト用樹脂を開発

,

2018年12月28日

 DICは、半導体実装向け厚膜レジスト用樹脂として、これまで両立が難しかった高耐熱性と柔軟性を兼ね備えたフェノール樹脂「RZ-230シリーズ」を開発した。 7月からサンプルワークを開始している。

 人工知能(AI)を活用することで用途に適合した厚膜形成を可能にし、0.5~1μレベルの回路微細化を実現する。

 世界的なスマートフォンやタブレットPCの需要拡大などにより、半導体の世界市場は昨年・今年と2桁成長しており、今後も市場拡大が見込まれている。

 また、IoTの活発化などによる通信速度の高速化を背景に、半導体集積回路のさらなる大容量化・高速化・低消費電力化とともに、半導体実装の小型化や薄型化を目的として、半導体回路の微細化への要求はますます高まっている。

 これまで、半導体実装用向け厚膜レジスト材料には、耐熱性を持つネガ型ポリイミドやエポキシ系材料が用いられてきたが、分子構造や現像性から回路の微細化には限界があった。

 一方、高速現像性を持つポジ型ポリイミドに既存フェノール樹脂を添加することで微細化できるものの、耐熱性と柔軟性が劣ることから同用途への使用は限定的だった。

 今回、同社は、独自の高分子設計技術とAI技術を化学分野に生かすケモインフォマティクス(化学情報学)を駆使してフェノール樹脂の新たな分子骨格を見出した。同分子骨格を採用することにより、Si基板などへポジ型ポリイミドでの厚膜形成が可能でありながら、ガラス転移温度をこれまでより50℃以上引き上げ150℃以上とし、現像性は2~3倍(同社製品比)の高速化を実現。

 また、ポリイミドの性質を阻害しない柔軟性を持つことから、これまで5%程度だった添加量を約5倍増できる。これらにより、課題であった耐熱性と柔軟性が高まり、ポジ型での回路微細化を実現する。

 半導体実装用材料は、膨大な情報を高速で処理するサーバー用のCPUやAPU、スマートフォン用アプリケーションプロセッサーなどの統合化用途への採用が今後増加することが期待されている。

 同社は、今年で最終年を迎える中期経営計画「DIC108」のポリマ事業で、国内ではニッチで高機能なテーマに取り組んでいる。

 今後も研究開発と用途拡大に注力し、高機能フェノール樹脂において5年後に売上高10億円を目指す方針だ。

AGC 曇りにくいガラスを「コペン・クーペ」が採用

,

2018年12月21日

 AGCはこのほど、同社が開発した曇りにくいガラス「エグゼビュー」が、ダイハツ工業の限定販売車「コペン・クーペ」のフロントガラスに世界で初めて採用されたと発表した。

エグゼビューが採用されたコペン クーペ 
エグゼビューが採用されたコペン クーペ

 ダイハツの「コペン」は、「感動の走行性能」と「自分らしさを表現できるクルマ」を、骨格+樹脂外板構造で実現した軽自動車のオープンスポーツカーで、現在3種類の意匠で販売されている。

 今回発売するコペン・クーペはコペン・セロをベースに、CFRP製のハードルーフを装着した、本格クーペスタイルの限定販売車。コペン・クーペには車内外に特別な装備が盛り込まれており、その1つとしてAGCのエグゼビューがフロントガラスに採用された。

 自動車ガラスに求められる高い耐久性能を確保したAGC独自の樹脂膜コート材が車内の水分を吸収し、フロントガラスの曇りを防止する。デフロスターの操作回数が低減し、ユーザーの利便性と実燃費の向上に貢献していく。

 また、AGC独自の樹脂膜コート材が車内の水分を吸収することで、結露による光の散乱を防ぎ、ドライバーの視界確保による走行安全性を向上する。

 AGCグループは、今後も自動車の安全性・快適性の向上に貢献する製品の提供を通じて、経営方針「AGC plus」の下、世の中に「安心・安全・快適」をプラスしていく。